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2023.10.15

いちじくの栄養と健康効果~ドライいちじくの栄養や健康レシピも紹介~


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当記事を監修した専門家:管理栄養士・調理師 前間弘美、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください) ※外部サイトに遷移します

やさしい甘さとプツプツとした食感が特徴のいちじく。

そんないちじくには、他の果物にはないフィシン(たんぱく質分解酵素)など体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。

今回は、いちじくの栄養素について詳しく解説いたします。いちじくを使った簡単なレシピもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

いちじくの栄養素と効能

いちじくに主に含まれている栄養素は炭水化物(糖質、水溶性食物繊維)、カリウム、カルシウム、たんぱく質分解酵素(フィシン)です。

では、それぞれどのような効能があるのか説明していきます。

脳や体のエネルギー源である炭水化物

炭水化物は人間にとって脳や体を動かすために必要な栄養素の一つです。脳や体のエネルギー源となる糖質や体内で消化できない食物繊維は炭水化物の中に含まれます。

なお、いちじくなど果物の甘さはブドウ糖や果糖といった糖質からきています。

ブドウ糖や果糖は私たちの体のエネルギー源になる一方で、摂りすぎると中性脂肪を増加させ肥満につながる可能性も。くれぐれも過剰摂取には気をつけましょう。

参照記事:糖尿病に果物は良い悪い?血糖値をあげにくいフルーツの食べ方を紹介 ※外部サイトに遷移します

腸内環境を整える水溶性食物繊維

いちじくには食物繊維が多く含まれているので、便秘で悩む女性や、糖尿病、脂質異常症の方にはオススメの栄養素といえます。

とくに注目したいのが、水溶性食物繊維(ペクチン)です。

ペクチンは水に溶けるとゼリー状になり腸内環境を整えたり、食後の血糖値の上昇を抑制やコレステロールを排泄する働きをもちます。

ちなみに、食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維もあります。不溶性食物繊維の働きは便の量を増やし、腸を刺激することで便通を促すことです。

いちじくには水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているので、お通じにお悩みの方にはオススメの食材ですよ。

むくみに効果的なミネラル、カリウム

カリウムは人間の体に必要なミネラルの一つで、体内にたまった余分な塩分(ナトリウム)を排泄する作用があります。

体に塩分がたまるとむくみや高血圧の原因になるので、むくみやすい方や高血圧の方は積極的に摂りたい栄養素です。

胃もたれや二日酔いに効く、たんぱく質分解酵素

いちじくの特徴的な栄養素であるフィシンは「たんぱく質分解酵素」の一つで、肉や魚などのたんぱく質を分解して消化を促進する作用があります。

いちじくの軸を切ると白い液体が出てきますが、これがフィシンです。

消化を促してくれるので、食べ過ぎた日や胃もたれ、二日酔いなどに効果的ですよ。

いちじくが肌によいってホント?

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結論から言うと、残念ながらいちじくが肌に良いという研究報告は見つかっておらず、いちじくの栄養成分が直接的に肌へよい効果をもたらすかははっきりしていません。

一説によると、いちじくの種子に含まれる植物性エストロゲンの効果によって美肌になるといわれているようですが、実際のところ真偽は定かではないようです。

とはいえ、いちじくに含まれる食物繊維によって老廃物が排出されて、結果的に肌の調子がよくなる効果は期待できるでしょう。

なお、植物性エストロゲンについては初めて聞くという方も多いと思うので、もう少し説明していきましょう。

植物性エストロゲンは女性ホルモンと同じ作用があるのか

植物性エストロゲンは、有名なものですと大豆イソフラボンがあります。体内で女性ホルモンであるエストロゲンと同じ様な作用をすることから植物性エストロゲンと呼ばれています。

ホルモンバランスによる乱れを整えて自律神経を安定させる働きが期待できるので、とくに更年期障害で悩んでいる女性にオススメです。

参考記事:大豆の栄養価は高い!~子どもにも大人にも嬉しい成分が豊富~ ※外部サイトに遷移します

生と加熱、どちらが効能を活かせる?

