2023.08.14
糖質「オフ」と「ゼロ」
糖質オフや糖質ゼロ。 食品や飲料のパッケージでよく見かけるけれど、これって一体どういう意味なのでしょう。
オフとゼロは同じ?違う?
結構誤解している人もいるようですが、正解は……違います。
まず糖質オフ。食品や飲料に含まれている決められた栄養成分について、一定量(食品100g当たり5g、飲料100ml当たり2.5g)以下であれば「オフ」や「カット」「低」といった“低い”を意味する言葉をつけてよいことが、健康増進法に基づく栄養表示基準制度でルール化されています。
ただし、「糖質オフ」という表示はNGで、比較対象となる商品をもとに、「糖質0%オフ」という表示ができます。詳しくは後述します。
糖質ゼロと書いてある場合は、食品100gあるいは飲料100mlに含まれる糖質は0.5g未満です。「ゼロ」のほか、「ノン」「レス」「無」といった“含まない”を意味する言葉がつけられます。「オフ」と「ゼロ」が指す意味も違うし、まったくゼロじゃなくても「ゼロ」って言えるんですね
じゃ「糖質50%オフ」とかって?
「50%オフ」、「2分の1」などといった具体的な数字が書いてあることもあります。その商品をよく見てみると「当社○○ビールに比べて糖質50%オフ」といった注意書きがあるはずです。
このような表示は、
(1)比較対象の商品が明らかである
(2)含まれる糖質量の差が、食品100g当たり5g以上、飲料100ml当たり2.5g以上ある
という二つの条件を満たす商品につけられます。
例えば、100ml当たり3gの糖質を含むビール。比較対象の商品に100ml当たり6gの糖質が入っているとします。その差は3gなので、「糖質50%オフ」と表示できるんです。
参考: 東京都福祉保健局,食品に栄養表示するときは ※外部サイトに遷移します
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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