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2017.07.20

男性こそ「開脚ストレッチ」をやるべき理由|疲れない、老けこまない体が手に入る!


開脚はデスクワーク中心に働く男性にもピッタリ!

開脚はデスクワーク中心に働く男性にもピッタリ!

今、“開脚ブーム”と呼ばれる状況が続いている。それを牽引しているのは、バレリーナのような美しい180度開脚にあこがれる女性たち……と思いきや、じつは世の男性たちも開脚に対して高い関心を寄せているという。「筋肉デザイナー」として股関節ストレッチスタジオを開設・運営し、新刊となる『体がかたい人でもラクに開脚できるようになる本』をまとめた藤本陽平氏に、「男性が開脚で得られるメリット」について聞いた。

『体がかたい人でもラクに開脚できるようになる本』

じつは女性より男性のほうが開脚向き?

「開脚」というと、何となく“女性向けのもの”というイメージを持つ人が多いと思います。かくいう私もそうでした。女性が理屈抜きで「きれいな180度開脚をしたい!」と望むのに対し、やや理屈っぽい傾向のある男性の場合、「開脚なんかやって何の意味がある?」と冷めた目で見ているだろう、と。

しかし、いろいろな人の体を見てきた経験をもとにあらためて考えると、開脚は特にデスクワーク中心に働く男性にもピッタリなのではないかと考えます。

ホルモンバランスと筋肉量の影響で、男性は股関節の筋肉が硬くなりがちです。けれども、女性に比べ狭くて縦長な形の骨盤は、開脚動作に向いているように思います。日頃「あぐら」をかくなど、男性は股を開く動きにじつは慣れ親しんでいるのです。

別に開脚できないからといって困るわけではないのですが、数あるストレッチのうち、開脚という動作の運動効率がいいのは間違いありません。なぜなら、股関節は体の中で肩の次に動かしやすい関節で、体でもっとも筋肉が集まっている部分だからです。

■開脚すると、ねこ背が治る

開脚で得られるメリットはいろいろありますが、1つは見た目が変わることです。仕事上でも相手の信頼感を得るには、すっきりした姿勢は大きな武器になりますが、この信頼感を揺るがし、実年齢よりも老けて見られる要因の1つになるのが「ねこ背」でしょう。

ねこ背は、無理に背筋を伸ばしたりしても治りません。背骨の根元にあたる股関節が硬くなっていることで、腰が丸まってしまっているからです。例えるなら、股関節は“体の土台”。股関節が硬くなって腰が丸まった状態は、基礎工事をしていない土地にビルを建てたようなもので極めて不安定です。開脚に取り組むことで体の土台、つまり股関節に柔軟性が出てくれば、安定性のある体勢に調整しやすくなり、背筋が正しい状態に収まってくるのです。

股関節に適度な柔軟性があれば、姿勢を保つのもラクになる。開脚を通じて姿勢をよくしていくことで、より若々しく見られるようになるわけです。

腰痛で悩んでいる人にも

■開脚すると、体の痛みがとれる

腰痛にも効果があります。腰痛で悩んでいる人がいると、私はまずお尻の筋肉が硬くなっていないかを疑います。お尻の筋肉が硬くなり、突っ張ることで、腰に痛みが生じているのです。

この場合は安静にしていても改善しません。動いたほうがいい。筋肉を動かすにあたっては「筋トレしなさい」と言われることも多いのですが、まずは縮まってしまっている筋肉の長さをストレッチでもとどおりに戻すことが先決でしょう。

特に、朝起きたときに腰に違和感があるという人は、前日の就寝前に開脚を通じたストレッチを行うのがお勧めです。私はよく「朝起きたときの体の具合の良しあしは、前日の体の動かし方の『結果』。前日にストレッチしておけば翌日の痛みは軽減されます」とお話ししています。

■開脚すると、疲れがとれる

病気でもないのに慢性的に疲れている人は、「体を動かしていないから疲れている」可能性が高いです。特にデスクワーク中心のビジネスマンの場合、頭は使っていても体はあまり使っていません。長時間、座位の姿勢をとり続けていると、体の筋肉は硬くなり、筋肉の中を通っている血管やリンパ管が圧迫されます。これが「疲れ」の原因となります。

スポーツの世界には「アクティブレスト」という言葉があり、日本語で「積極的休養」などと訳されます。たとえば、アメフトの選手が試合翌日にあえてウォーキングなどで体を動かし、疲労回復につなげるという手法がこれですが、開脚を行って血流がうながされることでも、疲労を癒やす効果が得られるのです。出張での長時間のフライトや時差ボケが生じたときなどに、あえて体を軽く動かしたほうがラクになるというのもこの例です。

なお、疲れすぎたとき誰かにマッサージを施してもらったりするのを私は否定しませんが、疲労回復には、やはり「自分で筋肉を伸ばすストレッチ」が最適だと思います。

■開脚すると、メタボが解消する

開脚には意外な効果もあります。開脚をすると結果的に体が軽くなり、動きやすくなります。たとえば、階段の上り下りがラクになれば、以前よりも積極的に階段を使おうという意識が働くようになり、結果、活動量が増えて脂肪が燃焼する効果を期待できます。

お腹が出てメタボを気にする中高年男性のうち、腹筋運動や体幹トレーニングでダイエットを試みようとする人も多いのですが、それよりも、開脚動作を通じて股関節まわりをリセットしてあげるほうが大切。姿勢が改善するだけで、ある程度お腹が引っ込むことにもつながります。筋トレをするなら、そのあとでも全然遅くはないのです。

男性の場合、積極的に日々運動している人と、まったく運動しない人が極端に二分される傾向があります。体の不調が出たり太ったりしてからあわてて運動をはじめようとする人もいますが、やはり普段から少しでも体を動かしておくのがベターです。こんな状況で、手軽に取り組める「開脚」はまさにうってつけなのです。

何も無理に180度開脚を目指さなくても大丈夫。人間の体には「参考可動域」という、関節がどのくらいの角度まで動くかの指標があります。じつは、股関節の参考可動域は左右45度ずつで、合わせても90度。つまり、180度開脚の半分もできれば日常生活ではほぼ支障のないレベルであり、それ以上は「できる範囲」でやっていけばいいのです。

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『体がかたい人でもラクに開脚できるようになる本』(クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

今日からできる!“デキる男”の開脚ストレッチ3種

男性は太ももの後ろの筋肉が硬く、腰が丸くなりがちです。そこで、「腰を起こす」感覚を実感するため、いすを使ったり、後ろにもたれながら開脚に取り組んでみてください。以下に、簡単にできる開脚ストレッチ法を3つ、紹介しましょう。ぜひ参考にしてみてください。

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①ベッドなどに左半身を乗せて仰向けになる
②片脚のひざを立て、それを両手で抱える
③床に降ろした脚の股関節(腸腰筋)を伸ばす(脚を換えて交互に)⇒ 左右各20秒

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①いすなどに浅めに座る
②足首を片脚の太ももに乗せ、上半身を前傾させる(体重を乗せる感じで)。背中が丸くならないよう注意し、脚を換えて交互に行う ⇒ 左右各20秒

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①低めのソファーやバランスボールなどに寄りかかり、可能な範囲で両脚を広げる
②背中を伸ばしてつま先を上に向ける ⇒ 1分

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藤本 陽平 :筋肉デザイナー、NSCA認定パーソナルトレーナー

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提供元:男性こそ「開脚ストレッチ」をやるべき理由|疲れない、老けこまない体が手に入る!|東洋経済オンライン

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