2022.02.01
【特集】意外と知らない☆高血圧との付き合い方
今や、20歳以上の日本人の2人に1人が高血圧と言われている今の時代…私たちの血管は加齢や生活習慣によって日々老化していくため、知らないうちに高血圧に陥っていることも少なくありません。若い頃の不摂生が歳を重ねてから表面化するため、今は健康だと思っていても、決して他人事ではありません。
今回は、意外と知られていない高血圧との付き合い方をテーマに、既に高血圧の人だけでなく、予防の観点も含めて対策方法をご紹介いたします♪
読み進めながら、新たに知る情報もあるかもしれません。ぜひ今後の健康にお役立てください。
“塩分”にだけ注意している方必見!高血圧を招くNG習慣
「高血圧といえば、塩分の摂りすぎが原因で起こるもの…。だから減塩を意識すれば良いんでしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、実は気をつけるべきことは減塩だけではありません。
高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧とがあり、二次性高血圧は、何かしらの病気が原因で高血圧を起こすものをいいます。日本人の高血圧のほとんどは生活習慣や遺伝的体質が組み合わせって原因となる本態性高血圧です。そこで、今回は、本態性高血圧(以下、高血圧)について盲点になりやすいNG習慣をチェックしていきましょう。
高血圧、気をつけないとこんなことに
高血圧は、ほとんどの場合、特に自覚症状がなく辛い思いをすることはありません。しかし、たかが高血圧と侮るなかれ。放っておいて悪化させてしまうと、動脈硬化が起こり、狭心症や心筋梗塞、心不全などの心疾患、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、認知症、慢性腎臓病を招いてしまいます。
高血圧は、喫煙と並んで、日本人の生活習慣病による死亡に最も大きく影響する要因です。もし高血圧が完全に予防できれば、年間10万人以上の人が死亡せずにすむと推計されています。さらに心疾患や脳卒中による死亡の約半数は、正常よりも血圧が高値であることが原因であることも明らかになっているのです。
今すぐチェック!高血圧を招くNG習慣7選とは
日本の高血圧の人口は約4,300万人と推定されていますが、そのうちなんと1/3の人は自分が高血圧であることを認識していないといわれています。以下に示すのは、高血圧のリスクを高める可能性があるNG習慣です。高血圧の認識がない方でも、当てはまるものがあれば、改善をおすすめします。
1.味の濃いものを好んで食べる
2.麺類のスープは残さずに飲み干す
3.漬け物をたくさん食べる習慣がある
4.体重が増えるくらい食べ過ぎてしまいがち
>こんな習慣も血圧に影響している!?その他3つのNG習慣はコチラ
あなたは知ってる?今日から役立つ減塩クイズ
「血圧のために減塩しないといけない」と、頭ではわかっているものの、実際に食塩が多く含まれている食品に関する知識をしっかりと身に着けている人は、あまり多くいないようです。
ここでは減塩に関する知識を、楽しくクイズ形式で学ぶことができます。早速挑戦してみましょう!
次の調味料のうち、一番塩分が多いのはどれでしょうか?
A.しょうゆ
B.マヨネーズ
C.酢
D.ソース
E.みそ
★答え★
A.しょうゆ
塩分は、塩だけでなく調味料でとっていることも多いのです。
素材や商品によって差はありますが、大さじ1あたり、しょうゆ→みそ→ソース→ケチャップ→マヨネーズ→酢の順で塩分が多く含まれています。
ちなみに酢には塩分は含まれていません。
調理で減塩はできますが、調味料自体を自分で作るのは難しいですね。減塩のしょうゆやみそをうまく利用しても良いでしょう。
※大さじ1あたりの塩分量
しょうゆ(濃口):2.6g
みそ(米・淡色):2.2g
ウスターソース :1.5g
トマトケチャップ:0.5g
マヨネーズ :0.2g
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さて、正しい回答を選んでいましたか?この他にも、以下のリンクから、減塩にまつわる知識を楽しくクイズ形式で学ぶことができます。ぜひチャレンジしてみてください♪
高血圧と診断されたら?意外と知らない血圧の話
食生活や生活習慣には気をつけてきたのに、健康診断で高血圧と診断されてしまった…という方も少なくありません。既に高血圧と診断されてしまったからと言って、これまで気をつけてきたことをしなくても良いというわけではありません。
血圧を適切にコントロールするためにはどのような行動をとるべきなのでしょうか。ここでは、正しい血圧測定の方法や薬の話など、高血圧で通院中の方に役立つ知識を、群馬県済生会前橋病院 循環器内科の土屋寛子先生とのQ&A方式でご紹介します。
どう高血圧とつきあうべきかを考えよう
A.(土屋寛子先生の回答)
外来を受診して高血圧と診断された場合は、まずは適切な食事、運動、睡眠などの情報提供と指導をさせていただきます。高血圧は生活習慣によって何年何十年もの時間をかけて進行しますので、その患者さんに合った生活習慣の改善を目指します。
血圧を下げる薬をいきなり飲むのは怖い、薬を飲み始めたら一生やめられないんじゃないか等と心配している患者さんは少なくありません。
私の場合は、初回の診察でいきなり高血圧の薬を出すことは少ないです。しかし、もともと血管系の持病があったり、受診時に異常に高い血圧数値が出た場合などは内服を開始させていただきます。その場合は1剤で少量からスタートするのが基本となります。一時的に薬の量が増えてしまっても、徐々に薬を減らしたり内服を終了できる方もいます。
薬の量が減る理由は、血圧が落ち着いた場合もあれば下がりすぎてしまった場合もあり、人によりけりです。
自宅での血圧測定を続けてデータを取ることが重要になってきます。
A.(土屋寛子先生の回答)
以下に理想的な血圧測定の方法を記載します。ぜひ参考にしてください。
(1)トイレは済ませておく
(2) 朝起きてから1時間以内、朝ごはん前に
(3)飲酒後、喫煙後、コーヒーなどのカフェインを摂った後は避ける
(4) 静かで寒くない場所を選ぶ
(5)背もたれ付の椅子に足を組まずに座って1〜2分リラックスする
(6) 測定時は周りの人と会話をしない
(7)カフ(腕に巻く部分)は心臓の高さに合わせる
血圧測定は自分で毎日続けることが大切であり、負担に感じない程度にルールを決めて測定してください。
この他にも、正しい血圧測定の方法や薬の飲み方など、毎日の高血圧ケアのために大事な情報をご紹介します。下記のリンクより確認できるので、ぜひ参考にしてみてください。
いかがでしたでしょうか。高血圧には通常は自覚症状がほとんどありません。したがって、知らない間に血管に負担がかかり、密かに動脈硬化が進行します。これからの人生を楽しむためにも、今から出来ることを少しずつ見つけて、実生活に生かしていただければ幸いです。
血圧といえば、タバコも血圧を上げる要因のひとつです。タバコは、高血圧、動脈硬化、がんなど、健康にとって良くないということはご存じの方は多いのではないでしょうか。SOMPOひまわり生命保険株式会社には、タバコを吸わない人にとってお得ながん保険がございます。皆さまのように日ごろから健康に気をつけている方に、特におすすめしたい保険のひとつです。食生活や生活習慣の見直しと共に、ぜひ保険の見直しもしてみてはいかがでしょうか。
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