2017.12.10
身も心もほっとして温まる。白菜と厚揚げのうま煮【男の和ごはん・減塩編その3】
減塩レシピシリーズ第3弾の今回は、出汁を効かせた味わいで、どこか懐かしい和の家庭料理「白菜と厚揚げのうま煮」です。火が通って味のしみた白菜はいくらでも食べられてしまうので、鍋物で残ってしまった白菜の処理にも役立ちます。それではご紹介していきましょう。
白菜と厚揚げのうま煮
白菜はこれからの寒い季節に旬を迎える野菜で、寒さによって甘味が出て、煮込むとやわらかくなるのが特徴。免疫力を高めるビタミンCを含んでいるため、寒い時期にぴったりな食材です。
厚揚げは豆腐を油で揚げたものですが、「絹厚揚げ」と呼ばれる絹ごし豆腐を揚げたものや、もちもち食感タイプの厚揚げなども見かけるようになりました。今回は通常の厚揚げで作っていますが、好みに応じて使い分けるのも良いでしょう。
【材料】(2人分)
[235kcal 塩分量:約0.9g(1人分)]
・白菜 200g
・厚揚げ 1/2枚
(A) 出汁 1.5カップ
(A) 醤油 小さじ2
(A)みりん 大さじ2
・片栗粉 大さじ1/2
・生姜 ひとかけ
【作り方】
1:白菜を切っていく。まず包丁で軸と葉の部分に分け、
軸の部分は斜めに包丁を入れ、そぎ切りに。大きいものは縦半分に切る。
葉の部分は、手で食べやすい大きさにちぎる。
2:厚揚げは熱湯を上からそそいで油抜きをして、食べやすい大きさに切って鍋に入れる(油抜きは省略しても良いが、このほうがより味がしみる)。さらに(A)と切った白菜を入れて落とし蓋をし、火にかける。
3:7分ほど煮て白菜の芯に火が通ったら、すりおろした生姜と水溶き片栗粉を入れる。全体を混ぜてとろみをつけたら出来上がり。
今回の減塩のポイントは、まず出汁を効かせているところです。出汁に含まれるうま味が塩味を強めてくれる働きをします。また、とろみをつけることで、口の中に味が広がりやすくなり、味が濃くなくても満足度を得られます。料理が冷めにくくなるのもポイントです。
最後に薬味として加えた生姜も、料理に香りを加えて塩分の少なさを補ってくれます。
このように薄味にすることで白菜や厚揚げ、出汁といった素材の味を感じやすくなり、新しい楽しみ方ができるのも良いところです。
■男の和ごはんバックナンバー
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著者プロフィール
■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
オフィシャルブログ: 「カラダヨロコブログ」 ※外部サイトに遷移します
(監修医師:石原藤樹先生) ※外部サイトに遷移します
提供元:身も心もほっとして温まる。白菜と厚揚げのうま煮【男の和ごはん・減塩編その3】│KenCoM