2018.06.02
中国での風邪対策はあの麺類!?この季節にぴったりな、うまから!酸辣湯麺【身体が変わる!10分レシピ#39】
今週は「疲れを癒す料理」です。
中国で風邪をひいたときに食べられるものをご存知でしょうか?実は「酸辣湯麺(すーらーたんめん)」なんです。
酸辣湯麺に使われる酢にはクエン酸をはじめとする様々な有機酸が豊富に含まれていて、食物をエネルギーに変える働きをします。この有機酸は、糖代謝を促す豚肉のビタミンB1と一緒に摂取すれば、疲労回復効果がさらに高まると言われています。
また、酢には抗菌作用があるので腸内の悪玉菌を減らす上、酢に含まれるグルコン酸が善玉菌のエサになり、善玉菌が増える環境を整えます。気温の変化で疲れがちな身体にはもってこいの食材です。
酸味と辛味が絶妙な伝統的麺類
多くの人が大好きなラーメンに近いですが、味がより複雑なのが特徴です。一見作るのが難しそうですが、市販の中華麺を使用することで簡単に仕上げられます。
酸辣湯麺に欠かせない酢は揮発性がありますので、最後の仕上げに入れて少し加熱すれば、ツンとした酸味をまろやかにすることができますよ。また、熱によって酢の栄養が壊れるのを防ぐことができます。
最後の火加減で、味の調整をしてみましょう。
【材料】(2人前)
・豚バラ薄切り肉 200~300g
・長ネギ 1本
・にんじん 1/2本
・しいたけ 2~3個
・ごま油 適量
・水 700~800cc(4カップ弱)
A
・鶏がらスープの素 小さじ1
・しょうゆ 大さじ3
・塩 小さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1+水大さじ1~2)
・酢 大さじ2
・ラー油 適量
・こしょう 適量
・中華麺 2玉
【作り方】
1: 長ネギは斜め薄切り、にんじんは細切り、しいたけは石づきをとってスライスする。
2: 鍋にごま油少々(お好みで大さじ1弱でもOK)を熱し、豚バラ肉を炒めて色が変わったら1の長ネギ、にんじん、しいたけを入れて野菜がしんなりするまで炒める。
3: 水を加えてから、Aの調味料を加えて2~3分煮る。別の鍋にたっぷり水を入れて沸騰させ、中華麺を表示通り茹でてざるにあげておく。
4: 酸辣湯の方の鍋に水溶き片栗粉を加え、かき混ぜてとろみをつける。最後に酢を加えてひと煮立ちしたら火を止める。
5: 器に麺と酸辣湯を盛り付け、ラー油、こしょうをお好みの量ふりかける。
辛みはあとから調整して、食べやすく
辛みは最後に調整できるので、小さなお子様がいるご家庭や辛いものが苦手な家族がいる場合でも、一人ひとりにあった辛さに調整できます。
また、辛いものが苦手な方は、ラー油でなく仕上げにごま油をかけると、香りよく仕上がって美味しいですよ。
著者プロフィール
■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
(監修医師:石原藤樹先生) ※外部サイトに遷移します
提供元:中国での風邪対策はあの麺類!?この季節にぴったりな、うまから!酸辣湯麺【身体が変わる!10分レシピ#39】|KenCoM