2018.08.15
【特集/食とエイジング】管理栄養士・伊達友美さんの『人生とからだが変わる』食とのつきあい方<後編>
毎日の食を味方につければ、エイジングも怖くない!〈前編〉に続き、食で若さを保つコツをご紹介します!
管理栄養士・伊達友美さんの『人生とからだが変わる』食とのつきあい方<前編> ※外部サイトに遷移します
Secret6 血行をよくしましょう
「からだの冷えに悩む女性は、とても多いですよね。若々しい肌ツヤを保つには、血行をよくすることが必要です。そのためには、血液の元となる動物性のたんぱく質を積極的にとりましょう。赤身肉にはたんぱく質と鉄分が多く含まれているので、血液の材料となるのです。たんぱく質をとる目安は、自分の手の平の大きさに合わせて。(手首~指先まで、厚さも含めての立体で)1日に両手の平ぶんの肉や魚など動物性のものをとるのが理想です。なぜなら、人間のからだはほとんどがたんぱく質でつくられていて、生きていくために重要な臓器から順番に栄養が補給されます。生きていくためにはあまり関係のない肌や髪にまでたんぱく質をゆき渡らせるには、思っているよりも多めにとらなくてはいけないのです」
Secret7 毎月の生理はきちんと食べているかの目安
「生活を変えた場合、それに応じてからだが変わり始めますが、細胞ごとに周期は違います。まず、10〜14日ほどで味覚を感じる味蕾(みらい)が変わります。そのほかの細胞は、28日の生理周期で変わるものが多いので、次の生理がラクになったら、食生活がうまくいっている証拠。生理前に甘いもの、油っぽいものが無性に食べたくなったり、生理中に腰が痛くなったりするのは、その月に栄養が足りていなかった証拠。生理を起こすだけのたんぱく質や鉄分、良質な油が足りていなければ、それを補給しようとするから。女性は月に一度、生理という"からだの成績表"がくるので、自分の栄養状態を把握しやすいでしょう」
Secret8 からだに向いていないものはとらないこと
「"食べたいものを食べる"のが基本ですが、避けたほうがいいものは、トランス脂肪酸です。日本ではまだ食品への表示が義務づけられていませんが、マーガリンやショートニング、ポーションミルクなどは、専門家の間では"プラスチック油"や、"狂った油"といわれ、アメリカでは2018年までに全面禁止にすることが発表されています。また、小麦は腸内環境を悪くするだけでなく、アルブミンという成分が精神的なゆらぎにつながり、ウツなどになりやすいともいわれています。 ダメなものがあっても補完できるものを摂取する、食材をきちんと選ぶ目をもつ、などが大事といえるでしょう」
トランス脂肪酸 ※外部サイトに遷移します
Secret9 カントリーフードを食生活の中心に
「炭水化物をとらないほうがヤセるからと、米を食べないのは、もったいないこと。女性はもともと炭水化物を食べる量が少ないので、男性と違って糖質オフしてもうまくいかないこともあります。私は以前、過激な炭水化物抜きのダイエットをして、髪も肌もボロボロになり、かえって太りやすくなってしまったことがあります。そのころと比べて、今は白米を大盛りで食べますが、年々引き締まって太りづらくなりました。また、ココナッツオイルなど、海外のセレブをまねて外来の食品に飛びつくよりも、日本に伝わる食物のほうが日本人のからだには合うのです。エゴマ油や魚の油など、日本のカントリーフードを見直しましょう」
Secret10 良質な油が健やかなからだには必要です
「私は"食べたいものを食べる"という、自分のからだの欲求に応えることがいちばんだと思っているので、食に決まりごとをつくらないようにしています。ただし油だけはこだわって、良質なものをとるようにしています。良質な油とは、オメガ3系の脂肪酸を豊富に含んでいるもの。エゴマ油やくるみ、旬の生魚に多く含まれています。また、日本人が昔から親しんでいる干し柿もオメガ3の脂肪酸の宝庫。どんなサプリをとるよりも、完璧なマルチビューティフードです」
「好物のポテトフライを食べたら、良質なエゴマ油をいつもより多めとる。私は小分けになった太田油脂さんの『毎日えごまオイル』をいつも携帯しています。メイク汚れをオイルで落とすように、油は油で落とすのが効率的です」
伊達友美(だてゆみ)
管理栄養士、日本アンチエイジングダイエット協会理事。自身の20㎏のダイエット経験をもとに、ただ単にヤセるだけでなく「ボディラインと肌を美しく変身させる」指導がモットー。「銀座医院」などでこれまでに5000人以上の食事カウンセリングを経験。明るい人柄と実体験に基づいた指導にファンも多数。『伊達式 若返る食べ方』(マイナビ)、『図解23時から食べても太らない方法』(WAVE出版)など著書は50冊以上。
http://omakase-diet.com/ ※外部サイトに遷移します
取材・文/川口夏希(ライター)
撮影/長谷川 梓
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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