2021.06.25
記憶力が上がる!仕事前におすすめの運動!
「昨日の夜、何食べましたか?」といった、記憶をたどる質問に、すぐ答えられますか?近年、運動すると脳の働きが良くなって、記憶力が上がることがわかってきました。
最近、記憶力に自信がないと感じたあなた!必見です。今回は、記憶力を上げる運動をご紹介します。
どうして運動をすると記憶力が良くなるの?
私たちの脳には、短時間に起きたことを記憶しておく「海馬」といわれる場所があり、ここは、ストレス、アルコールによって委縮してしまうことがわかっています。それは、海馬で新しく生み出される脳を構成する神経細胞の「ニューロン」が減少するからといわれていて、高齢になると新生ニューロンが育ちにくくなるからです。
しかし、このニューロンは、有酸素運動によって海馬の神経幹細胞が活性化し細胞増殖が増強することで、高齢になっても数が高められることがわかっています。
成人を対象にした国内の研究によると、中強度の有酸素運動を10分行った群は、有酸素運動を行わなかった群に比べ、記憶力の向上が見られたそうです。
心拍数を測って自分に合った運動を探そう!
記憶力を高めるには、10分間の中強度の有酸素運動が必要だといわれています。中高度の有酸素運動とは、「きつい」と感じない程度の運動で、運動している時の心拍数が1分間で100~120拍以内が目安です!
心拍数の測り方は、手首に指を当てて1分間の脈拍を数えます。簡単な測り方として、15秒間の脈拍を数えて4倍、20秒間の脈拍を数えて3倍にする方法があります。ぜひ、お試しください!
きつくない中強度の有酸素運動とは?
さぁ、10分程度の有酸素運動で、 あなたが「きつい」と感じない程度の運動を始めましょう。
普段運動をしない方には、早歩きがおすすめ。家の周りをいつもより早歩きで10分試してみてはいかが。また、サイクリング、もう少し頑張れそうなら階段の上り下りも姿勢を正してリズムよく足上げすることがポイントです。
今回ご紹介した記憶力が上がる運動は、仕事前や資格の勉強をする前に、ぜひお試しください!
【参考文献】(すべて2021年6月23日閲覧)
短時間の運動で記憶力が高まる ―ヒトの海馬が関連する機能の働きが10分間の中強度運動で向上!― ※外部サイトに遷移します
Kazuya S, et al: Hippocampus, 2017; 27(3): 229-234. ※外部サイトに遷移します
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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