2021.07.29
こんなとき、何を飲んだらいい?【シーン別】管理栄養士おすすめ夏のドリンク5選
暑さが本格化してくると、熱中症などのトラブル対策のために毎日の水分補給が大切になってきます。この季節、皆さんは日頃どのようなドリンクを口にしていますか?
ダイエットの観点からは、カロリーゼロの水、無糖の炭酸水やお茶がおすすめではありますが、そればかりだと飽きてしまうこともありますよね。
今回は、リラックスしたい、眠気を覚ましたい、リフレッシュしたいときなど、さまざまなシチュエーションにぴったりな夏におすすめのドリンクをご紹介します。
リラックスしたいとき
リラックスしたいときのドリンクの定番といえば、ハーブティーを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は暑い季節におすすめの少し変わり種のドリンクをご紹介します。コロナ禍でなかなか自由に旅行に行きにくい環境ですが、おうちにいながらリゾート気分を味わってみてはいかがでしょうか?
すいか&ココナッツジュース
【材料】1杯分
スイカ 200g
ココナッツウォーター 100cc
皮を剥いて種をとったスイカと、ココナッツウォーターをミキサーに入れてまわすだけの簡単レシピ!スイカおよびココナッツウォーターにはカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれ、水分とミネラル補給が同時にできるため、汗をかく季節にぴったりな天然のスポーツドリンクと言えるでしょう。また、スイカを凍らせておくと、スムージーのような仕上がりになり、ひんやり冷たくて美味しいですよ。スイカが余ったときなどに、ぜひ試してみてください[1]。
眠気を覚ましたいとき
眠気覚ましには、カフェインが入っているコーヒーやエナジードリンクを活用される方が多いと思います。ですが、カフェインの過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、飲み過ぎには気をつけたいところ。さらに利尿作用があるため、夏場の水分補給には適さないと考えられています。過度にカフェインに頼らず、頭をスッキリさせたいときに、シュワっと爽やかな炭酸とキリッとしたレモンの酸味の刺激が心地良いこちらのドリンクはいかがでしょう[2]?
即席自家製レモンスカッシュ
【材料】1杯分
レモン 1個
はちみつ 大さじ1
炭酸水 250cc前後(お好みの濃さに)
レモン半分を絞り、はちみつを混ぜて炭酸水で割ってよく混ぜ、残り半分のレモンをスライスして飾れば完成です。寝不足で疲れているときは、心身ともにストレスを感じているはず。ストレスがあると、体内で活性酸素が過剰に発生しやすくなってしまいます。活性酸素から体を守る抗酸化成分の1つであるビタミンCを補給できるのもおすすめポイントです[3]!
リフレッシュしたいとき
在宅ワークなどで集中力が切れてしまったときの気分転換には、フレッシュなフルーツエイドがおすすめ。エイドとは最近流行りの韓国発のドリンクで、砂糖漬けにしたフルーツを炭酸水で割ったものを指すことが多く、見た目もおしゃれなのが特徴です。手軽に手に入るキウイで作ると、簡単に爽やかで夏にピッタリなドリンクができますよ!
自家製即席キウイエイド
【材料】1杯分
キウイフルーツ 1個
はちみつ 大さじ1
炭酸水 250cc前後(お好みの濃さに)
ミント 適量
皮を剥いてすりおろしたキウイフルーツ、はちみつを混ぜたところに、炭酸水を注ぎ入れ、ミントを散らしてよく混ぜたら出来上がり。お好みでライムの絞り汁を入れても爽やかで美味しいですよ。キウイには、抗酸化作用をもつビタミンCや腸内環境を整える食物繊維など、美容のために積極的にとりたい栄養素も含まれていますので、美味しくリフレッシュできるだけでなく、栄養補給もできるのは一石二鳥ですね[1]。
小腹が空いて、甘いものを欲したとき
ダイエット中に、甘いものを欲したときに安易にお菓子に手を伸ばすのは控えたいところ。そんなときには、ただ我慢するのではなく、ストレスなくダイエットを成功させるために、ドリンクで上手に欲求を満たしてみてはいかがでしょうか?
甘酒豆乳
【材料】1杯分
糀甘酒 100cc
無調整豆乳 100cc
糀甘酒と無調整豆乳を1:1で混ぜるだけの簡単レシピ。そのまま甘酒だけで飲んでも良いですが、豆乳を足すことでコクが増し、満足感をアップさせてくれます。また、豆乳にはダイエット中に不足しがちなタンパク質などの栄養素や、美容・健康に良い機能性成分が含まれているのも嬉しいところ。甘酒が苦手な方も、豆乳と合わせることで飲みやすくなりますので、ぜひ試してみてくださいね[1]。
暑くて食欲が出ない日の朝に
暑さでよく眠れず、朝から体がだるくて夏バテ気味なとき、朝食を抜いてしまうこともあるのではないでしょうか?ですが、朝食を抜いてしまうとエネルギー不足でパフォーマンスが落ちてしまう原因となります。健康のためにも、毎朝何かしら口にする習慣をつけましょう。暑くて食欲が出ない朝におすすめしたいのは、今流行りのバナナジュースです。ミキサーさえあれば、自宅で簡単に作れます[4]!
ヨーグルトバナナジュース
【材料】1杯分
バナナ 1本
飲むヨーグルト 200cc
バナナと飲むヨーグルトをミキサーに入れて混ぜるだけ。バナナを冷凍しておけば、ひんやり冷たいスムージーになりますよ!バナナは、効率良くエネルギー補給ができるフルーツで、食欲がない日の朝食におすすめです。さらに食物繊維を豊富に含むため、腸活にもぴったり。腸で体に嬉しい働きをしてくれる乳酸菌やビフィズス菌を含んでいる飲むヨーグルトと合わせて、腸活にも良い組み合せにしています[1,5]。
ドリンクを活用して、おうち時間を楽しもう♪
新型コロナウイルスの感染者数がなかなか落ち着かず、今年もステイホーム期間が続く夏となりましたが、美味しい&ヘルシーなドリンクでおうちにいる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したレシピは、どれも火を使わずに混ぜるだけで簡単に作れますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
【参考文献】(すべて2021年7月25日閲覧)
[1] 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂」
[2] 厚生労働省|「健康のため水を飲もう」推進運動 ※外部サイトに遷移します
[3] 厚生労働省|e-ヘルスネット|抗酸化ビタミン ※外部サイトに遷移します
[4] 農林水産省|みんなの食育|朝ごはんが大切なワケ ※外部サイトに遷移します
[5] 厚生労働省|e-ヘルスネット|腸内環境と健康 ※外部サイトに遷移します
【プロフィール】管理栄養士 藤橋ひとみ
I’s Food & Health LABO. (アイズフードヘルスラボ)代表
毎日の食事で心身のトラブルを予防・改善できる社会の実現を目指し、フリーランスの管理栄養士として活動中。 東京大学大学院、医学博士課程在籍。EBN(科学的根拠に基づく栄養学)の考え方を大切に、コラム執筆・監修、メディア出演等、健康情報を伝える活動や、食と健康の専門家のスキルアップ支援を行う。大の大豆・発酵好きで、国内外にてその魅力を発信している。著書「おいしく食べてキレイになる!おから美腸レシピ」
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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