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2020.11.25

小雪(しょうせつ)/運動不足に注意しつつ、冬の食材で栄養補給


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収穫への感謝と冬の準備を

小雪(11月22日~)は、寒さがいっそう進み、北国や山々では雪が降り始める冬の入り口。まだ雪の量は少ないことから、「小雪(しょうせつ)」と呼ばれています。

「小雪」の始まりの初候は、「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれる収穫に感謝をささげるお祭りがあり、その年に収穫された新米や新酒を神様に捧げることで、深まる冬の準備をします。くだものではりんご、魚では幻の高級魚ともいわれるクエが旬を迎えます。

季節が進む次候では、木枯らしが吹き荒れて、冬らしさが増してくるとき。魚ではカマス、野菜では白菜がおいしい時期です。そして終わりである末候は、魚のボラ、野菜はセロリが旬を迎えます。

老化の進行に要注意

前回の「立冬」の記事では、冬の始まりが「老化の始まり」とお伝えしましたが、さらに「小雪」では寒さから運動不足が続き、筋肉や骨が弱っていくことが心配されます。筋肉や骨はある程度の負荷がかからないと成長しないため、継続的な運動が何よりも大切です。筋肉が弱ると筋ポンプ作用が低下して循環器に異常が出たり、骨が弱ると背中が丸くなったり。そのために、なおさら老化が進んだように感じるわけです。

くるみとりんごで栄養と肌への潤いを

この時期、積極的にとりたい旬の食材のひとつに、くるみがあります。栄養価が高く滋養強壮にも期待大。骨を強くし、からだをあたためる作用もあるといわれています。旬のりんごは消化機能・呼吸機能を助けたり、肌の乾燥を防ぐ役割もあります。くるみとりんごを使って、冬らしいスイーツも楽しめそうですね。

こころとからだの二十四節気2019年<小雪>の記事はこちら ※外部サイトに遷移します

伊藤和憲(いとうかずのり)

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鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」、2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。

https://www.yojyo1192.com/ ※外部サイトに遷移します

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:小雪(しょうせつ)/運動不足に注意しつつ、冬の食材で栄養補給|ワコール ボディブック

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