2019.06.10
【特集/ストレスと女性のからだ】 自分にご褒美あげてますか?
----ストレスと上手につきあうことができると、ストレス耐性もついてくるのだとか。ポイントは、心とからだがしんどくなる前に対応すること。ということで、引き続き夏目先生にすぐに実践できるストレス解消法を伺いました。
ストレスのある場所から離れるのも、 自宅でゴロゴロするのもひとつの方法
ストレスの種類も感じ方も人それぞれ。個人差が大きいので、自分に合うものから試してみてください。
●癒し
心臓のリズムや川のせせらぎ、波の音にはゆらぎがあり、気持ちを落ち着かせる効果があります(f分の1のゆらぎ)。同じ部屋にいると夫婦喧嘩がこじれるのと一緒で、ストレスのある場所にずっといるのがよくないんですね。日常から離れ、川や海のそばで過ごすのもおすすめです。
●ゴロ寝
組織のペースに合わせなければいけないことが何かと多い会社員の人たちは、マイペースに過ごすことが脳の休息になります。休日はとにかくボーッと過ごして、非日常の世界に浸ってみてください。心の充電ができます。
●ストレスの元を頭の外に出す
悩みを頭の外に出す方法は、友人に話す、書き出すの2パターンあります。話すことで受容、共感を得られ、書き出すことで自分の頭の中を整理できます。
●泣く、汗をかく
考えるより行動の人は、泣いたり汗をかくことでストレスを発散しましょう。
自分にご褒美をあげるのも効果的
何をしたらいいのかわからない人は、生活充実度イベント表を活用してみましょう。
生活充実度イベント表
この1年間にあなたが体験した項目をチェックしてください。
□ひとりで旅行をする
□新しいことにチャレンジする
□ひとりで過ごす時間を増やす
□ファッションを変える
□鏡を見る回数の変化
□ゲームに熱中する
□アイドルなどにはまる
□達成感を感じる
□本や映画などに感動する
□自分にご褒美をあげる
□祭りを楽しむ
□ライブやスポーツを見て応援する
□親しい人と話す機会が増えた
□ワクワクする出会いがある
□新しい友達ができる
□イベントを企画する
□家族団らんの回数が増える
□昇進・昇格する
□仕事が評価される
□やりたい仕事に従事している
□他の人に褒められる
□起床時間が一定になる
□食習慣がよくなる
□運動を継続的にする
□ぐっすり眠れる・ゴロ寝を楽しむ
合計:□□
上記25項目のうち、この1年間で体験したものはいくつありましたか? 3つ以下の人は心に余裕がなく、ストレスフルな生活を送っていると推測されるので、上記のリストの中から自分にできそうなものを取り入れてみましょう。新しいことへのチャレンジは、エネルギーがないとできないと思うので、まずは健康習慣にまつわることからはじめてみる。やる気が出てきたら、自分にご褒美をあげるなどのひとりでできること、最後に人と関わることの順番がベストです。
----「ストレスと上手に付き合うポイントは、ストレスに気づくこと、自分にとって効果的な解消方法をいくつか用意しておくこと」と夏目先生。ストレス対処法は、あればあるだけ柔軟に対処できるということで、次回はうつ病の再発を防ぐ効果もある、認知療法・認知行動療法を紹介します。
夏目 誠
大阪樟蔭女子大学名誉教授。精神科専門医・産業医。日本産業ストレス学会 理事。現在、毎日放送、産経新聞社、デサントの産業医として診療も行っている。主な著書に『気づき力で変化をキャッチ』(中央労働災害防止協会)、『うつが消えるストレスコントロール術』(監修/宝島社)などがある。
先生/夏目誠(大阪樟蔭女子大学名誉教授)
取材・文/山崎潤子
イラスト/はまだなぎさ
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