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2019.08.18

立秋(りっしゅう)/内臓冷えと夏バテに要注意


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運動や入浴で汗をかいて夏バテ防止

立秋は8月7日~8月22日の時期で、秋の季節の始まりです。暑さの中に時折涼風が吹き、虫の鳴き声や草木の種類も少しずつ変わります。

立秋以降に感じる夏の名残の暑さを「残暑」といいます。日中は残暑が厳しいにもかかわらず、朝晩は涼しく感じ、からだが暑くなったり冷えたりと、体温調節をしなければなりません。自律神経機能が低下し、内臓機能と消化機能も低下し、夏バテになりやすい時期。気分が落ち込み、やる気が出ないという状態にもつながります。体調管理がとても難しい時期なので、運動をしたり、お風呂に入って、汗をしっかりかくことが大切です。

内臓の元気を取り戻すには、食事の内容にも気を配りたいもの。暑い時期は、素麵などのさっぱりとした麺類や果物、スポーツ飲料などの糖分の高い物を多く取りがちです。満腹感はあっても、消化が悪い上、からだを冷やし、内臓機能低下の原因となります。カボチャやニンジン、サツマイモなどの根菜類を摂ることで、内臓を温めましょう。また、しじみは栄養価が高く、肝臓の機能を高めてくれ、疲労回復に優れています。

さらに、からだが冷えているときは桃、からだが暑いときには梨と、季節の果物を加えてみましょう。桃は甘く酸味があり、温性の食べ物なので心もからだも元気になる一方で、梨は甘く寒性の食べ物で清熱解毒作用があるため、消炎作用があります。

へその上を温めて内臓ケア

立秋を乗りきるためのおすすめのツボ「中かん」を紹介します(図)。中かんはおへそとみぞおちの中間に位置し、内臓機能を高めてくれる場所。おへそから指4本上の場所にあります。

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内臓機能が低下しているということは、この「中かん」が冷えているということ。手をあてるととても気持ちよく感じるでしょう。食欲がなかったり、胃の調子が悪い場合は、中かんを気持ちがよい程度に押したり、お灸やカイロをするなどして温めてみてください。

伊藤和憲(いとうかずのり)

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鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。

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提供元:立秋(りっしゅう)/内臓冷えと夏バテに要注意|ワコール ボディブック

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