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2021.11.04

【連載】専門家がずばり解説!健康情報Q&A 第13回 体脂肪だけを落としたい!食事制限でやせるには?


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「気になるけど結局どうなの?」という健康に関するソボクな疑問を、筑波大学体育系 准教授の中田由夫先生に答えてもらう連載の第13回目!

<これまでの質問>

☆第1回「ダイエット中に筋トレしたら腕が太くなりますか?」

☆第2回「部分痩せってできますか?」

☆第3回「糖質コントロールとカロリーコントロール、結局どっちが痩せるの?」

☆第4回「有酸素運動は20分以上続けないと痩せないってホント?」

☆第5回「筋肉を増やすにはどうすればよいですか?」

☆第6回「筋肉痛があるときは運動しないほうがよいですか?」

☆第7回「“座り過ぎ”の健康リスクを運動で帳消しにできますか?」

☆第8回「“床に座る vs 椅子に座る”どっちが体に悪い?」

☆第9回「体脂肪率が低すぎるのは良くないってホント?」

☆第10回「外出自粛のなか、運動するにはどうしたら良いですか?」

☆第11回「効果的な運動のタイミングって?」

☆第12回「BMIは標準値なのにお腹がぽっこり。解消するには?」

今回は、ユーザーさんからいただいた質問で、筋肉は落とさずに体脂肪だけを減らす方法についてお伺いしました。

この連載について――――
「専門家がずばり解説!健康情報Q&A」では、健康に関するソボクな疑問を、食事と運動が健康に及ぼす影響について研究されている、筑波大学体育系 准教授の中田由夫先生に解説していただきます。ダイエットや運動など幅広く質問していくので、楽しみにしていてください☆

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中田先生の回答

まず、本当に筋肉を「少しも」落としてはいけないのか、というところから考えてみましょう。ダイエットをしようとする方は、少なからず体重が増えてきている方です。体重は一瞬で増えることはありませんので、徐々に増加してきたはずです。体重が1~2 kg増えたということは、特に下半身を中心とした体を支える筋肉群に対する負荷は、1~2 kg分増えていますので、それによって筋肉が発達します。このようにして、体脂肪が増えるということは、おのずと筋肉も増やす方向に作用します。

 逆に、ダイエットを行った場合、徐々に体重は減っていきます。筋肉への負荷は軽くなりますので、筋肉は減る方向に向かいます。これは自然な適応反応と考えることができます。

栄養バランスが極端に偏った無理なダイエットをすれば、たんぱく質摂取不足などから、余計に筋肉が減ってしまう可能性が高まりますが、ある程度、栄養バランスに気を付けながらダイエットすれば、それほど危険性はありません。それでも気になる場合には、脂質を取り過ぎないように注意しながら、たんぱく質をしっかりと摂取し、あわせて運動を行ってください。そうすれば、筋肉をそれほど減らすことなくダイエットできるはずです。

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中田先生ダイエット連載はコチラから

【連載】専門家が教える 絶対役立つダイエット基本のき(全12回)

【第1回】「正しいダイエット」の減量効果

【第2回】「正しいダイエット」の前に必要な動機づけ

【第3回】いま、気を付けるべき生活習慣

【第4回】とっても簡単!ダイエットのキソ理論

【第5回】1ヵ月で2kg減!ポイントは食事と運動の“負”のバランスにあり

【第6回】無理なく続けるダイエットのコツ<その1>

【第7回】無理なく続けるダイエットのコツ<その2>

【第8回】停滞期を乗り切るコツ<食事編>

【第9回】停滞期を乗り切るコツ<運動編:その1>

【第10回】停滞期を乗り切るコツ<運動編:その2>

【第11回】リバウンドを予防するコツ

【第12回】適正体重の維持を目指して

著者:中田由夫 (筑波大学体育系 准教授 博士 体育科学)

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2004年3月筑波大学大学院博士課程体育科学専攻修了。筑波大学大学院人間総合科学研究科助手、助教、筑波大学医学医療系助教、准教授を経て現職。食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにする研究を進めている。

【主な論文】
Nakata Y et al. Web-based intervention to promote weight-loss maintenance using anactivity monitor: A randomized controlled trial. Preventive Medicine Reports 14:100839, 2019.

【主な書籍】
江口泰正, 中田由夫(編著). 産業保健スタッフ必携 職場における身体活動・運動指導の進め方. 大修館書店, 東京, 2018.

【主な所属学会】
日本運動疫学会(理事・編集委員長)、日本健康支援学会(理事長)、日本体力医学会(評議員・編集委員)、日本疫学会(代議員)など。

記事提供:リンクアンドコミュニケーション

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