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2023.11.09

「笑い」が血糖値を下げる?!


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「病は気から」というけれど、気の持ちようによって血糖値も変わるようです。

ホント?と思うかもしれませんが、食後に笑って過ごすと血糖値の上昇が抑えられることが糖尿病患者を対象に行った実験で確認されています。

19人の糖尿病患者が、昼食として総エネルギー量が500kcalの弁当を食べた直後に糖尿病学者による専門的な講義を40分間聴講した場合と、同様に弁当を食べた直後に漫才を40分間観賞した場合のそれぞれについて、食後の血糖値を調べました。するとなんと、漫才を鑑賞した場合で、食後の血糖値上昇が大幅に抑えられたのです(グラフ)。特に大笑いした人ほど、その効果が大きかったとか。

(Hayashi K et al., Diabetes Care, 26(5), 1651-1652, 2003より改変)

(Hayashi K et al., Diabetes Care, 26(5), 1651-1652, 2003より改変)

笑いで遺伝子のスイッチON

この実験を行った研究者たちは、笑うことによっていくつかの遺伝子のスイッチが入ることも確認しています。細胞の活性を高める遺伝子のスイッチが入り、血糖値の上昇を抑えているのではないか、とのこと。

糖尿病患者の血糖値をコントロールするには、食事を制限するか運動するか、それでもだめなら薬を使う……といった手段しかなかったわけですが、笑うだけで一定の効果が得られるなんて、画期的と言えるのではないでしょうか。

考えてみれば、イライラしていたり、緊張でドキドキしているときなどに出てくるコルチゾールや、アドレナリン、ノルアドレナリンはどれも、血糖値を上げる作用を持つホルモンです(糖とホルモンの、深~いカンケイ参照)。ストレスが糖尿病の誘因になるのはそのせい、と考えられます。

糖とホルモンの、深~いカンケイ ※外部サイトに遷移します

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参考: Hayashi K et al., Diabetes Care, 26(5), 1651-1652, 2003
Hayashi T et al., Life Sci, 85(5-6), 185-187, 2009

記事提供:リンクアンドコミュニケーション

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リンクアンドコミュニケーション ※外部サイトに遷移します

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提供元:糖質.jp|リンクアンドコミュニケーション

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