2021.04.27
【特集】簡単リセット!つらい肩こり解消メソッド
最近は在宅勤務、外出の自粛など、家にいる時間が多く、体の凝りや疲れが溜まっていませんか?
同じ体勢での長時間労働や運動不足は、体の凝りだけではなく、ひどくなると頭痛やめまいなどの不調を引き起こす原因にもなりかねません。
そこで今回は、頑固な凝りの原因や、簡単にできる肩こり改善法についてご紹介します♪
長時間のデスクワークで陥る不調のスパイラル
「疲れがとれない」「肩や腰が凝る」といった不調が生じる原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授による書籍『スゴ伸び』より一部抜粋してお届けします。
猫背になりやすい環境にいる現代人
今、あなたはどのような姿勢をしているでしょうか。少し前かがみになっているかもしれません。あるいは、背筋は伸びているけれども、首だけが前に出ている「スマホッ首」のような状態かもしれません。
読書に限らず、長時間のデスクワークやスマホの閲覧などによって、現代人の多くは体をほとんど伸ばせていないのが現状です。また、「背筋がピンと伸びた鬱の人」はあまりいないように、ストレスを感じたり、悲しいことがあったり、悩み事があったりすると、人は自然と背中が丸まってしまいます。
つまり、多忙でストレスフルな現代人は、肉体的にも精神的にも猫背になりやすい環境にあるのです。だからこそ、意識的に体を伸ばすことが大事。縮こまった体をグ~ッと伸ばし、前かがみになろうとする体と心をコンディショニングするのです。
「自分は姿勢がいいから大丈夫」と思っている方も、実は「隠れ猫背」や「反り腰」のケースがあるので注意が必要です。それは主に次のようなケースを指します。
・立っているときは姿勢がいいけれど、座ると姿勢が崩れやすい
・「姿勢をよくしよう」とすると、胸を張ってしまう(腰が反って骨盤が前傾する)
・周囲からは姿勢がいいと言われているのに、背中や腰が凝る
これらの大きな原因は、「伸ばそうと意識はしているものの、正しい方法がわからないから、きちんと伸びていない」というところにあります。
そもそも、なぜ体をきちんと伸ばしていないと調子が悪くなるのでしょうか。多くの方が悩まされている「肩や腰が凝る」「疲れがとれない」「ぐっすり眠れない」などの慢性的な不調とは、どのような関わりがあるのでしょうか。
弊害としてまず挙げられるのは、筋肉というバネが、さびてしまうということです。筋肉は、バネのようなものです。バネは、伸縮することで力を生み出します。それと同様に筋肉も伸縮することで初めてエネルギーを産生し、スムーズに肉体を動かすことができます。つまり、「伸びる」「縮む」という動きは等しく扱われるべきなのです。
ところが、現代人の多くはそれがアンバランスになっています。長時間のデスクワークや、肩から提げた重たいカバン、ヒールによるひょこひょこ歩きなどによって、体の前面の筋肉は縮みっぱなしであるのに対し、背中や首の筋肉は無理やり引っ張られたような状態が長時間続いています。
「伸びる」「縮む」のバランスが損なわれた「バネ」は、徐々にさびていきます。そして、日常のあらゆるシーンに悪影響が出てきます。
例えば、
・少し動いただけで疲れる
・片足立ちで靴下を履こうとするとよろめく
実はこれ以外にも、日常生活にも支障が出るようなことが…さて、あなたの体はどうでしょうか。早速確認してみましょう!
>体のバネがさびつく!?日常にも影響するかもしれない実態とは
肩甲骨を動かすだけ!慢性的な肩こりもスッキリ解消
デスクワークなどが多いと、肩甲骨回りの筋肉がうまく機能せず、気がついたらガチガチになってしまうもの。やわらかくするリセットを習慣にして、慢性的な肩こりを解消しましょう!
方法はとても簡単!たったの2ステップ
【方法】
1. 脚を肩幅に開き、ひざを自然に軽く曲げ、楽な位置で上体を丸める。右腕をダラッとたらし、小さく円を描いていく。外回し(15回)が終わったら、内回し(15回)。このとき反対の手はももの上あたりに添えておく。
2.左腕も同様に、ダラッとたらした腕を外回し(15回)、内回し(15回)する。片方の腕だけ行うと、肩の高さが変わるほど効果があるので、必ず左右均等に行うこと。
【ポイント】
腕の力を脱力させ、小さく小さく腕を動かし、関節内のインナーマッスルに働きかけることが重要。腕を回すだけで、肩甲骨が受動的に動くので、エクササイズの際には、肩甲骨を意識せずに、体を揺らすことに集中するのがポイント。
寝る前に!つらい肩こりにオススメのぐっすり快眠ヨガ
デスクワークが多い方は、肩甲骨が何かで止められたように動きにくくなり、肩周りにコリやハリが出てしまいがちです。ですが、これは寝る前に少し動かしておくだけで十分解消できます。
寝ながらできるので、布団に入った後眠気が出てくるまでのわずかな時間に軽く行ってみてください。
簡単!睡眠前に肩周りをのんびりほぐすだけ
【方法】
1.ベッドやマットの上にうつ伏せに寝る。腕は体側に伸ばし、手のひらは床へ向ける。
2.右腕を横に伸ばし、左手を脇横に着ける。伸ばす手は肩関節からまっすぐになるよう意識すると良い。
3.左手で床を押して身体を横に起こしていく。5呼吸ほど行ったら元の姿勢へ。反対側も同様に行う。
【ポイント】
身体を完全に横にしても余裕がある場合は、上の手を天井方向に伸ばすとさらに肩甲骨を動かすことができます。肩甲骨を動かすことで丸まった背中が元の位置に戻りやすい上に、胸も広がるので、睡眠中の呼吸も楽になりますよ。
また、肩甲骨下には脂肪燃焼を助ける褐色脂肪細胞があると言われています。よく動かして活性化させれば、代謝アップにもつながります。
ご家族と一緒にお住まいの方は、ぜひとも動画を見ながら、皆さんと一緒にやってみてください♪
いかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出自粛をしている方も多いと思います。
体の凝りは、日ごろのケアがとても大切。運動不足なだけでなく、椅子に座っている時間が長くなり、体が凝りやすい生活を送っている方は、今回ご紹介した方法を日常に取り入れてみてください。
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