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2024.04.16

めかぶの栄養と効能効果〜ヌルヌル成分に秘めた働きを管理栄養士が解説〜


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当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。 ※外部サイトに遷移します

*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

「なんだか体に良い気がする」と、いつも何気なく食べてしまっているめかぶ。最近はコンビニや居酒屋などにも置いてあることが多いので、食べたことのある人が多いのではないでしょうか。

食卓の主役になることはないめかぶですが、実はすごいパワーがギュッと詰まった健康食品なのです。これを読んだあとは、食卓の脇役にしておくのはもったいないと思ってしまうかもしれません。

それでは、めかぶの魅力を解説していきます。

めかぶの栄養成分と効能効果

めかぶは低カロリーな食品としては有名ですが、その他の栄養素も含まれていない、なんだか頼りない食品に見られがちです。

でも実は、特筆すべき栄養成分があります。それは食物繊維です。それでは、めかぶに含まれる食物繊維が体にもたらす良いところを解説していきます。

めかぶは食物繊維が豊富

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食物繊維は、消化管で消化されずに大腸まで達する成分です。

体に吸収されることはないものの、健康に関わる重要な成分です。現代の日本人には不足している成分なので、積極的に摂ることがすすめられているのです。

食物繊維は水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」に分かれます。

めかぶのヌルヌル成分には、前者の水溶性食物繊維であるフコイダンやアルギン酸が多く含まれています。

フコイダンは現在研究が進められている大注目の成分です。肌や髪の毛に良いのでは?との声も挙がってきているので、美味しく食べながら、さらなる研究結果が出るのを楽しみに待ちましょう。

コレステロール値の改善につながるの?

答えはYESです。めかぶを食べると、コレステロール値の低下が期待できます。

食物繊維には、体内でコレステロールから作られる胆汁酸の排泄を促し、血中のコレステロール値を下げる働きがあるからです。

コレステロール値が高めの方は、積極的に日々の食事に取り入れましょう。

めかぶは糖尿病にいいの?

こちらも答えはYESです。めかぶに含まれる豊富な食物繊維には、食後の糖の吸収をゆるやかにしたり、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあるからです。

めかぶは毎日食べたらダメなの?

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結論を申しますと、食べても大丈夫です。めかぶの食物繊維がコレステロールを排出してくれたり、血糖値の上昇を抑制したりと、健康に気をつかう方にとって魅力的な食材ですね。

毎日の食事に取り入れて、不足しがちな食物繊維を補いましょう。

食べ過ぎってどれぐらい?

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、食物繊維の目標量は、18歳から64歳の男性は21g以上、女性は18g以上とされています。

めかぶ1パック中には、食物繊維が1.2g含まれています(参照:カネリョウ海藻株式会社三陸宮城県産めかぶカツオたれ付)。たとえ10パック食べても12gなので問題ないでしょう。

しかし、めかぶだけ食べていたのでは栄養バランスが偏ってしまいます。食物繊維は根菜や豆類などにも多く含まれているので、それらの食品も食べるようにしましょう。

参照:カネリョウ海藻株式会社三陸宮城県産めかぶカツオたれ付 ※外部サイトに遷移します

めかぶの食べ過ぎは甲状腺に影響するの?

適度に食べる分であれば、NOです。海藻や魚介類にはヨウ素が含まれています。

「ヨウ素は甲状腺の機能に悪い影響を与える」という噂はよく聞きます。そのため、海藻類を控えている方もいるのではないでしょうか。

まず、ヨウ素は人の体の中では甲状腺ホルモンに含まれる成分であり、新陳代謝を促すために必要なミネラルなのです。私たち日本人が食べている食材の中では、昆布に多く含まれています。

しかし同じ海藻でも、めかぶや海苔などにはそれほど多くのヨウ素は含まれていません。

さらにヨウ素は摂取量に上限(18歳以上男女共に3,000μg)が設けられています。海藻類がヨウ素を多く含んでいるとはいえ、適量を摂取しただけではこの上限に達することはないので、安心して食べていただけますよ。

めかぶとわかめの違いはなに?

めかぶはわかめの根元部分のことです(ちなみに漢字にすると、わかめは「和布」、めかぶは「和布蕪」と書きます)。

スーパーなどでは、切り離してバラバラに売られていることが多いため、まったく違う食材のよう思っていた方も多いかもしれませんね。栄養成分の面からみると、水溶性の食物繊維はめかぶのほうが多く含まれていますよ。

参考記事:【意外に知らない】わかめの栄養成分~健康効果を詳しく解説~ ※外部サイトに遷移します

めかぶは納豆と混ぜると美味しくて健康的な最強メニュー

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前述のとおり、めかぶは低カロリーで食物繊維が豊富、そして嬉しいことに糖質がゼロです。一方、ネバネバ食品仲間である納豆は、低カロリーで食物繊維が豊富なのはもちろん、なんとコレステロールまでがゼロなのです。

めかぶと納豆、2つを混ぜるとただ美味しいだけではなく、健康的で最強メニューになりますね。このまま食べても良し、ご飯やお蕎麦に乗せて食べても良しです。

ご自身にとってお好きな食べ方を見つけてくださいね。

参考記事:納豆は血糖値の抑制や血栓予防などに有効?効果的な食べ方やレシピを紹介 ※外部サイトに遷移します

まとめ

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以上、めかぶの健康情報をお届けしました。

最後にまとめますと、

・栄養素では食物繊維が多い

・コレステロールの改善や糖尿病にも効果が期待できる

・納豆と一緒に食べるとより健康的

となります。

めかぶは社員食堂のメニューとして置いてあることも多いです。今までめかぶに親しみがなかった方も、ぜひプラス1品のメニューとして取り入れてみてくださいね。

参考文献 ※外部サイトに遷移します

環境省 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成29年度版)

健康長寿ネット

厚生労働省 e‐ヘルスネット

伊藤病院 ヨウ素と甲状腺の関係

オムロンヘルスケア株式会社 めかぶもやし

タカノフーズ株式会社 納豆はコレステロールゼロ

執筆者:管理栄養士 前間 弘美

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武庫川女子大学生活環境学部(現・食物栄養学部)食物栄養学科卒業。卒業後、委託給食会社や病院に勤務し、調理・献立作成・栄養管理・栄養指導などを担当。とくに病院勤務では、働き盛りの方が日々の血糖値や血圧、食事記録を手書きで行う手間を目の当たりにしてきた。身近なスマートフォンをベースにデジタルヘルスを展開することに可能性を感じ、より多くの方の生活習慣の改善に携わりたいという想いからシンクヘルス株式会社に入社。

記事提供:シンクヘルス株式会社

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提供元:めかぶの栄養と効能効果〜ヌルヌル成分に秘めた働きを管理栄養士が解説〜|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

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