では、いちじくは生と加熱して食べるのとどちらが効能を活かせるかといいますと、ずばり生です。

いちじくに含まれているカリウムやペクチン(水溶性食物繊維)は、加熱する際に水に溶けだして流れ出てしまう性質を持っているので、いちじくの栄養素を意識して摂りたいのであれば生のまま食べることをオススメします。

いちじくを乾燥させると栄養成分は変わるのか

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いちじくを乾燥させたドライいちじくは、水分を飛ばすことでミネラルや食物繊維が凝縮されるので、同じ量の生のいちじくを比べると栄養価が高くなります。

しかし、その分カロリーや糖質も高くなるので食べ過ぎには気をつけたいところです。

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参考記事:プルーンの栄養と効果~美容に良い成分や効率的な食べ方をご紹介~ ※外部サイトに遷移します

糖尿病でもドライいちじくは食べてOK?

繰り返しになりますが、ドライいちじくの糖質は高いので、糖尿病の方は控える方がよいでしょう。どうしても食べたい場合は、主治医や管理栄養士に相談することをオススメします。

いちじくの食べ過ぎに注意

いちじくに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、便秘解消に効果的です。一方で、食べ過ぎると下痢症状をきたす可能性があります。

とくにドライいちじくには食物繊維が豊富に含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。

糖質制限中やダイエット中はどうか

いちじくを糖質制限中やダイエット中に食べる場合は、間食として1日1~2個にしましょう。

いちじくに含まれる食物繊維やカリウムは、ダイエットの敵でもある便秘やむくみに効果的です。しかし、ダイエット中の間食は100kcalが目安となります。いちじく1個(Mサイズ・72g)あたりは、約39kcalですので2個程度が適量といえます。

健康に効果的!いちじくを使ったレシピの紹介

いちじくの簡単なレシピを紹介します。

【いちじくと生ハムとチーズのサラダ】

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【作り方】

(1)ドレッシングは混ぜておく
(2)いちじくは皮を剥いて一口サイズにカットし、生ハムを巻く
(3)お皿に野菜を並べ、上から生ハムを巻いたいちじく、カッテージチーズ、砕いたミックスナッツを散らす
(4)ドレッシングをかけて完成

まとめ

以上、いちじくには食物繊維やカリウム、カルシウム、またフィシン(たんぱく質分解酵素)など他の果物にはない体に嬉しい栄養素も含まれていることがわかりましたね。

生のいちじくの旬は8〜10月と短いこともあり、他の果物に比べ食べる機会も少ないかと思われます。ぜひ旬の時期には、いちじくを食べてみてくださいね。

それでは当記事が参考となり、いちじくの効能を活かしていただければ幸いです。

参考文献 ※外部サイトに遷移します

新食品成分表FOODS2021 東京法令出版株式会社

カロリーSlism TOP ※外部サイトに遷移します

NHK出版 からだのための食材大全
薬膳と漢方の食材小辞典 日本文芸社

厚生労働省 食物性エストロゲン 大豆イソフラボン ※外部サイトに遷移します

監修:編集長 宮田 亘造

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早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社での新規開拓営業、製薬会社でのMRなどを経て香港中文大学MBA卒業。同時に北京大学MBAに交換留学、そして北京語言大学にて漢語修習生として学ぶ。帰国後、Webマーケティングのコンサルティング会社を経て、デジタルと医療の融合が患者への新しい価値提供ができると感じ、H2株式会社に入社。

執筆者:管理栄養士・調理師 前間弘美

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武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業後、管理栄養士として給食会社や病院に勤務。糖尿病・高血圧の方に向けた献立作成や調理、栄養管理・栄養指導などを担当。特に病院勤務では、働き盛りの方が血糖値、血圧そして食事の記録を時間を作って手書きで行う手間や、その先にある健康面における自己管理の難しさを目の当たりにしてきた。身近なスマートフォンをベースにデジタルヘルスを展開することに可能性を感じたのとあわせ、より多くの方の生活習慣の改善に携わりたいという想いからH2株式会社に入社。管理栄養士、調理師の資格を保有。

記事提供:シンクヘルス株式会社

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提供元:いちじくの栄養と健康効果~ドライいちじくの栄養や健康レシピも紹介~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

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