2019.02.17
【特集/女のからだと代謝】 アーユルヴェーダ蓮村先生の生活術<後編>
代謝を上げるには「胃腸を温めることが第一」と語る蓮村誠さん。後半では、正しい運動法・入浴法からストレスの対処法までレクチャーします。
運動も入浴も朝! 朝型の生活にシフトしましょう
「代謝を上げたいからといって、運動をがんばりすぎてしまう女性がいます。ハードなエクササイズや、夜遅くのジム通い、週末にまとめて運動するスタイルは、女性には向いていません。運動は朝食前、疲れない程度に毎日行うのが原則です。疲れない程度の運動とは、汗が出てきたり、口呼吸になって息が少し上がるくらいで十分。からだを温めるための入浴も夜から朝にシフトしましょう。40℃以下のお湯で20分間ほどの半身浴を習慣づければ、代謝がしだいに上がってくるはずです。運動や入浴を朝に行うためには、早寝早起きのスタイルへと改善していく必要があります。代謝を上げるためには、[朝6時までに起床→白湯を飲む→排泄→運動→入浴→みそ汁やスープなどの朝食]を無理のない範囲で心がけていくとよいでしょう」
小麦、砂糖、乳製品をとりすぎていませんか?
「日本女性のからだは冷えやすいので、食生活に注意することが大切です。体温が高い欧米人と同じ食生活をしていると、毒素がたまり、疲れやすく、代謝が悪いからだになってしまいます。最近、特に気になるのが、小麦、砂糖、乳製品をとりすぎている女性が多いこと。この3つの食品を控えれば、からだの冷えも改善されるはずです。ネバネバした食材を好む女性も多いですが、からだを温めるという目的ならば、控えたほうがよいといえるでしょう。積極的にとりたいのが、味噌や温野菜。白身の煮魚や鶏肉なども比較的消化しやすいのでおすすめです。もうひとつ、最近の流行として気になるのが、立ち食いスタイル。立ち食いは胃腸の負担になります。食事は座って、リラックスした状態で味わうようにしましょう」
消化力を上げて、ストレスを残さない
「職場での人間関係や、不快な出来事をため込んでしまうと、心もからだも冷えてしまいます。生きていくということは、いろいろなことを経験することでもあります。辛いことも消化する力が必要なのです。普段から冷たいものを食べて、からだが冷えていると、不快なことを消化できなくなります。食べものと同様に、嫌なことも消化=燃やしてしまえばストレスにはなりません。胃腸を温めて、ストレスに打ち勝つメンタルをつくりましょう。また、女性が幸せを感じるためには、自分を満たす生活を心がけることです。目標に向かってがんばりすぎて、消耗してしまう生活では、からだが冷えてしまいます。たとえば、温かい食事をつくって、おいしく味わうこと。朝入浴後にオイルマッサージをして、気持ちいいと感じること...。おだやかな時間を過ごし、自分のなかで感じる喜びを大切に育てていきましょう」
蓮村誠
医学博士、マハリシ・アーユルヴェーダ認定医。「マハリシ南青山プライムクリニック」院長。
心とからだを健やかに保つ、アーユルヴェーダ式の健康法を伝授。クリニックでの診察以外にも、講演や執筆業など幅広く活躍。
『毒を出す生活 ためる生活 こころとからだをスッキリさせて幸福になる50の法則』(PHP研究所)など著書多数。
http://www.hoyurishikai.com/ ※外部サイトに遷移します
語り/蓮村 誠(医学博士、マハリシ・アーユルヴェーダ認定医)
取材・文/川口夏希
撮影/柏原真己
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:【特集/女のからだと代謝】 アーユルヴェーダ蓮村先生の生活術<後編>|ワコール ボディブック