2019.11.28
正しく知ろう、糖質制限
早くて簡単に体重が落とせるということで一世風靡した「糖質制限」。賛否両論はもともとありましたが、最近では「あまりよくない」説が強くなってきています。「糖質制限」は、もともと肥満や糖尿病の人のための治療法として始まりました。糖質制限ダイエットが注目されるようになったのは2012年ころからで、2018年に行われた民間調査によると、過去1年間にダイエットを経験した女性の実に約6割が糖質制限ダイエットに挑戦していたそうです。
糖質制限ダイエット ※外部サイトに遷移します
ではなぜ糖質制限ダイエットは人気があるかというと「糖質の多く含まれる食品を減らすだけで痩せる」という手軽さとわかりやすさ。減らした糖質の代わりに、肉や魚、卵などのたんぱく質をたっぷり食べられますのも特徴。肉などには脂肪が含まれていることから、消化に時間がかかるので、次の食事まで満腹感が続くのでストレスも少なく、意識せずにカロリーセーブができます。
糖質 ※外部サイトに遷移します
しかし、糖質制限によるダイエット法を誤解していると、さまざまなリスクがあります。特に「肉類はいくら食べてもよい」と勘違いしている人は、循環器系の病気を発症しやすくなります。特にとんかつや唐揚げなどの揚げ物を多くとると、たんぱく質と一緒に脂肪と衣のパン粉や小麦粉を摂取してしまい、糖質制限ダイエットをしているようでしていない場合もあります。また、野菜を少量しかとらずにいると、食物繊維が不足して便秘がちになり、冷え性、めまいなどの体調不良や美容面でのダメージが生じることもあります。こうしたことに注意しつつ、正しい糖質制限については、次回お伝えします。
堀知佐子(ほり・ちさこ)
管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。08年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。
文/堀知佐子(レストラン『Le Rire』オーナー兼シェフ)
イラスト/いしわたりきわこ
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。
【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します
【特集/歩くチカラを見直そう】 疲れの原因は、ダイエットのせいではありませんか?
【特集/“痩せ”と“脂肪”の関係】 ボディワーカー森 拓郎さんのボディメイク法<前編>
【特集/“痩せ”と“脂肪”の関係】 実践者&専門家が語る! ダイエット最新事情