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2022.08.15

【連載】専門家がずばり解説!健康情報Q&A 第22回 一生リバウンドしないための秘訣は?


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「気になるけど結局どうなの?」という健康に関するソボクな疑問を、筑波大学体育系 准教授の中田由夫先生に答えてもらう連載の第22回目!

<これまでの質問>

☆第1回「ダイエット中に筋トレしたら腕が太くなりますか?」

☆第2回「部分痩せってできますか?」

☆第3回「糖質コントロールとカロリーコントロール、結局どっちが痩せるの?」

☆第4回「有酸素運動は20分以上続けないと痩せないってホント?」

☆第5回「筋肉を増やすにはどうすればよいですか?」

☆第6回「筋肉痛があるときは運動しないほうがよいですか?」

☆第7回「“座り過ぎ”の健康リスクを運動で帳消しにできますか?」

☆第8回「“床に座る vs 椅子に座る”どっちが体に悪い?」

☆第9回 体脂肪率が低すぎるのは良くないってホント?

☆第10回 外出自粛のなか、運動するにはどうしたら良いですか?

☆第11回 効果的な運動のタイミングって?

☆第12回 BMIは標準値なのにお腹がぽっこり…解消するには?

☆第13回 体脂肪だけを落としたい!食事制限でやせるには?

☆第14回 体力が低下しているけど運動嫌い…よい方法は?

☆第15回 35歳を過ぎ痩せにくく…健康に食べながら痩せられる方法は?

☆第16回 「お酒を飲む」or「お酒を我慢してストレスをためる」体に悪いのはどっち?

☆第17回 “食前” vs. “食後” 運動するにはどっちが効率的?

☆第18回 一定の体重から1年近く減りません。どうしたらよい?

☆第19回 体脂肪率が減りません。どうしたら順調に減らしていけますか?

☆第20回 糖質制限中、カロリーオーバーした場合、 やせる? 太る?

☆第21回 1日の内、夕食にエネルギー摂取量が偏るのはあり?

今回は、ユーザーさんからいただいた質問で、一生リバウンドしないための秘訣についてお伺いしました。

この連載について――――
「専門家がずばり解説!健康情報Q&A」では、健康に関するソボクな疑問を、食事と運動が健康に及ぼす影響について研究されている、筑波大学体育系 准教授の中田由夫先生に解説していただきます。ダイエットや運動など幅広く質問していくので、楽しみにしていてください☆
――――――――――――

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中田先生の回答

体重計に乗り続けることです

ダイエットを成功させるためには、期間を設定して、目標を明確にして、切り替えて取り組むことが重要です。ダイエットは、少なからず我慢を伴いますので、ダラダラとやるよりも、期間限定で取り組むことで、成功しやすくなります。また、「目標まであと〇kg」とゴールを設定することで、目標達成までは頑張ることができます。

 難しいのは、ダイエット成功後です。ダイエットに取り組むと決めていた期間を過ぎ、目標を見失うと、元の生活に戻りがちです。完全には元に戻らないとしても、ちょっとした気のゆるみが、リバウンドにつながります。そのため、ダイエット終了後も必ず毎日、体重計に乗り続けることが必要なのです。

 ダイエット終了後の体重変化には個人差がありますが、よく聞くのは、3ヵ月~半年くらいは、特に意識しなくても体重が増えることがなかったけれども、ちょっと油断して体重を計らなくなると、気づいたら3 kgくらい増えていた、というパターンです。

ダイエットに成功したということは、エネルギー収支バランスが負(摂取エネルギー<消費エネルギー)に傾いていたということですので、ダイエット終了後、多少、食べる量が増えたとしても一気に体重増加に転じることは、あまりありません。しかし、徐々に以前の“甘い蜜”の味を思い出してしまうことで、エネルギー収支バランスが正(消費エネルギー<摂取エネルギー)に傾いてしまい、体重増加に転じます。

☆「エネルギー収支バランスって何?」という方はコチラ

体重計に乗り続けることが適正体重の維持につながる

ここで、毎日、体重計に乗っていれば、わずかな体重増加にすぐ気づくことができ、再度、生活を見直すことで、食生活の乱れに気づき、改善することができます。ダイエット終了後は、ダイエット中と比べるとモチベーションが下がってしまうと思いますが、リバウンドを予防するためにも、体重計測だけは是非、継続してください。

“一生リバウンドしない”ためにも、一生、体重計測を継続してください。ただし、長い目で見れば、体重が増えたり減ったりすることが自然なこともあります。重要なことは、自らの体重変化を自覚しながら、自分にとって、その時々の適正体重を把握し、その適正値の前後で体重を維持することです。

 体重は、健康のバロメータとして正確に計測可能な数少ない指標の一つです。毎日、体重計に乗りながら、日々の生活を振り返ることを習慣化しましょう。リバウンド予防だけでなく、将来の健康管理にも役立ちますよ。

☆より詳しいリバウンドを防ぐコツはコチラ
【連載】専門家が教える!絶対役立つダイエット基本のき

第11回 リバウンドを予防するコツ

第12回 適正体重の維持を目指して

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著者:中田由夫 (筑波大学体育系 准教授 博士 体育科学)

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2004年3月筑波大学大学院博士課程体育科学専攻修了。筑波大学大学院人間総合科学研究科助手、助教、筑波大学医学医療系助教、准教授を経て現職。食事と運動を中心とした行動変容が生活習慣病の予防および改善に及ぼす影響を明らかにする研究を進めている。

【主な論文】
Nakata Y et al. Web-based intervention to promote weight-loss maintenance using anactivity monitor: A randomized controlled trial. Preventive Medicine Reports 14:100839, 2019.

【主な書籍】
江口泰正, 中田由夫(編著). 産業保健スタッフ必携 職場における身体活動・運動指導の進め方. 大修館書店, 東京, 2018.

【主な所属学会】
日本運動疫学会(理事・編集委員長)、日本健康支援学会(理事長)、日本体力医学会(評議員・編集委員)、日本疫学会(代議員)など。

記事提供:リンクアンドコミュニケーション

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