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2022.06.08

甘党さん注目!はちみつの栄養成分と効能


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当記事を監修した専門家:管理栄養士・斉藤裕子、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください) ※外部サイトに遷移します

甘いものは健康に悪い?

そのように決めつけるのは早計です。

例えば当記事で解説するはちみつは美肌に効果があるなど、栄養面でも注目すべき点があります。

ということで当記事では栄養面だけでなく、おいしく美しく効果を発揮させるはちみつの魅力をお届けします。

なお、はちみつを食べる際の注意点についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

はちみつの栄養と効果

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はちみつは砂糖と同じ糖類に分類され、「生活習慣病予防のためになるべく糖類は控えたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

もちろん、糖類ということを考えると摂取量には注意が必要なのですが、同じ糖類の砂糖にはない効能があるのです。

ここでははちみつの栄養と効果について、解説していきます。

はちみつの栄養価~カロリーと糖質~

はちみつは100gあたり329kcalで、山盛りのご飯(200g)に近いカロリーです。そして、水分を除くとほとんどが糖質(100g中75.3g)で占められています。

そのまま糖質と考えてしまえば、避けたい食品になるかと思われますが、糖類を考えるときには、その種類にも目を向けたいポイント。

はちみつは、果糖とブドウ糖からなります。この2つの糖質は体内に素早く吸収される糖質です。すなわち、素早くエネルギーとして使われる半面、使われなければ中性脂肪として蓄えられてしまいます。

糖質が体内に入ると、血糖値が上昇します。砂糖でもはちみつでも血糖値は上昇しますが、この血糖値の上がり具合を見たGI値※は、実ははちみつの種類によって変化することがわかってきているのです。

※GI値とは、食事で炭水化物を摂った際の血糖値の上昇度を表す値

また、動物実験ではありますが最近の研究では、はちみつは血糖値上昇を抑えるなどとも言われ始めています。

血糖値の急上昇が抑えられれば、その分中性脂肪になる割合も高くなりにくくなります。

よって、もちろん糖質という面からの気を付ける点はあるものの、はちみつには砂糖よりも活用の期待が持てる研究結果も出てきているのが現状です。

関連記事:はちみつは血糖値に影響するの?〜糖尿病に良いのか検証しました〜 ※外部サイトに遷移します

その他の栄養価

その他、はちみつには、砂糖に含まれていない多くの種類のビタミン、ミネラル、酵素やポリフェノールを含んでいます。

はちみつに含まれる酵素は、消化や代謝を助ける働きを持ちます。肌の老化を防ぐポリフェノールや、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やす作用を持つグルコン酸など、健康を気にする人にはありがたい栄養素が含まれているのが特徴です。

ちなみに、ミネラル類についても、はちみつの産地によって異なるという研究結果がありますので、それぞれの土地の特徴を活かして利用をしたいですね。

はちみつとローヤルゼリーの違い

ローヤルゼリーとは、「王乳」と呼ばれ、女王蜂だけが食することが出来るもの。

このローヤルゼリーには肌の水分保持や、血圧低下作用などの機能性がうたわれています。

はちみつは、通常働き蜂が花の蜜を集め巣で熟成させたものですが、一方でローヤルゼリーは働き蜂の体内から分泌される成分です。ローヤルゼリーを食した女王蜂の身体は大きく育ち、寿命も長くなることからも、栄養価が高いことがうかがえます。

この効果は、蜂だけでなくヒトに対しても言われてきており、今後の研究に期待したいところですね。

食べ続けると太る?

はちみつのエネルギーは、100gあたり329kcalです。一回の使用量を10g(小さじ山盛り1杯)とした場合は33kcalです。これだけ見ると、それほど大きな数値とは感じられないかもしれません。

しかし、太る原因というのは食べた分のエネルギーが、一日のうちの活動エネルギーよりも上回り、エネルギーが余った状態が続くことによるものです。

たとえ一回の量が33kcalと思っていても、これを毎日余分に摂っていると太る原因につながります。

日々の活動量との見合った食事量を確認しておきましょう。

はちみつを摂取するメリットとデメリット

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メリット

はちみつのメリットとしては、砂糖と比較した場合のエネルギー量や、その他栄養素を含む点があげられます。また、甘さについては砂糖よりも感じやすいため、使う量を少量に抑えることが出来るのもメリットと言えるでしょう。はちみつの甘さは砂糖の1/3ですので、砂糖大さじ1杯は、はちみつ小さじ1杯に置き換えることが出来ます。砂糖を使う料理の時は、ぜひ利用してみてください。

関連記事:砂糖のカロリー&糖質は本当に高い?~砂糖を摂ると太るのか徹底検証〜 ※外部サイトに遷移します

デメリット

反対にデメリットとしてはやはり糖類のため、血糖値を気にする糖尿病などの疾病をお持ちの方は気を付けて摂取する必要があります。

さらに、はちみつは蜂が花の蜜を集めたものになります。この花の成分がアレルギーの成分となる可能性があるため、花粉症の方は注意が必要です。

【要注意!】はちみつを食べてはいけない人

1歳未満の乳児には与えてはならないと、厚生労働省から案内が出ています。

これは、はちみつにボツリヌス菌という、熱に強い菌があることが関係しています。腸内が未発達の乳児が摂取することにより、乳児ボツリヌス症を発症する危険性があるため、1歳未満の乳児には与えないようにしてください。

まとめ

はちみつは糖質が多いですが、砂糖と比較しても、エネルギーやその他成分の違いによって、砂糖よりも活用のメリットがあることがおわかりいただけたでしょうか。

糖質としての働きはもちろん、その他の微量栄養素と呼ばれる成分により、ただ甘いだけでなく、からだにも優しいものでした。

日ごろから食事や飲み物などに砂糖を利用している方は、これを機に時々は、はちみつに置き換えてみては?

それでは当記事を参考に日々の生活にはちみつを取り入れて、健康や美肌効果を得ていただければ幸いです。

参考文献

食品成分データベース はちみつ ※外部サイトに遷移します

食品成分データベース 上白糖 ※外部サイトに遷移します

Brand-Miller et al, Nutrition Today, 34(2), 64 (1999)

Foster-Powell et al, Am. J. Clin. Nutr., 76(1), 5 (2002) ※外部サイトに遷移します

JoumalofNaganoPrefecturalCollege,No.48,pp.11-16,December 1993

消費者庁 ローヤルゼリー ※外部サイトに遷移します

厚生労働省 ※外部サイトに遷移します

監修:編集長 宮田 亘造 H2株式会社 シニアマネージャー

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早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社での新規開拓営業、製薬会社でのMRなどを経て香港中文大学MBA卒業。同時に北京大学MBAに交換留学、そして北京語言大学にて漢語修習生として学ぶ。帰国後、Webマーケティングのコンサルティング会社を経て、デジタルと医療の融合が患者への新しい価値提供ができると感じ、H2株式会社に入社。

管理栄養士・斉藤裕子

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実践女子大学卒業、東京学芸大学大学院修了。卒業後は食品メーカーやスポーツアパレルメーカーに所属し、管理栄養士としてプロスポーツ選手の試合帯同・栄養サポートや運動愛好者に対する栄養アドバイスを実施。また、セミナーなどを通し、ジュニア世代から一般成人まで生活スタイルに応じた健康増進アドバイスを行う。2018年から4年間プロ野球チームに常駐した後、個人アスリートサポートや健康増進に従事、食事面から対象者を支える。公認スポーツ栄養士、NSCA-CPTを保有。

記事提供:H2株式会社

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提供元:甘党さん注目!はちみつの栄養成分と効能|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】

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