2023.06.06
梅雨のだるさを乗り越えよう!コンビニご飯の賢い選び方
すっきりしない天気が続く6月〜7月、心なしか病気とも言えない心身の不調を感じる日が多いのではないでしょうか?症状はだるさや疲れ、頭痛やめまいといった身体的なものから、気分の落ち込みといった精神的なものまで多岐に渡り、これは近年、気象の変化によって体調が左右される“気象病”と認知されつつあります[1]。
この記事では、梅雨時のだるさを乗り越えるための、コンビニを上手に活用する方法をお伝えします。
梅雨のだるさはどうして起こるの?
“気象病”のメカニズムは完全に解明されていませんが、発症には気温や気圧など大気の状態が深く関係していると考えられているため、雨の日の涼しい気温と蒸し暑さを感じる梅雨時は、気温の変化がストレスを引き起こす外的要因の1つとなります。私たちの体には、24時間休まず自動的に体内の調節を行なってくれるシステムが備わっています。このシステムは、心身が活動的で興奮している時に優位に働くものと、心身がリラックスしている時に優位に働く2つの真逆な調節機能がバランスよく働くことで成り立っているため、ストレスを感じると調節機能のバランスが崩れてしまい、心身に影響を及ぼすことが明らかになっています。[1,2,3]。
放っておくことの危険性
体の調節機能を崩れたままにすると、ちょっとした不調の始まりが、大きな病気への入り口となってしまうことも。食生活の乱れや睡眠の質の低下といった日常生活にも支障をきたし、必要な栄養素の不足や偏りや不規則な生活が原因となり、さらに体調が悪化してしまう可能性があります。まずは、ストレスのコントロールや睡眠、食生活を整えることが改善のためのポイントとなります[3]。
コンビニご飯でも叶う食生活のポイント
体がだるい時は食事作りが億劫になり食生活が乱れてしまいがちですが、心身を整えるためには必要な栄養素が不足しないようにすることが重要です。だるくて食事作りが面倒な時は、コンビニを活用するのがいいでしょう。コンビニご飯でも大切なポイントを押さえるだけで、栄養バランスを整えることができます。特に日本人は普段から、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しがちなため、野菜や海藻類、果物を意識して取り入れるといいでしょう[4]。
(1)おにぎり×具沢山スープ
種類が豊富で手軽に食べることができるおにぎりはとても便利です。具材だけではなくお米にもこだわりが見られ、雑穀やもち麦入り、玄米を使用したおにぎりも多く登場しているので食物繊維を効率よく摂ることができます。炭水化物を多く含むおにぎりには、野菜やお肉が入った具沢山スープを組み合わせることで、ビタミンやミネラルだけでなく、たんぱく質も一緒に摂ることができます[5]。
(2)パスタ×和風サラダ
洋風から和風まで様々な味付けがあるパスタは、おにぎりと同じように炭水化物を多く含みます。パスタには海藻入りの和風サラダを組み合わせることにより、ビタミン、ミネラル、食物繊維も一緒に摂ることができます。さらにポイントとして大切なことは、ノンオイルのドレッシングを選ぶこと。パスタはソースに多くの脂質を含むので、脂質の摂りすぎにならないためにドレッシング選びは重要です [5]。
(3)そば・うどん×副菜系のおかず
気温が高い日は冷たくて喉越しの良い麺類を選びたくなります。麺類に温泉卵や油揚げがついているとたんぱく質も一緒に摂ることができるので、ここで選びたいのは副菜系のおかずです。こちらも種類が豊富で、ひじきの煮物やきんぴらごぼう、ほうれん草の胡麻和えなどの定番おかずも揃っています。麺類のつゆは塩分が濃いので、塩分の摂りすぎを避けるために副菜は煮物よりもあっさりとした和え物などを選ぶと良いでしょう[5]。
他にもある便利なコンビニご飯
近頃のコンビニはスーパー顔負けの豊富な品揃えです。以前はおにぎりやお弁当、麺類などがメインでしたが、チルドコーナーには電子レンジで温めて食べることができる肉や魚のお惣菜、野菜を使った副菜が並び、冷凍食品コーナーには和洋中のおかずやすぐに使えるカット野菜やカットフルーツも充実しているので、自分の体調や好みに合わせて買い物をすることができます。他にも、手軽に不足しがちな栄養素が取れる商品の取り扱いも多くあります。野菜が不足していると感じるときに、野菜ジュースに頼る方も多いようですが、その場合は食物繊維が多く含まれているタイプの商品を選ぶとよいでしょう。たんぱく質を補いたい時は、プロテイン入りのドリンクや高タンパクのヨーグルト、サラダチキン等を選ぶと良いでしょう[5]。
便利なものを活用して、だるさを乗り切ろう
天気の移り変わりが激しいこの時期は、いつも以上に食事・睡眠に気を配り、規則正しい生活をおくることが大切です。不調を感じた時は、便利なものを活用して栄養をしっかり摂ることを心がけて体調を整えましょう。
【参考文献】(すべて2023年4月20日閲覧)※外部サイトに遷移します
【プロフィール】管理栄養士 橋本牧子
結婚・出産を機に食事の大切さを改めて感じ、食事や栄養について学ぶべく、子育てをしながら大学で学び直し管理栄養士免許を取得。さらに食の学びを深めるべく、専門フードスペシャリスト、フードコーディネーター、かんぶつマエストロの資格を取得。主に離乳食講座の講師・乳幼児健康診査での栄養相談や、シニア向けの栄誉相談・健康教育、その他にレシピ作成や料理動画の撮影等にも携わる。現在はコラム執筆に活動の場を移して活動中。
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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