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2024.02.01

デトックススープで体の調子を整えよう~オススメレシピも紹介~


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当記事を監修した専門家:管理栄養士・調理師 前間弘美、編集長 森下りの(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください) ※外部サイトに遷移します

ダイエットに興味のある方なら、1度は耳にしたことのある「デトックススープ」。

デトックススープは体の中の不要なものを出して、健康を保つためのスープです。また、スープには低カロリーでダイエットに効果の期待できる栄養素が含まれる野菜を、たっぷりと入れて作ります。

そのため、デトックススープをダイエットに活用する方も多いのです。

今回は、デトックススープについて詳しく紐解いていきます。管理栄養士によるオススメレシピも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

デトックススープとは

くり返しになりますが、デトックススープは体内の不要なものを排出しやすくするスープです。普段の食事に取り入れて、健康を保つことを目的としています。

そもそもデトックスとは英語の「detoxification(解毒)」を短縮した呼び名で、体にたまった老廃物を排出して腸内を浄化する健康法のことです。

デトックススープにはさまざまな野菜が含まれ、その効能によって体に必要のないもの、つまり老廃物(※)を排出できるといえます。

(※)ここでは健康の維持に不要な便や、むくみの原因となる余剰な塩分を指します

とくに、野菜に含まれる食物繊維やカリウムは便秘やむくみの解消を促す栄養素なので、デトックス効果が期待できるでしょう。

脂肪燃焼スープについて

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デトックススープと似た名前で、脂肪燃焼スープというものがあります。「脂肪燃焼スープダイエット」が減量法として有名です。

脂肪燃焼スープダイエットは、7日間スープと決められた食材を食べることによって減量を目指すダイエット法です。もともと海外の病院にて考案された方法で、心臓外科手術の前に肥満患者さんを無理なく減量させ、安全に手術を行うことが目的のダイエット法といわれています。

つまり脂肪燃焼スープダイエットは、肥満患者さんを手術可能な体重まで減量させるための短期集中ダイエット法です。標準体重の方が行う場合、思ったような結果が得られない可能性もあります。

ダイエットは本来規則正しい食生活や適度な運動を、長期的に続けることで徐々に減量するのが望ましいです。そのため、体に負担の少ない方法を取り入れましょう。

参考記事:【1週間】脂肪燃焼スープでダイエット〜作り方や痩せる方法をシンプルに紹介〜 ※外部サイトに遷移します

なぜダイエットに効果があるのか

デトックススープがダイエットに効果的な理由としては

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以上の2つが挙げられます。

摂取カロリーの低下

そもそもダイエットでは、摂取カロリーが消費カロリーを下回ることが大切です。というのも、食べすぎた分のカロリーは中性脂肪として蓄えられるからです。

デトックススープはカロリーの低い野菜で作るので、当然カロリーが低くなります。そこで、3食のうち1食をデトックススープに置き換えると摂取カロリーが低くなり、体重や中性脂肪の減少につながるといえます。

置き換えダイエットについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧くださいね。 ※外部サイトに遷移します

食物繊維の効能

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食物繊維の代表的な効能は、血糖値の急上昇を抑える働きと便秘解消です。

食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。

水溶性食物繊維は、水に溶けるとゼリー状になって栄養素の吸収スピードを遅くし、血糖値の上昇を緩やかにします。

血糖値が急上昇すると、私たちの体はインスリン(※)をたくさん出して、血糖値を下げようとします。ところがインスリンは血糖値を下げる働きがある一方で、脂肪をつくり、脂肪の分解を抑制するのです。

(※)血糖値を下げるホルモン

つまり血糖値の上昇が緩やかであれば、必要以上の脂肪を作らなくて済むのでダイエットにつながるといえるでしょう。

また不溶性食物繊維は水分を含むとカサを増し、腸を刺激して便通を促します。ダイエット中は食事制限によって、便秘気味になる方も。デトックススープは野菜の不溶性食物繊維と水分を一緒に摂れるので、ダイエット中に気になる便秘を解消できますね。

デトックススープを飲んでいたのに太ったのはなんで?

いくらデトックススープを飲んでいても、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太ります。

たとえば、デトックススープ以外の食事や間食から摂るカロリーが多すぎないか、見直してみましょう。また、日々の生活にウォーキングやストレッチなど軽い運動を取り入れると、消費カロリーを増やせます。

つまりデトックススープで摂取カロリーを抑えつつ、運動で消費カロリーを増やせばダイエットに成功しやすくなります。「デトックススープを飲んでいるのに太ったなあ」と感じたときは、スープ以外の食事や間食、運動習慣を振り返ってみてくださいね。

積極的に入れたい具材3選

ここでは、デトックススープに入れたい具材を3つ紹介いたします。いずれも低カロリーで食物繊維を含むので、ダイエットにもデトックスにも効果的な食材ですよ。

きのこ

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不溶性食物繊維の豊富なきのこは、噛み応えのある食材なのでよく噛んで満腹感を得られます。

さらに、きのこはカリウムも摂れます。カリウムは体の中の不要な塩分を排出するため、むくみを解消してくれます。デトックススープにはぴったりの食材ですね。

参考記事:きのこの栄養成分で健康をサポート~必見のダイエット効果や食べ方も大公開~ ※外部サイトに遷移します

ごぼう

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ごぼうの食物繊維は、水溶性と不溶性がバランスよく入っています。つまり、血糖値の急上昇を抑え、便秘解消にも効果的なのです。

そして、ごぼうにはクロロゲン酸というポリフェノールが多く含まれています。最近の研究で、クロロゲン酸を継続的に摂取すると脂肪燃焼効率がアップするといわれているそうなので、ダイエットにも効果が期待できますね。

