2018.10.09
【特集/女はおなかで勝負!】予防医療のプロ細川モモさんのおなか美人10の秘訣<後編>
「世界一の美女」をつくる食事管理に携わる、栄養学と予防医療のプロ、細川モモさんがおなかから美しくなる秘訣を伝授! 後編は、おなか美人&きれいなカラダを保つ、知って得する情報&目からウロコのテクニックを特別公開!
Secret6 筋肉をゆるめるためには、マグネシウムが欠かせません
「腕を曲げ伸ばししてみてください。筋肉の収縮には主にカルシウムとマグネシウムというミネラルが使われているんです。日本ではカルシウムの重要性は知られていますが、実はカルシウムとマグネシウムは「兄弟ミネラル」といわれていて、摂取比率は2:1が望ましく、どちらかに偏るのはよくありません。とくに筋肉を弛緩させる作用のあるマグネシウムの不足はこむら返りやまぶたの痙攣、便秘(ぜん動運動)や月経痛を招きます。ですから、便秘薬や子宮収縮抑制剤にはマグネシウムが使われているんですよ。また、温泉に入ると、からだがほぐれる感じがしますよね? あれは、温泉に含まれるミネラルを皮膚から摂取しているから。にがりをお風呂に入れれば、温泉と似たような効果が期待できます♪ 食べ物なら、のりやわかめなどの海藻や雑穀など、マグネシウム豊富な日本食を毎日とるのがおすすめ。マグネシウムは「栄養素の王様」のような存在です。意識して摂取してくださいね」
Secret7 美人に必要なのは、激しい運動より階段の上り下り!
「きれいになるために筋肉は重要ですが、激しい運動をしなくても大丈夫です!! むしろ激しい運動はこれから妊娠を望む女性には推奨できません。ハードな運動で汗を流して、不足しがちなミネラルを失ったり、体脂肪や中性脂肪を必要以上に下げるのはリスクが高すぎるんです。それよりも、人の筋肉の6~7割は下半身にあるといわれ、その中でも特に基礎代謝に関係する太ももを鍛えるほうが効率がいいのです。太もものトレーニングには、階段の上り下りが効くので、日々の生活の中に取り込めば、太りにくいからだをつくれますよ」
Secret8 お風呂に入ることで、からだがリペアされます
「人間は生きているだけで、紫外線や排気ガスなどのストレスをからだに受けています。そんなからだをケアするのは、痛んだ細胞を修復する作用をもつヒートショックプロテインが効果的!入浴のパワーが科学的に証明されたものですが、40~42℃の熱めのお風呂に10分程入って体温を上げると、ヒートショックプロテインが分泌され、効果は2日間継続します。なので、最低でも2日に1回は入浴すると、ダメージを受けた部分を修復してくれるので、疲労は確実に減りますよ。温まることは胃腸のコンディションを正常に保つのにも効果的です。いいものを食べて、ちゃんとお風呂に入るといった、基本の積み重ねがきれいへの近道です」
Secret9 女性ホルモンは太陽でチャージ!
「最近何かと話題になる卵巣年齢(AMH=アンチミューラリアンホルモン)。国際的に見ても、不妊症や体外受精は日本が先進国一で「世界一の不妊大国」と呼ばれています。そんな中、私たちは昨年からこうした状況を打破するため、世界最大規模の卵巣年齢研究に着手しています。卵巣年齢(AMH)について、今、わかっていることをお伝えすると、いちばん悪影響を与えるのが喫煙です。なので若い女性の喫煙率が上がっているのは見過ごせません! また、世界では卵巣年齢(AMH)が「日光のビタミン」と呼ばれるビタミンDと相関するという報告もあります。ビタミンDは日光により皮膚上で作られるビタミンです。日照時間(住んでいる地域)や肌の色にも影響を受けますが、日本女性はゆき過ぎたUVケアが原因で、ビタミンDが不足してしまっている傾向に。卵巣年齢が気になるのなら、メラニン色素のない手の平を太陽にかざしてビタミンDをチャージ。1日15分~30分浴びればOKです。人間も植物同様、光合成が必要なんですよ!」
「手のひらチャージ」してビタミンDを体内に!
Secret10 発酵食レシピと腹巻きで最強のおなか美人に!
「腸内細菌は入れ替わりが激しいので、毎日1食は発酵食をとるように心がけてください。納豆や漬け物、キムチ、ヨーグルトといった発酵食をとって、おなか美人に。おなかが健康になれば、美肌に必要なビタミンも作られ、乳酸菌のアンチエイジングパワーでお肌もつるつるになりますよ。私自身も大好きな発酵食レシピをご紹介します。本当に簡単なメニューなので、ぜひ試してみてくださいね。
おすすめ発酵食レシピ1 ●納豆豚キムチチャーハン
【材料/1人分】
・卵 ・・・1個
・ご飯・・・ 150~180g
・豚小間肉・・・ 50g
・納豆・・・ 1パック
・キムチ・・・ 50g
・ゴマ油・・・ 少々
・塩、こしょう・・・ 少々
・しょうゆ・・・ お好み
・小口ネギ・・・ お好み
※味つけが物足りない場合はお好みで顆粒だしや鶏ガラスープの素を加えても◎
【作り方】
1.熱したフライパンに溶き卵を入れて炒り卵をつくり、ご飯と混ぜておく。
2.1のフライパンにゴマ油をひき、豚小間肉を炒める。
3.2に1のご飯を切るようにして加え、炒める。しょうゆを混ぜた納豆を加え、全体を混ぜ合わせます。
4.キムチを加えて強火で炒め、こおばしさを出す。最後に塩こしょうで味を整え、小口ネ ギをまぶして完成。
おすすめ発酵食レシピ2 ●アボカド納豆和え
【材料/1人分】
・納豆・・・ 1パック
・アボカド ・・・1/3個
・焼き海苔・・・ お好み
・わさび・・・ お好み
・しょうゆ(または麺つゆ)・・・ お好み
※お好みでまぐろの切り身を入れると鉄分もチャージできます。
【作り方】
1.納豆にわさびと醤油(あるいは麺つゆ)を入れ、混ぜ合わせる。
2.アボガドは一口サイズ にカットする。
3.器に1の納豆と2のアボカドを盛り、焼き海苔を散らせば完成。小鉢としていただくのはもちろん、ご飯やパンに盛っていただくのもおいしくておすすめです。
「また、腸が冷えると免疫力も下がってしまいます。女性の天敵、冷えから守るために腹巻きでおなかをガードするのもいい習慣です」
腹巻き 右/9月上旬発売予定、左/10月上旬発売予定各¥1,995(AMPHI)
細川モモ(予防医療コンサルタント)
社団法人『Luvtelli Tokyo&NewYork』代表理事。2011~2013 ミス・ユニバース・ジャパン地方大会公式栄養コンサルタントして、美人への近道を指導。 著書の『タニタとつくる美人の習慣』や、ブログ『世界一の美女をつくる 美人の食卓』は、健康的に美しくなるヒントが凝縮。
http://ameblo.jp/momo-nutrism/ ※外部サイトに遷移します
語り/細川モモ(予防医療コンサルタント)
取材・文/川口夏希(ライター)
撮影/長谷川 梓
ヘア&メイク/阿部知洋
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。
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提供元:【特集/女はおなかで勝負!】予防医療のプロ細川モモさんのおなか美人10の秘訣<後編>|ワコール ボディブック