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2020.05.28

「1杯のみそ汁」


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昔から、みそ汁は日本人の健康を支えてきました。
「一汁一菜」(主食に汁物、おかず)の食事をしてきた時代には、日本人には肥満や脂質異常症の人はあまり見られなかったといわれています。
「一汁一菜」というこの言葉、昔は粗食であまりいい意味では使われなかったようですが、脂質オーバー、カロリーオーバーの食生活を送っている人にとっては、この一汁一菜、特に「みそ汁」が強い味方になってくれそうです。

以前に汁物の「塩分過多」について書いてきましたが、それは組み合わせしだい。
みそ汁など汁物をまったくとらないほうがよいと言っているわけではありません。

そして、特に暑い時期に「温かいみそ汁を飲む」というのは、胃腸の働きを良くし、さらに、腸内環境を整えることができるので、食欲不振からの夏バテを防止することができます。汗で失われる塩分と水分もとれ、野菜をしっかり加えた味噌汁ならば、ビタミン、ミネラル、カリウムも補えるので、一石二鳥も三鳥も!
野菜を食べたほうがいいのはわかっているけれど、どうやってとったらいいかわからない......という人でも、みそ汁ならば、毎日でも、いろんな食材で変化をつけられるので、とってもオススメです。

さらに言うと、みそは発酵食品。この「発酵」にさらなる秘密が隠されています。
大豆のたんぱく質は発酵させることで「アミノ酸」と「大豆ペプチド」に変化します。これらは、基礎代謝を促進する事がわかっているので、太りにくいからだづくりに役立つことが期待されているんです。また、味噌の色の元であるメラノイジンには抗酸化作用があり、からだがさびつくのを防いでくれます。発芽玄米やチョコレートでおなじみのGABA(ギャバ:ガンマ-アミノ酪酸)も含まれているので、脳の興奮を抑えリラックス効果も得られます。

夏場は特に暑さやストレスでからだも酸化しがち!
飲み会が続いた後や、暴飲暴食が続いた後には、ごはんとおいしいみそ汁でホッとする瞬間をつくってみませんか?「暑い時に、熱いもの!?」って思うかもしれませんが、最近の夏場は暑すぎて逆にからだも冷えるもの。みそ汁は水分もしっかり入り満腹感も得られるので、一汁一菜の粗食でも充分な食事になりますよ! おいしいお出汁で作れば、塩分も少なめに済むので、いいことずくめのご馳走です!

文/おくだじゅんこ(管理栄養士)

広島生まれ。国立病院勤務の後、8年間にわたり株式会社ワコールに勤務。陸上選手から社員まで幅広く健康管理に携わる。2012年に再び地元広島へ戻り診療所の栄養士に。
自身が根っから食いしん坊☆自分自身の栄養管理に日々奮闘中!

イラスト/いしわたりきわこ

東京生まれ。テキスタイルデザイナーを経て、コピーライター、ライター、イラストレーターに。渾身の著書「駅弁の旅」、「ぜいたくはひとりごはん」共著に「東京ナチュラルスイーツ」、「おいしいごはんの店~自然派レストラン全国ガイド」などがある。

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:「1杯のみそ汁」|ワコール ボディブック

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