参考記事:ごぼうの栄養成分と効果的な食べ方~意外にも食用は日本特有の文化です~ ※外部サイトに遷移します

トマト

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トマトには水溶性食物繊維であるペクチンが含まれ、血糖値の上昇を緩やかにし必要以上に脂肪をつくる働きを抑えます。

あわせて、トマトのリコピンは強い抗酸化作用(※)をもつので、血管の老化防止や血流改善効果も期待できるのです。

(※)活性酸素と呼ばれる老化に関わる物質の発生を抑え取り除く作用

血流がよいと、体中の臓器に血液が行き届き代謝がよくなり、デトックスにつながります。また血流がよいと体温が上がり、体の冷えた状態と比べて脂肪が燃焼しやすくなるので、ダイエットにも効果的でしょう。

参考記事:リコピンとは?効能・効果の観点からわかりやすく解説 ※外部サイトに遷移します

【管理栄養士考案】デトックススープレシピ

それでは、先ほど紹介した積極的に入れたい具材を取り入れたスープのレシピをお伝えいたします。

洋風・和風・定番の脂肪燃焼スープの3種類ありますので、お好みのものを試してみてくださいね。

きのこたっぷり豆乳スープ

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【作り方】

(1)きのこは食べやすい大きさに、玉ねぎは薄切りにする
(2)熱した鍋でバターを溶かして、(1)を入れて炒める
(3)具材がしんなりしてきたら、弱火で10分煮る
(具材から出る水分が少なければ、水を少し加えてください)
(4)コンソメ・豆乳を加えて、塩・こしょうで味をととのえたらできあがり

(※)きのこはお好みのものを組み合わせてくださいね

根菜のうまみを感じる和風ミネストローネ

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【作り方】

(1)野菜は小さめの角切りにする
(2)熱した鍋に油を入れて、(1)を炒める
(3)全体に油が回ったら、顆粒だしと水を入れて15分煮る
(4)具材に火が通れば、調味料で味をととのえて、できあがり

レンジでかんたん脂肪燃焼スープ

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【作り方】

(1)キャベツは一口大、にんじん・玉ねぎ・ピーマン・セロリ・トマトは小さめの角切りにする
(2)耐熱容器に(1)と水を入れたらふんわりとラップをかけ、電子レンジ600wで10分加熱
(3)ときどき混ぜながら、電子レンジ600wで15分加熱する
(4)コンソメを加えて軽く混ぜて溶かしたら、再び電子レンジ600wで5分加熱
(5)野菜がやわらかくなったら、塩・こしょうで味をととのえてできあがり

バランスのよい食事も大切

デトックススープは、飲むだけで健康になれる魔法のスープではありません。

ダイエットにおいても、普段の食事にデトックススープをプラスするだけでは、摂取カロリーが増えて太る可能性があります。とはいえ、食事をデトックススープだけにすると一時的に体重は減るものの、物足りなさでストレスが溜まる上に栄養不足になるでしょう。

私たちの体は、主食(ご飯やパン)・主菜(肉や魚、卵)・副菜(野菜)・乳製品・果物をまんべんなく食べることで、健康を保ちます。

つまり野菜を使ったデトックススープだけでなく、ご飯・パンなどの主食、肉・魚・卵を使った主菜、乳製品、果物もバランスよく食べることが大切なのです。

なお、主食類に多く含まれる糖質は頭や体を動かすエネルギー源となり、主菜類や乳製品に多く含まれるたんぱく質は、筋肉や皮膚の材料となります。乳製品に含まれるミネラルや、果物の豊富なビタミンは体の調子を整える大切な栄養素です。

まとめ

デトックススープは野菜の効能によって、体内の不要なものを排出し健康を維持する事を目的としたスープです。

野菜に含まれる食物繊維やカリウムは便秘やむくみの解消が期待できる栄養素なので、デトックス効果が得られると考えられます。

また、デトックススープには低カロリーでダイエットに効果的な野菜をたっぷり使うので、置き換えダイエットなどにも利用できます。

管理栄養士考案のデトックススープレシピもぜひお試しくださいね。

それでは当記事を参考に、デトックススープを取り入れたバランスのよい食事で、健康な生活を送っていただけるとうれしいです。

【参考文献】※外部サイトに遷移します

一般社団法人日本健康倶楽部 健康用語辞典:デトックス

健康長寿ネット 食物繊維の働きと1日の摂取量

健康長寿ネット ダイエット

監修:編集長 森下りの

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名古屋大学医学部保健学科看護学専攻卒業。在学中はヘルスケア領域の知識や経験ををグローバルな視点で深めるために、リーズ大学(イギリス)への長期留学や、エリザベス病院(タンザニア )でのインターンシップなどを経験。卒業後は、看護師として疾患知識やコニュニケーション力を培う。医療業界のIT化遅れへの危機感や、疾病予防には個人の主体的な行動が不可欠と感じ、シンクヘルス株式会社に入社し、マーケティングと広報を担当。 看護師、保健師、メンタル心理カウンセラーの資格を保有。

執筆者:管理栄養士・調理師 前間弘美

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武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業後、管理栄養士として給食会社や病院に勤務。糖尿病・高血圧の方に向けた献立作成や調理、栄養管理・栄養指導などを担当。特に病院勤務では、働き盛りの方が血糖値、血圧そして食事の記録を時間を作って手書きで行う手間や、その先にある健康面における自己管理の難しさを目の当たりにしてきた。身近なスマートフォンをベースにデジタルヘルスを展開することに可能性を感じたのとあわせ、より多くの方の生活習慣の改善に携わりたいという想いからシンクヘルス株式会社に入社。管理栄養士、調理師の資格を保有。

記事提供:シンクヘルス株式会社

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提供元:デトックススープで体の調子を整えよう~オススメレシピも紹介~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

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