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2020.03.11

皮膚科医が勧める「見た目が若くなる」食品5選|「腸活スーパーフード」で、外見力が上がる


「10歳若く見える人が食べているスーパーフード」から、日本でも購入しやすいおすすめの5つを紹介します(写真:Lisovskaya/iStock)

「10歳若く見える人が食べているスーパーフード」から、日本でも購入しやすいおすすめの5つを紹介します(写真:Lisovskaya/iStock)

ハーバード大学マサチューセッツ総合病院の研究員であり、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ロンドン大学セントトーマス病院など、豊富な国際経験をもつ小川徹氏。
ハーバード大学マサチューセッツ総合病院では、「皮膚とAI」に関するマサチューセッツ工科大学(MIT)との共同研究などに取り組みながら、皮膚科学を基軸に心理学や芸術など、ほかの学問領域との結びつきによった皮膚科学を応用した「ポジティブ皮膚科学」を提唱している小川氏だが、このたび新刊『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた見た目が10歳若くなる本』を上梓した。その小川氏に「10歳若く見える人が食べている5つのスーパーフード」について解説してもらう。

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パワーエリートは「スーパーフード」を食べている

私は現在、アメリカのボストンにある、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院で客員研究員として活動しています。それ以前はUCLAやロンドン大学セントトーマス病院に所属しており、多くの欧米のエリートと接する機会がありました。

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そこで私が痛感したのは、欧米、とくにアメリカのパワーエリートは「外見」にとても気を遣っているのに対し、日本のビジネスパーソン、とくに男性が「外見」に対して意識を向ける人が少ないということでした。

「老け見え」になってしまっていても気にしていない人も多いようなのですが、これは、非常に損で、もったいないことだと感じます。ビジネスでもプライベートでも、男女問わず「見た目」が若いことは、大きなアドバンテージとなりうるはずです。

私はこれまで約20年間、医師として日々過ごす中で「皮膚科学をもっと大きな視点で柔軟に考えることが必要」と感じ、「ポジティブ皮膚科学」と名付けて提唱してきました。

「見た目」を老けさせる原因の1つに食生活がありますが、アメリカのパワーエリートは「見た目」を若くするために、体の内側からもキレイにする努力をしています。そこで積極的に取り入れているのが「スーパーフード」です。

日本では、なじみが薄かったのですが、最近ではよく目にするようになりました。「ポジティブ皮膚科学」から見ても、「スーパーフード」はぜひ積極的に取り入れていただきたいものの1つであります。

ここでは、「10歳若く見える人が食べているスーパーフード」から、日本でも購入しやすいおすすめの5つを紹介します。

はじめに紹介するスーパーフードは、日本でもすっかり一般的になった「アボカド」です。

「コンブチャ」の正体は「紅茶キノコ」

【1】ギネス認定もされている「アボカド」

中南米原産のアボカドは「世界一栄養価が高い果物」としてギネス認定されるくらい、栄養満点の「スーパーフード」です。「カリウム」「ビタミンE」「食物繊維」など、実にすばらしい栄養を含んでいます。

脂肪分が多く、「森のバター」ともいわれていますが、アボカドの脂肪は体にいい働きをする「オレイン酸」という「不飽和脂肪酸」です。オレイン酸には悪玉コレステロールを抑え、高血圧や動脈硬化を防ぐ働きのほか、美肌効果、整腸作用も期待大。「若返り」には強力な効果を発揮してくれます。

私もカリフォルニア州で生活していたときには、頻繁にアボカドを食べていました。アボカドをのせたオープンサンドや、ワカモレ(アボカドでつくるサルサの一種)といったメキシコ料理も人気ですし、ディップやサラダにもアボカドが出てきます。

日本のスーパーでも安く手に入るので、ぜひ試していただきたいスーパーフードです。

【2】逆輸入になった「コンブチャ」

「コンブチャ」といっても、お茶の「こんぶ茶」とはまったく別物で、昆布は一切入っていません。

実は「コンブチャ」は、日本で一昔前にはやった「紅茶キノコ」のことです。当時、日本ではつくり方などがネックとなって廃れてしまいましたが、アメリカに伝わってから大流行したのですから面白いものです。

