2023.03.02
握力が低下すると病気のリスクが高くなる⁉運動が苦手でも続けられる握力を鍛えるエクササイズ
握力とは、物を握るときに発揮される力のこと。雑巾を絞る、ペットボトルやジャムの蓋を開けるなどの日常の動きである握力は、指の力や手のひらの力だけでなく、腕や体幹など主に上半身の筋力のほかに、全身の筋力と関連があることが多くの研究でわかっています。
女性の握力は平均で、40~44歳で29.35、45~49歳で29.31、50~54歳で28.17 55~59歳で27.41。女性は40~44歳で握力はピークに達し、その後加齢に伴い低下するといわれています。
また、厚生労働省研究班によると、握力の低下は、運動レベルや筋力の低下に伴い、心血管疾患や呼吸器疾患などの死亡リスクが高くなるなど、握力と疾病リスクが関連していることが明らかになっています。
将来のご自身のために病気になるリスクを減らすよう、今から握力を鍛える運動を始めてみませんか。今回は、日頃から運動が苦手な方や、スムーズに運動をすることが困難な方でもご自宅でできる握力を鍛える運動をご紹介します。
ご自身の今の握力を測定するには、握力計で測定する方法が一般的です。握力計は体育施設、病院(リハビリテーション室)などに置いてありますので、測定ができるかどうか各施設に問い合わせてみてください。 インターネットショップでのご購入も可能です。
毎日空いた時間にコツコツ握力トレーニング
握力を鍛えるトレーニングといって思い浮かべるのはハンドグリップでしょうか?。つい硬いものを購入してしまい、続かないことも……。今回ご紹介する握力トレーニングは、運動器具を使わず、家にあるもので行えるトレーニング方法です。
【グーパー運動】
腕を前に伸ばして、1セット50回を目安に、手をグーと握り、パーと広げるを繰り返すだけの体操です。いきなり無理をすると、筋肉に痛みが出てしまうこともあるので、必ず休みながら行うようにしてください。
【雑巾絞り運動】
タオルを用意します。雑巾を絞るようにタオルを両手に持って絞りましょう。手を左右入れ替えて、繰り返し絞ります。絞る時に力を入れるのがポイントです。左右各10回×3セットを目安にトライしてみてください!
家事の合間や仕事の休憩時間など、空いた時間を有効に使えるトレーニングですので、毎日無理なく続けやすいかと思います。このような運動は、一度にたくさんやるよりも、少しずつでも続けることが大切です!ぜひ、無理のない範囲で続けてみてください。もし手や腕に痛みが出た場合は、すみやかに病院へご相談ください。
参考文献 ※外部サイトに遷移します
国立長寿医療研究センター No.34 握力は活力のバロメーター
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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