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2020.04.28

「コロナ疲れ」を引き寄せないための7つの習慣|気持ちが不安定になっている人が増えている


自粛生活が長引き、心身の不調を訴える方が増えています(写真:horiphoto/PIXTA)

自粛生活が長引き、心身の不調を訴える方が増えています(写真:horiphoto/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ(R)」の大野萌子です。

新型コロナウイルスの影響で、自粛生活が長引き、先の見えない状況の中、そろそろ限界を感じる方も多くなっていると思います。実際に、カウンセリングの現場でも、見えない不安と闘う恐怖やいつまで続くかわからない出口のない事態に加え、生活の大きな変化により、セルフコントロールがうまくいかずに、心身の不調を訴える方が増えています。不調が起こる主な要因を知るとともに予防策を講じていただけたらと思います。

雪だるま式に増えていく不安と孤立感

メディアやSNSなどの情報ツールの内容は、毎日、新型コロナウイルスに関する話題が占めています。感染者の拡大、医療現場の多大な負荷はもとより、不安になる要素が詰まった内容ばかりです。

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もちろん、経済不安、健康不安に多かれ少なかれ誰しも直面しています。そんな中、必要な情報を得ることも大切ですが、今や情報があふれすぎ、より一層、恐怖を駆り立てられている状態です。

東日本大震災の折、災害ダイヤルを通じて、相談業務についた経験があるのですが、津波や火災の映像が繰り返し流れていたことにより、直接の被害を受けなかった地域の方々も疑似被災し、心身の不調を訴えてくるケースが多くありました。

直接の被害を受けなかったにもかかわらずこのようなことが起きていたので、誰しもが少なからず被害を受けている状況下では、さらに影響は大きいと思われます。

実際に、現時点で体調が悪いわけではないが「恐怖で眠れない」といった訴えや、とにかく「イライラしてしまう」「集中できない」といった、気持ちが不安定になっている訴えが多く聞かれます。また、すべてのことに過敏に反応してしまうといった過剰反応が起きているのも事実です。

スーパーから購入したものをすべて消毒する人の動画を見ましたが、予防するに越したことはないとしても、そこまでするには、相当のエネルギーと手間がかかります。家族の中でも、それを実行したい人と、そこまでする必要がないと思う人がいる場合に、争う種になってしまうこともしばしばです。

外出を極力減らすためにオンラインショップの利用も増えていると思いますが、外から持ち込まれるものすべてに拒否反応を示すケースも出ています。そうなると自給自足でもしない限り、食べるものにも事欠いてしまうということになりかねません。この件がなかったとしても、いつ何時どんなことが起きるか誰にもわかりません。

不安や心配を抱えていてもある程度のところで気持ちの折り合いをつけて生活をしていかないと、気持ちの切り替えが難しい環境の中で追いつめられてしまいます。

気持ちが切り替えられないと、パニックを起こします。特に疾患のない健康な心であっても、パニックに相当する小さい波は誰にでもあります。普段は、時間と共に気持ちを切り替えて収めることができても、今はその手立てが少ないと言わざるをえません。

経済不安から使途で生じる問題も

お取り寄せで、食卓に変化をつけるのは気分転換にもなりますし、栄養が偏らないようにさまざまな食材を食べるのも、大いに推奨できるのですが、ここに仕事が立ち行かなくなったりすることでの経済不安が重なると、お金を使うことに不安を感じてしまい逆効果になります。

「金銭的な余裕がないのに何やっているんだ!?」と家族間でのトラブルになったり、他人の場合は、「余裕のある人はいいよね」と怒りにさえ変わってしまいます。SNSなどは、ほんの一部の切り取りにすぎないのですが、それがすべてと受け止めてしまう傾向もあるため、怒りは増幅します。怒りの感情が生じると相手を攻撃するようになり、人間関係さえ崩壊させてしまうことも度々です。

知り合いから、SNSにびっくりするくらい攻撃的なコメントを入れられてしまい困惑したといった話も見聞きするようになりました。そういった相手の本性がわかり、ここで人間関係を清算できるという割り切りもあるとは思いますが、今まで築いてきた関係性を一時の感情で壊してしまうのはやはり避けたいところです。

「コロナ離婚」なるワードも聞かれ、家族やパートナーに対して、必要以上に攻撃的な態度を示してしまうのも、気持ちのゆとりがなくなりセルフコントロールができていない状況が引き起こしていることも多いと感じます。自分だけが我慢しているような取り残された感情に陥る人は少なくありません。

周りがそれなりに幸せそうに見えてしまい「○○がない」「△△できない」などの気持ちがより一層強化され、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

さらに、いつ収束するのか先が見えない不安と相まって、いつまで我慢すればよいのか、といった八方ふさがりの息苦しさも拍車をかけています。

気持ちにゆとりを持たせる「7つの心がけ」

この状況下で、少しでも気持ちにゆとりを持たせ、自分自身の気持ちをコントロールするためにはどうしたらよいのでしょうか。

すでに不調の方も、そうでない方も予防のために、ぜひ以下の7つのことを心がけてみてください。

1. テレビを消す、スマホを見ないという時間を作る
少なくとも半日単位で

2. 1人になる時間を作る
家庭内でも空間を別にする、買い物は1人で行く

3. 誰かと話す
仕事ではなく、雑談や気持ち

4. 無理に頑張らない、この状況の中でできることを見つけていく
緊急時は、やりたいようにできなくて当たり前。できることが見つからなくても焦らない

5. 無心になれる時間を作る
ゲーム、読書、楽しめる動画、音楽、整理整頓、掃除、手芸、工作、園芸、そのほか好きなこと

6. 適度に身体を動かす
部屋の中でのストレッチや筋トレ、人混みを避け家の近くを散歩、ジョギング、サイクリング

7. リラクゼーションを取りいれる
セルフマッサージ、深呼吸、香りを楽しむためのお茶やコーヒー、入浴剤や石鹸

まずは、自分の気持ちをないがしろにせずに大切にする意識を持ちましょう。どのような状況下にあっても、気持ちの持ちようが自分を救うことにつながります。自分を大切に扱うことができれば、セルフコントロールが可能になり、周りの人も大切に扱えるようになります。身近な人間関係こそが最も重要な環境作りで、心身に大きな影響を与えます。これが安定していれば多くのことを乗り越えられると信じています。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

新型コロナの影響で「外出を控える人」の盲点

増えている「固定電話恐怖症」の背景と実態

憂鬱な気分を吹き飛ばす「心の休息」の取り方

提供元:「コロナ疲れ」を引き寄せないための7つの習慣|東洋経済オンライン

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