2024.07.17
包装された焼き菓子やスナックなど超加工食品の食べ過ぎリスク
超加工食品の基準は?
●心臓病関連死、肥満、2型糖尿病、睡眠障害など32の健康リスクの原因に
超加工食品について「ブリティッシュメディカルジャーナル」が2024年2月28日、「包装された焼き菓子やスナック、炭酸飲料、甘いシリアル、すぐに食べられる製品や加熱製品などの超加工食品の食べ過ぎは、32の健康への悪影響のリスクの増加と一貫して関連している」との調査報告を発表しました。
(※)出典:ブリティッシュメディカルジャーナル 2024年2月28日 ※外部サイトに遷移します
●研究調査の内容
この調査は超加工食品による健康リスクについて調べた45件の研究を解析しました。対象となったのは988万8,373人。超加工食品の摂取量が10%増えるごとに「高」、「中等度」、「低」、または「非常に低い」質に分類しています。
「高」グループでは超加工食品の摂取量が多いと、あらゆる原因による死亡リスクが21%増加し、心臓病関連死、肥満、2型糖尿病、睡眠障害のリスクが40〜66%増加、うつ病のリスクが22%増加することも示されました。
●超加工食品の基準は?
超加工食品とは、食材を加工の度合いによって分類したときに、最も加工程度が高い、グループ4の食品です。ブラジル・サンパウロ大学公衆衛生学部の研究者らが考案したNOVAという食品分類法に基づいています。
加工食品NOVA分類
最後に
研究者は「包装された焼き菓子やスナック、炭酸飲料、甘いシリアル、すぐに食べられる製品や加熱製品などの超加工食品は、複数の工業プロセスを経ており、多くの場合、着色料、乳化剤、香料、その他の添加物が含まれています。また、これらの製品は砂糖、脂肪、塩分を多く含む傾向がありますが、ビタミンや食物繊維は少ない。
食品会社が、健康的な食品を作るためには公共の政策対策も必須だ」とまとめています。
水谷俊江 /管理栄養士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
記事提供:株式会社Wellmira
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株式会社Wellmira ※外部サイトに遷移します
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