2018.01.11
これ1つで大満足!鶏団子入り七草がゆ【身体が変わる!10分レシピ#19】
今回は「栄養バランスのとれたお正月料理」です。
正月で疲れた胃腸を労り、新年の無病息災を祈る「七草がゆ」。1月7日の朝食に食べるものとされています。
七草がゆはもともと、年の初めに若菜を摘んで食べる「若草摘み」という風習や、1月15日に米、あわ、ひえ、きび、ごま、小豆、みの米という7種類の穀物でおかゆを作る「七種(ななくさ)がゆ」という風習などが、中国で1月7日に行われる「七種菜羹(ななしゅさいかん)」と結びついてできた行事食といわれます。
もともと、7種類といわれたのは、野菜ではなく穀物だったのですね。今でいう「七穀米」ですね。
今ではこの7種は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろという春に芽吹く野草や青菜とされています。ただ、これら7種もの野菜を一つ一つ用意するのは大変ですよね。
そこで、よりシンプルに、さらに栄養価を高めた、鶏団子入りの七草がゆを作ってみましょう。
1品でたんぱく質までとれるバランスの良いおかゆ
昔は、その時に手に入る小松菜などの青菜だけで七草がゆを作っている家庭も多かったようです。この時期になると、スーパーで特別に小さく栽培されたかぶや大根が入った七草セットが並びますので、それを使ってもいいでしょう。でもわざわざセットを買わなくても、家にあるものや、普段八百屋で見かける野菜で十分美味しく作れます。
今回は七草はせり、それ以外はかぶを使います。さらに鶏団子を七草がゆに入れることで、これだけで1食として十分のボリュームになります。だしとして桜えびを使うので、よりうまみが増して中華がゆのようなコクも生まれます。
朝ごはんにはもちろん、夕ごはんとしても満足な1品です。
【材料】(2人分)
・鶏ひき肉 200g
・長ねぎ 1/2本
・えのきだけ(あれば) 1/3~1/2袋
・塩 2つまみ
・米 1合180cc
・水 1200cc
・桜えび 1つかみ(5g程度)
・かぶ 中1個(小なら2個)
・せり 1/2束
・塩 大さじ1/2~1弱
【作り方】
1: 長ねぎ、えのきだけはみじん切りにし、鶏ひき肉、塩2つまみとともにビニール袋に入れて、ひき肉が白っぽくなるまでよくもむ。
※長ねぎは、先に縦に切り込みを入れてから横に切っていくとみじん切りにしやすい。
2: 米を洗って、鍋に水と桜えびとともに入れて強火にかける。
煮立って来たら吹きこぼれないように弱火にして、時々鍋底をかき混ぜる。
3: かぶは葉ごとみじん切りにし、せりもみじん切りにする。
4: 米を15〜20分ほど煮て、柔らかくなったら、1の鶏ひき肉をいれたビニールの下の端をハサミで切って、1口大ずつ鶏ひき肉を鍋に絞り入れる。(平たくした方が火が通りやすい。)
5: さらにその上からみじん切りにしたかぶとせり、そして塩を入れて底が焦げ付かないようにゆっくりと混ぜる。3〜4分して鶏団子に火が通ったら火を止める。
風邪の季節に嬉しい栄養満点の料理
今回は七草のせりと、他の代用としてかぶを入れておかゆにしましたが、季節に合わせて葉野菜を変えることで、1年中食べることができます。
風邪をひいた時などには、鶏団子を小さめに作ると食べやすいですよ。
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著者プロフィール
■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
りんさんが運営する料理教室『みなとキッチン』 ※外部サイトに遷移します
(監修医師:石原藤樹先生) ※外部サイトに遷移します
提供元:これ1つで大満足!鶏団子入り七草がゆ【身体が変わる!10分レシピ#19】│KenCoM