メニュー閉じる

リンククロス シル

リンククロス シルロゴ

2023.06.14

脂質異常症と高血圧は密な関係~なぜ?どうして?をサクッと解説~


記事画像

健康診断で脂質と血圧、両方の値を指摘されたけど放置しているという方が多いです。

一方で、どちらの病態も自覚症状が乏しいため、指摘を受けても生活習慣を改善する意欲が湧きにくいという実情があるのも確かです。

この記事では、脂質異常症と高血圧の関係性について詳しく解説します。ぜひ最後までお付き合いください。

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

脂質異常症と高血圧の関係性

記事画像

脂質異常症と高血圧は、動脈硬化を進行させる危険因子です。

動脈硬化は簡単にいうと「血管の老化」のことで、元々はしなやかで弾力のあった血管が、硬く脆くなる病態です。

動脈硬化は病気の有無に関わらず加齢とともに進行しますが、脂質異常や血圧高値などの要因が加わると、進行スピードが格段に早まります。

さて動脈硬化の怖さは、進行すると脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気へと発展するところにあるのです。そのため、それぞれの病態を適切に管理することが求められています。

脂質異常症が高血圧を引き起こすメカニズム

脂質異常症があると血管の内側にコレステロールが溜まり、血管壁を傷つけ硬くなります。

硬くなった血管は血液を送り出すのが困難なため、通常よりも強い圧力が必要になり、高血圧を引き起こすのです。

なぜ脳梗塞が起きるのか

脳梗塞とは、脳内の血管が細くなったり詰まったりして血流が止まる症状です。血流が止まるとそこから先に酸素や栄養が届かなくなり、細胞が悪くなります。

脳梗塞は、マヒや障害が残り介護が必要な状態になることも多いことから、予防の重要さがおわかりいただけると思います。

さて、脳梗塞が発症する原因には脳塞栓と脳血栓の2つあります。

脳塞栓とは脳以外の場所で作られた血栓が脳まで流れ込み、血流を止めてしまうことです。

一方、脳血栓とは、脳の血管内でかたまりができて血管内をふさぐことです

脂質異常症の方はとくに脳血栓ができやすく、後遺症としては片マヒや言葉がうまく出てこないなどの症状が出ることもあります。

関連記事:脂質異常症の合併症ってなに?~糖尿病や高血圧との関係性にも迫ります~ ※外部サイトに遷移します

脂質異常症や高血圧は薬を飲めばなんとかなる?

記事画像

脂質異常症や高血圧は食べすぎや運動不足など、良くない生活習慣が深く関係している病気です。

そのため、治療の基本は食事療法と運動療法です。

しかし食習慣の見直しや運動習慣を取り入れても数値の改善が不十分なときは、薬物療法を取り入れることになります。たとえ投薬が始まったとしても、薬はあくまでもサポートにしかすぎず生活習慣の改善は平行していく必要があります。

加えて、言うまでもないですが肥満や喫煙習慣の是正はとても重要です。

血圧が低ければ食事療法はいらない?

いいえ、それは違います。

動脈硬化の進行を遅らせるためには、血圧の数値が正常であっても脂質異常症があるため食事療法は必要です。

糖尿病は脂質異常症の合併症

記事画像

脂質異常症と糖尿病は、どちらも血管に負荷がかかり動脈硬化を進行させてしまう病気です。

ゆえに、どちらか一方が悪化するともう片方も悪くなることが多いため、同時にケアする必要があります。

関連記事:糖尿病が脂質異常症を起こしやすいのはなぜ?〜原因や対策も紹介します〜 ※外部サイトに遷移します

【合併症】しびれは動脈硬化が進んだサインかも?

手足にしびれが出るのは、末梢の血管で脈硬化が進んだサイン(末梢動脈疾患)かもしれません。動脈硬化からくる手足のしびれは最悪の場合は壊死するなどの危険があります。また別の疾病から来る可能性もあるため、痺れが現れた場合には早めの受診をオススメします。

脂質異常症で食べてはいけないもの

記事画像

脂質異常症の方でも、一般的に禁止されている食品はありません。

しかし、食事のカロリーや食品に含まれる脂質の「質」など気を付けた方がよい点もあります。

症状によって重点的に注意したい食品が異なりますので、以下をご覧ください。

◎悪玉コレステロール値が高い人【高LDLコレステロール血症】

記事画像

◎中性脂肪値が高い人【高トリグリセライド血症】

記事画像

◎善玉コレステロール値が低い人【低HDLコレステロール血症】

記事画像

※脂質異常症の食事について詳しい内容は関連記事をご覧ください。

関連記事:脂質異常症は朝ごはんが大事!~簡単に準備できる時短メニューもご紹介~ ※外部サイトに遷移します

関連記事:【管理栄養士解説】脂質異常症の食事で気を付けたいポイント~脂質代謝改善に期待できるレシピ紹介~ ※外部サイトに遷移します

関連記事:脂質異常症になったら食べてはいけないものってあるの?~コンビニ食の活用方法の解説付き~ ※外部サイトに遷移します

さいごに

以上、脂質異常症と高血圧の関係性について解説しました。

どちらの病気も生活習慣とのかかわりが深いため、1日も早い生活改善が必要だとおわかり頂けたかと思います。また「しびれ」の症状がある場合は放置せずに受診するようにしましょう。

それでは、この記事があなたの健康作りに役立てば幸いです。

参考文献 ※外部サイトに遷移します

一般社団法人日本生活習慣病予防協会

一般社団法人動脈硬化学会 生活習慣病とは

執筆者:副編集長 白石香代子

記事画像

山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:シンクヘルス株式会社

記事画像

【合わせて読みたい】

人工甘味料は血糖値を上げないって本当?~デメリットも解説~

焼きそばのカロリーと糖質は多め?〜秘伝の簡単レシピも公開!〜

脂質異常症とコレステロールの関係性~診断基準や注意する食品をシンプルに解説~

提供元:脂質異常症と高血圧は密な関係~なぜ?どうして?をサクッと解説~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

おすすめコンテンツ

関連記事

【医師監修】食後のふらつきは血圧低下が原因?病気の可能性や対策法もご紹介

【医師監修】食後のふらつきは血圧低下が原因?病気の可能性や対策法もご紹介

「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ|ダメージを受けてもほとんど症状が表れない

「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ|ダメージを受けてもほとんど症状が表れない

【医師監修】脂質異常症と動脈硬化の関係~メカニズムや予防方法についても解説~

【医師監修】脂質異常症と動脈硬化の関係~メカニズムや予防方法についても解説~

命に関わる心疾患は、予防が大切!今すぐできる生活習慣改善とは?

命に関わる心疾患は、予防が大切!今すぐできる生活習慣改善とは?

戻る