2024.08.21
週二日白米を玄米に置き換えた結果
玄米や雑穀への置き換えで糖尿病リスクを減らす
●週に5食以上白米を食べる人が、週に2食玄米に置き換えることで糖尿病のリスクを低下させる可能性
マサチューセッツ州ボストン—ハーバード大学公衆衛生大学院(HSPH)の研究者は、週に5食以上白米を食べている人が50グラムの白米(ごはん一膳の1/3量)を同量の玄米などの全粒穀物に置き換えることで、2型糖尿病のリスクが16%低下すると推定。この実験報告は米国の3万9,765人の男性、15万7,463人の女性の20年間の調査のデータの解析によります。
(※)出典:Replacing white rice with brown rice or other whole grains may reduce diabetes risk (ハーバード公衆衛生大学院 2010年6月14日) ※外部サイトに遷移します
●「白い主食を茶色い主食に」で血糖値急上昇抑制に期待
精白米のごはん普通盛り(150g)の糖質量は57.2g。玄米ごはん(150g)の糖質量は52.7gです。
一方食物繊維は精白米ごはん(150g)で0.5g、玄米ごはん(150g)は2.1gと4倍以上になります。
食物繊維が多いと、消化・吸収がゆっくりとなり血糖値の急上昇を抑えることができます。同じ量であれば、白米よりも玄米や大麦、雑穀、白パンよりも全粒粉パンやライ麦パン、うどんよりそばの方が食物繊維が多く含まれています。
水谷俊江 /管理栄養士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
記事提供:株式会社Wellmira
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