今は、以前より手軽に飲むことができるようになり、味もさまざまなフレーバーのものがあります。モンゴル原産のものが多く、「ポリフェノール」「アミノ酸」「ミネラル」「ビタミン」など多くの栄養を含みます。

また、発酵飲料であることや栄養が豊富であることから、コレステロールの改善効果、消化改善効果、ダイエット効果、心臓病予防効果など、さまざまな健康増進効果が期待できます。またデトックス効果もあるので、美肌を保ち、アンチエイジングになります。

アメリカから「逆輸入」になった「コンブチャ」を、ぜひ試してください。

次に紹介するスーパーフードは、「青汁」の原料でも知られている「ケール」です。

【3】青汁だけではない「ケール」

日本では「ケール」といえば「青汁」の原料でよく知られていますが、海外では野菜としてごく一般的に食べられています。サラダや炒め物、あるいは肉料理の付け合わせとしてもよく出てきます。

青汁の原料ということで、「苦い」イメージが先行しがちですが、ケールには「ベータカロテン」や「ルテイン」をはじめ、「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」など、体にとてもいい栄養が豊富です。

また「メラトニン」が含まれているのも特徴です。「メラトニン」は睡眠を促す物質で、寝つきをよくする作用があります。

ボストンのわが家では、週末になると「ケール」入りのシーザーサラダを買ってきて食べるのが習慣になっています。これは私のお気に入りのメニューの1つです。

最近は青汁だけでなく、「生」のケールも市場に出始めていますので、ぜひ食生活に取り入れてみてください。

「キヌア」はNASAも着目の「21世紀の主食」

【4】「21世紀の主食」になる「キヌア」

まだ聞きなれない人が多いかもしれませんが、「キヌア」も注目されているスーパーフードの1つです。

実は、NASAが「キヌア」の栄養価の高さに着目しており、「21世紀の主食」として高く評価しているそうです。日本でも、ここ数年で注目度がアップしました。

「キヌア」は穀物の一種とされていますが、実は「ほうれん草の仲間」です。「タンパク質」「食物繊維」「ミネラル」「ビタミン」を豊富に含み、美肌効果、ダイエット効果も期待されます。

食べ方としてよく紹介されているのが、お米に混ぜて炊く方法ですが、ゆでてサラダに入れたりしても、プチプチした食感を楽しめておいしくいただけます。また、キヌア自体がクセのない淡白な味なので、さまざまな料理にも取り入れやすいと思います。

「スーパーフード」と紹介されているので最近の食べ物かと思いきや、インカ帝国時代からすでに食べられていたといいます。古代から食べられているすばらしいスーパーフードです。

最後のスーパーフードは、いまやアメリカで空前のブームになっている「抹茶」です。

【5】アメリカでも大人気「抹茶」

抹茶のお菓子は日本でも人気がありますが、アメリカでの人気はとても高いです。ロサンゼルス滞在中、よくリトル・トーキョーや日系スーパーマーケットで抹茶のお菓子をお土産に買っていくと、同僚にとても喜ばれました。

ご存じのように、抹茶には「カテキン」というポリフェノールが含まれ、非常に強い抗酸化作用をもっています。

また、リラクゼーション効果がある「テアニン」という成分もあります。この「テアニン」には、睡眠を改善させる作用が期待できます。

昔からお茶の一種として親しまれてきた抹茶なので、日本では手軽に購入できます。お菓子だけでなく、抹茶を積極的に食生活に取り入れて、健康増進に役立ててみてください。

「スーパーフード」は「強力な武器」になる

「スーパーフード」という言葉は、そもそも1980年代のアメリカとカナダで使われるようになったのが始まりといわれます。

スーパーフード自体に厳密な定義はないとされていますが、強力な抗酸化作用をもち、バツグンの美肌効果、整腸作用をもつ食べ物を指しています。まさに「見た目」を若返らせるための「強力な武器」となってくれるものです。

最近ではスーパーでも多く見かけるようになり、手軽に購入できるものがどんどん増えてきています。「スーパーフード」をプラスすることで、食生活を少しずつでも改善していけば、「見た目」が若くなる効果が十分に表れる、私はそう確信しています。

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提供元:皮膚科医が勧める「見た目が若くなる」食品5選|東洋経済オンライン

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