2020.05.19
アメリカで話題「高脂肪食ダイエット」、女性が気をつけることは...?
脂肪といえばダイエットの敵。...という考え方が王道でしたが、アメリカで火がついた「高脂肪食ダイエット」は真逆の発想。今日本でも話題になっています。
3大栄養素といえば糖質・脂質・タンパク質ですが、糖質とタンパク質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalあります。脂質はカロリーが高いので、ダイエット中でカロリーを気にするなら避けるべきもの、と考えるのが普通でした。でも糖質制限ダイエットが流行し「糖質こそ太る原因」で、「カロリーは関係ない」という考え方が浸透。そこで気になってくるのが、脂肪やカロリーを気にしない「高脂肪食ダイエット」です。
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糖質制限ダイエット ※外部サイトに遷移します
「高脂肪食ダイエット」では、脂肪は気にしなくても、糖質は徹底的にカットするのが特徴です。糖質が多く含まれるごはんやパン・麺類・スイーツはもちろんダメ。野菜でも芋類やかぼちゃ、さつまいもなどの根菜類は糖質量が多いためNG。野菜の種類によっては葉物系も少量の糖質が含まれているため、この方法を徹底するならば、野菜も一切食べないということになります。
その代わり、摂取できない栄養素のビタミン、鉄、マグネシウム、ナイアシンなどはサプリメントで補うのが大きな特徴。バターや生クリーム、チーズ、オリーブオイルなどもいくらとっても大丈夫だといいます。体重が落ちる理由は、「糖質を取らないと、からだのエネルギー源が『糖』から『脂』に切り替わり、からだが『脂質代謝』になる。そうすると、脂をとることで体脂肪が燃えて体重が落ちていく」ということらしいです。
日本では「金森式ダイエット」と呼ばれ、ダイエット成功法としても語られています。体重は確かに落ちるかもしれません。が、高脂血症や肌荒れが心配ともいえます。特に女性は男性より高脂血症になりやすいので、この方法を続けて体重が減り始めたら、血液検査をしてみることをおすすめします。脂質代謝の数値が以前より高くなっていたら、要注意です。
堀知佐子(ほり・ちさこ)
管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。2008年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。
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提供元:アメリカで話題「高脂肪食ダイエット」、女性が気をつけることは...?|ワコール 糖質ボディブック