2023.10.05
肌や骨の老化を進める「糖化」
肌の弾力を維持するうえで大切なのは「肌の骨格」ともいえるコラーゲン。
コラーゲンはたんぱく質でできていて、古いものは排出され、新しいものへと入れ替わる代謝が常に行われています。
ところが、食後に血糖値が急上昇する食後高血糖が頻繁に起こっていたり、血糖値が高いままだったりすると、たんぱく質であるコラーゲンに糖がくっつく「糖化」のリスクが高くなってしまいます。
肌のコラーゲンに占める糖化物質の量は加齢とともに増えますが、糖尿病になると、糖化の挙句の果てに皮膚に蓄積する「糖化最終生成物(AGEs)」が、健康な人よりも早く増えてしまうことが分かっています(グラフ)。糖化によって、肌のコラーゲンがダメージを受けてしまうと、たるみやシワ、くすみの原因に。
糖化した骨は一生そのまま?!
ダメージを受けるのは肌だけではありません。骨、とくに軟骨組織はコラーゲンが多い場所。ここが糖化してしまうと、骨折しやすくなります。しかも、一度糖化したコラーゲンはなかなか減りにくく、半分量になるまでに、肌では14.8年、軟骨組織では、なんと117年もかかるという報告もあります。
参考: Verzijl N et al., J Biol Chem, 275(50), 39027-39031, 2000
記事提供:リンクアンドコミュニケーション
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