2020.07.10
ぽっこりお腹にも!コレステロール、中性脂肪に効果的な運動とは?
健康診断で、「悪玉コレステロールが高め」、「中性脂肪が高め」もしくは「善玉コレステロールが低め」と指摘されたことはありませんか?これら脂質の血中濃度が異常を来す病気は“脂質異常症”とよばれ、生活習慣病の1つとされています。
脂質異常症の予防と改善には、食生活の乱れや運動不足の見直しが大切です。今回は運動不足に注目し、脂質異常症に効果的な運動の種類、方法についてご紹介します。
脂質異常症とは?
脂質異常症とは、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは善玉(HDL)コレステロールが少なすぎる、などの状態を示す病気です。
脂質異常症を放置していると、動脈の血管が厚く硬くなって弾力性が失われていき、“動脈硬化”とよばれる状態になります。進行すると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
自覚症状がないことも多いため、健康診断で指摘されても気にしない方もいるかもしれませんが、実は軽く見てはいけない病気なのです。
脂質異常症の予防・改善には有酸素運動がオススメ!
習慣的に有酸素運動を行うと、脂質異常症の改善・予防になることがわかっています。それでは、有酸素運動といっても、何をどのくらい行うとよいのでしょうか?
以下のような運動種目、頻度・時間、強度が推奨されています[1]。
<運動種目>
・ウォーキング
・速歩
・水泳
・スロージョギング(歩くような速さのジョギング)
・自転車 など
<運動頻度・時間>
定期的に(できれば毎日、少なくとも週3日)、30分以上行うことを目標にしましょう。10分以上の運動を合計して1日30分以上でも大丈夫です。
<運動強度>
中強度以上、「ややきつい」と感じる程度で行いましょう。体力に自信がない方は、掃除・洗車・子供と遊ぶ・自転車で買い物に行くなど、生活活動のなかで身体活動量を少しずつ増やすことからはじめてもよいですね。
有酸素運動で“内臓脂肪”も改善できる!?
脂質異常症と、ぽっこりお腹を特徴とする内臓脂肪型肥満には密接な関係があり、内臓脂肪の撃退には有酸素運動が効果的とされています。ぽっこりお腹が気になる方は、ダイエットも兼ねて、脂質異常症予防のために運動をはじめてみることをオススメします。
運動で脂質異常症を改善するためには、継続することが一番のポイントです。最初は軽い運動から、週に3日程度からはじめてみて、自分にあった運動を続けていけるようにしてくださいね。
【文献】
[1]厚生労働省:e-ヘルスネット「脂質異常症を改善するための運動」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-003.html ※外部サイトに遷移します
(2020年7月6日閲覧)
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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