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2019.04.03

お風呂好き女子必見!文化と作法で学ぶ温泉健康・美活用♪


母里の湯

母里の湯

今年は奇跡の10連!
そろそろ予定を立て始めている方の中には家族やお友達と向かう旅行先に“温泉”なんて考えていらっしゃる方も多いのでは?今や温泉は観光の一つとして広く認知されており、海外旅行者の訪日理由の上位にも毎年温泉がランクインしているほどです。

そこで今回、これを知ればもっと温泉旅行も楽しくなるホットな情報をお届けします。

「湯治」ってご存知ですか?

“湯治”とは読んで字の如く人びとの身体をお湯で治す健康目的の伝統的な温泉の活用法です。

医療技術が十分ではなかった時代から温泉は美容や健康に良いとされ、温泉療法と称し、怪我や病気、疲労の回復手段の一つとして温泉地での長期滞在で行うものと認識されていました。先人たちは温泉が美容や健康に影響することは十分に理解していたようですね。

現在の観光目的の活用とは少し違っているのも、面白いポイントのひとつです。

美肌に良いのはどれ?「かけ湯」「入浴」「上がり湯」のポイント

お風呂に入る際に何気なく行っている「かけ湯」「入浴」「上がり湯」。
皆さんはこれらの効果をご存知ですか?

知って得する美肌情報も含め、これらの効果を温泉達人が解説します。温泉達人直伝のおススメ作法にもご注目!

かけ湯

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お湯につかる前に何となくしている「かけ湯」。
身体の汗や汚れを落とす意味もありますが、入浴後の血圧の急激な上昇を防ぐ効果もあるのです。入浴時の血圧の変化は思っている以上に身体への負担が大きく、健康的な人でも具合が悪くなってしまうことがあります。

そのため、衛生面だけでなく、心臓の弱い方や血圧に問題のある方にとっては「かけ湯」はとても大切な入浴法のひとつです。

★オススメの作法

念入りに足首や膝、腰など順番に関節を目安にお湯をかけていきましょう。
徐々に心臓のある胸に近づけていくことを意識して10回程度かけて身体を慣らしていきます。

入浴

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入浴とは湯・水につかることを意味しますが、温泉の泉質や成分は様々です。
女性は特に “美肌の湯”と看板に書かれていればつい反応してしまうのでは?

よりお肌に嬉しい効果を得るためにも、これからご紹介する温熱効果と薬理効果の存在を知っていただき、よりお肌への効果を期待して温泉を楽しんでいただければと思います。

★温熱効果

温熱効果の代表例として汗をかくことによるデトックス効果が期待されます。
その効果を活かすためには“タイミング”が大切です。
汗をかくのは毛穴が開いている証拠、このタイミングを狙って一度浴槽から上がり身体を洗うことをしてみましょう。(いつもより汚れが落ちやすい理由は後ほどお話しします)。額や鼻が汗ばんで来た頃が望ましいとされておりますが、お化粧などをしている人はかけ湯の際にメイクを落としてから入浴しないと十分に毛穴が開かないので注意です。

★薬理効果

温泉の薬理効果は泉質により異なります。
中でも代表的な効果といえば、私たちの身体の古い角質を洗い流しやすいよう柔らかくする効果です。温熱効果と合わせて日頃の疲れとともに汚れも落としてしまいましょう。
また、微量ではありますが皮膚から温泉成分が浸透することで泉質に応じた効能が発揮されることも期待できます。ぜひ入浴前に温泉成分表を確認してみてください。
温泉がお肌に良いと言われる理由を意識して入ると、温泉の楽しさをもっと味わえるかもしれませんよ♪

上がり湯

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「上がり湯」とは湯船からあがるときにお湯をかける行為のこと。
よく温泉好きの方は“温泉を持ち帰る”なんて表現を使われることがあります。もちろん実際にお湯を持ち帰るわけではありません。
これは温泉の“効果”を持ち帰るという意味で使われます。

上がり湯はお風呂から上がる際にシャワーなどで身体を洗うことですが、温泉の薬効成分効果を薄れさせてしまうことにもなります。できれば軽く拭う程度にしておくことをお勧めしますが、肌が弱い方やかぶれやすい方が刺激の強い酸性泉などに入る場合は湯ただれが起きることがありますので温泉の成分表をよく見て場合によって温泉の効果を最大限に活用してください!

最後に

ここまで、皆さんにはこれからの温泉がもっと楽しくなるような豆知識をお届けしてまいりましたがいかがでしたでしょうか。

温泉の活用法は古来より美容と健康のために良いと知られていました。現在では成分なども科学的に分析され、温泉の活用がそれらに良いとされる情報が明確になってきています。
より温泉を楽しめるよう、旅行先では今日お伝えした情報を思い出していただけると嬉しいです。

有効活用できる情報を取り入れ、皆さんの日々の健康づくりがもっと楽しくなりますように。

執筆者プロフィール

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小玉仁志 こだま・ひとし

1984年4月2日生まれ宮城県在住。
2012年飲食店ウラバタケcafeを設立、2016年温泉地のサポート企業株式会社湯治を立ち上げ自身も温泉入浴指導員として健康と観光の両側面から温泉の普及を行う。
2009年にスキルス性胃がんの告知を受け、湯治文化と出会う。若年性がん患者・AYA世代の視点からサバイバーやその家族からの相談も活動として受け、社会との関わり方を新聞やフリーペーパーへの寄稿、講演も行う。

ウラバタケCafe ※外部サイトに遷移します

YUAMI -お湯で紡ぐ湯治マガジン- ※外部サイトに遷移します

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