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2020.03.23

「在宅リモートワーク」で多くの人が陥る苦悩 |「テレワーククライシス」をどう乗り越えるか


生活音が混じりあい打ち合わせに支障が出るなど、在宅リモートワークも楽ではありません(kohei_hara/iStock)

生活音が混じりあい打ち合わせに支障が出るなど、在宅リモートワークも楽ではありません(kohei_hara/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

新型コロナウイルスの影響で、日常生活や仕事環境に大きな変化を余儀なくされている昨今。日用品を購入するだけでもストレスがかかるような日々の中で、さまざまなことへの対応を求められて疲弊している方々も少なくないと思います。

そんな中、在宅のテレワークがいきなり始まったことによる戸惑いも多く聞かれます。

楽じゃない在宅ワーク

Skype、Zoomなどを介したビデオ通話での打ち合わせや会議をするとなると、まず気になるのが、画面に映り込む自分の背景です。

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Wi-Fiでノートパソコンを使用しているならまだしも、有線やデスクトップのパソコンを使用している場合、ある程度、場所が限られてしまうことにより、生活圏である部屋の様子が丸見えになってしまいます。

そもそも使い勝手のよいリビングなどにパソコンを設置している方も多く、子どもや家族がいればつねにキレイにしておくことも大変です。打ち合わせの前には、まず部屋の整理整頓や映り込む範囲のものを片付けることから始めなくてはならず、会議の前に疲弊してしまうといった声も多いのです。

さらに、打ち合わせ中も、子どもの声や水を流す音、犬の鳴き声などで集中力を欠いてしまう、さらに複数人でアクセスしていると、さまざまな生活音が混じりあい、会話が難しくなってしまうことさえあります。

もちろん、個々の環境を整備することが求められるのですが、子どものいるご家庭では、学校の一斉休校で同じ空間に子どもが遊んでいることもありますし、家の中でペットを飼っているご家庭も多い中、誰しもが静かな1人の環境を確保できるとは限りません。ビデオ通話の相手が、いつも一緒に仕事をしている仲間同士ならまだしも、取引先や上司などであれば、それだけで身の縮む思いです。

自分のマイクをミュートにしないまま、隣の部屋にいる子どもを叱りつけてしまい、ものすごく恥ずかしい思いをするなんてことも起こるわけです。自宅にいるがこそのストレスがかかることは否めません。

ネットの画面を通じてのやり取りに慣れている人はそう多くないと思います。やはり実際に対面しているのとは違いますので、表情がわかりづらく、相手に「伝わった」感じがなかなかしないというデメリットもあります。

対面しているときよりも声を出して相槌を打たないと「聞こえてますか?」と言われてしまうこともしばしば。いつもよりオーバーアクションが必要となってきて、うなずきや相づちをしっかり声に出さなければならず、エネルギーを消耗します。

また、画面に映る自分の姿を気にしすぎて頻繁に髪の毛を触ってしまい、相手に不快感を与えてしまう可能性も注意しなければなりません。服装や身だしなみにも気遣いが必要となり、在宅といえどもきちんと身支度をしなければならないと憂鬱になる方も多いようです。

反面、画面を通じての打ち合わせなどは特になく、それによるストレスを感じることはないけれど、反対に顔を合わせる機会がなく孤独にさいなまれてしまうケースもあります。メールで資料を共有して、チャットなどのやり取りで済ませることができる業務の方がそれにあたります。

自分のペースで仕事に取り掛かれる反面、長く続くと、取り残された不安や誰とも話さないことによる孤立感から、気持ちのコントロールが難しくなります。

部屋着のままで1日過ごすこともでき、自分自身の生活リズムの切り替えができずに困っている声も聞かれます。気持ちの切り替えと場所は、案外強い結びつきがあります。リフレッシュするのに非日常の空間や場所が有効であるように、場所を変えることで気分を変えることが比較的容易になります。

しかし、外出することを控えるこの状況では、気分を変えるためにカフェで仕事をするということも難しいでしょう。図書館も閉館になっている現状です。感染防止のために在宅ワークをしているのに、人の集まるところにわざわざ行くのは本末転倒です。しかし、1日のリズムが作りにくくなり、自由なはずが息苦しい毎日になってしまっています。

仕事の分量があからさまに

オフィスに出勤し、座っていれば仕事をしていると認識されていた人も、成果物がすべてとなると仕事の質や量があからさまになります。単純な集計作業などは量が目安になるかと思いますが、資料作りなどは、準備や下調べに時間がかかることがあります。

資料の出来栄えがよければ理解してもらえるかもしれませんが、なかなか形にならないようなものの場合、自分の仕事量を可視化することができずに、組織からの評価が下がってしまうことも考えられます。すると今後の自分の立ち位置が危うくなる連鎖も起きてきます。

リモートワークをとりあえず始めてしまった組織も多いかと思いますが、今こそ、管理者のマネジメントが問われます。それには、毎日決まった時間にすべての人との直接のやり取りを行うことが大切です。組織の大きさや業務内容にもよりますが、可能であれば、就業開始時、昼食の後、終業時間の終わり1時間前くらいの3回は必要でしょう。

この場合、一方的な指示にならずに、従業員の声をしっかりと把握することが何よりも大切です。相互の意思疎通ということを重視しましょう。

定時報告をすることによって、時間管理をはじめ、業務目的の共有、仕事の内容、進捗の管理、やるべきことの優先度をお互いに確認できます。チームの場合は、ネットなどを介して顔合わせの時間を持ち、進捗状況とやるべきことを共有することが大切です。実際にオフィスにいるときのような日常会話やちょっとした確認事項ができないと、業務自体に影響が及ぶほか、働く人のメンタル状況も悪くなります。

決して丸投げすることなく、お互いに細かにチェックを入れながら、業務を滞りなく進め、孤立感にさいなまれることなく、この時期を乗り切ることができればと思います。

そもそも、医療、福祉を含め、多くの業種では、テレワークさえも不可能な現場も多くあります。

1日も早く、この状況が収束することを願います。

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「在宅勤務制度がある会社」主要550社リスト

テレワークの普及を阻む「日本特有」の大問題

新型コロナ「企業活動も止める」深刻すぎる影響

提供元:「在宅リモートワーク」で多くの人が陥る苦悩| 東洋経済オンライン

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