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2019.07.02

知って得する!賢い健康診断の受け方【特集】


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毎年、当たり前のように受けている健康診断。
健康診断の直前にラストスパートをかけるように、少し前から急に健康を意識した生活を送るなんて経験はございませんか?しかし、健康診断は受ける前だけでなく、受けた後の結果も大切です。

そこで今回、健康診断においてとても役立つ、だれもが知って得する情報をご紹介します。病気を未然に防ぐことは、将来への投資と同じこと。年に一度のこの機会に、ぜひご自身の健康と向き合ってみませんか?

意外と知らない!健康診断前日の「正しい」過ごし方

健康診断の前日、みなさんはいつもどのように過ごされていますか?
実はここでダメな過ごし方をしてしまうと、健康診断で正しい数値を測れずに病気を見逃してしまったり、無駄に二次検査をしなければいけないこともあるのです。
大切なのは、前日の夕方から当日の朝にかけての過ごし方。

ここでは、今更聞けない「健康診断前日の正しい過ごし方」について、KenCoM監修医の石原藤樹先生にご紹介いただきます。

間違った過ごし方で「誤判定」の原因にも!?”前日の夜”の正しい過ごし方(3つ)

1.夕飯は早めに済ませておく

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石原先生「健康診断前は、しっかり絶食したほうがいいんです。12時間以上は基本だと言われています。朝10:00から検査であれば、22:00以降は食事をとらないようにしてください。

その理由は、空腹時と食後では結果が異なる検査があるからです。血糖値や中性脂肪はその代表で、食後では高くなるので、病気がなくても異常と判定されてしまう可能性があります。また、胃に食べ物が残った状態で胃の検査をすると、本当は何か病気があるのにそれがよく見えなかったり、その反対に病気ではないのに病気と判断されて再検査に回され時間を取られたりすることも。

特に、胃カメラや腹部レントゲンなどバリウムを飲んで検査するものを控えている場合は、この時間を必ず守り、お水はいつもよりも多めに飲むようにしましょう」

2.お酒は飲まない

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石原先生「お酒を飲んでしまうと、身体が脱水状態になり、かつ肝臓に負担がかかるので、尿検査(尿たんぱく、尿糖、尿pH)と血液検査(尿酸値、血糖値、中性脂肪)などに引っかかってしまう可能性があります」

★どうしても前日に飲まなければいけないときは?
石原先生「社会人であればどうしても飲まなければいけないこともありますよね。そんなときは、アルコールの量をいつもよりも減らすよう意識し、検査時間の12時間前には飲み終わるように調整しましょう。さらにお水をたくさん飲むようにしてください」

>>守ってほしい!最後1つの「正しい夜の過ごし方」とは?詳しくはコチラ

女性必見!美容にも関係する「糖化」が健康診断で分かる!?

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アンチエイジングの話題になると、度々耳にする「糖化」のお話。
実は驚くことに、美容にも関係のある糖化の具合は健康診断の「ある値」で分かるのです。健康診断の結果が美容にも関係があると分かれば、無視するなんてもったいない!

ヒントは「糖尿病」の指標にもなる値です。

ぜひ、ご自身の健康診断を受けた後の結果に注目してみてくださいね♪

血液中の糖化の具合を表す「HbA1c」

近年の研究から、体内で起こるメイラード反応が、老化を進行させる体の糖化であることが明らかになってきました。

人間の身体は食事から摂取した糖を血液を介して身体の隅々に運び、活動のエネルギー源としています。しかし甘いものを食べ過ぎたり、栄養摂取と運動量のバランスが崩れ、血液中に余分な糖が長く滞留すると、赤血球中のたんぱく質「ヘモグロビン」と「ブドウ糖」が結合し、血液が糖化し「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」という物質に変化します。

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健康診断の時、血液検査結果の中に「HbA1c値」という項目を目にしたことはありませんか?
赤血球中の「ヘモグロビン」のうち、HbA1cの含まれる割合を数値(%)で示したものがHbA1c値で、この値は健康診断においては通常、糖尿病の判断基準のひとつとされています。しかし、この「HbA1C値」で血液中の糖化の具合も確認することができるのです。

実は、この美容にも関係のある「HbA1c値」は、食生活にある食べ物を日常的に取り入れることにより低下させることができるという報告があります。さて、健康にも美容にも関係のある食べ物とは、一体何でしょうか。

>>健康と美容に大活躍!?〇〇を食べてヘモグロビンの糖化ブロック!詳しくはコチラ

健康診断は受けた後も大切!病気にならないため大切な考え方をズバリ!

熟年パパが健康リスクを避けるために必要な考え方とは?(写真:プラナ/PIXTA)

熟年パパが健康リスクを避けるために必要な考え方とは?(写真:プラナ/PIXTA)

40代は体調に変化が訪れる境目の時期。
しかし、ここでしっかりケアをしておけば、病気の予防や早期発見につなげることができるのです。

ここでは、生活習慣病の研究を続けている東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授に「熟年パパが健康リスクを避けるために必要な考え方」についてご紹介します。

薬ではなく、“健康リテラシー”が生活習慣病のカギ

東大の老年病科外来に加え、一般クリニックの外来受診も手がけ、30代から40代の患者も数多く受診してきた飯島教授は、「生活習慣病になる人には、一つの傾向がある」と話します。

「30代、40代でも健康診断の結果を気にして病院を訪れる人はそれなりにいます。医師によっては、早期から血圧やコレステロールの数値を改善する薬を処方し、様子を見るケースもありますが、よくあるのは、『薬で数値が下がった』と安心し、自らの生活は何も改善しないパターンです。数値が下がったのは、あくまで薬で抑えているから。飲むことをやめれば当然元に戻りますし、飲み続けても、以前と同じ不摂生な生活を続ければやがて抑えきれなくなり、さらに薬を増やすことになってしまいます。問題は本人のマインドにあり、改善のためにセルフリミッターをかけられるかどうかが重要なのです」(飯島教授)

加えて言えば、薬をゼロから1にしたときには劇的に数値が下がりますが、1を2倍に増やしたからといって、効果が2倍になるわけではなく、1.2~1.4倍程度の効果しか期待できないそうです。「薬があるから」と、自分の生活習慣を見直さずに脂っこい食事や運動ゼロ、お酒をたくさん飲むなどの生活を続ければ、どんどん薬が効かない体になっていくのです。

「また、一時的に生活を改善しても、それを続けることができなければ意味がありません。40代前半は、人生のまだ半分しか生きていないと言えますが、この先、年齢の階段を上っていくにつれ、体は衰えます。自分の努力で数値が下がっても、『やることをやって頑張ったからOK』で終わらせず、『来年も再来年も、継続性を持ってその習慣を続けていけるかどうか』が大事です。たとえば、食べすぎたり、飲みすぎたりした翌日は、食事やお酒をセーブする、1駅手前で降りて歩くなどのセルフリミッターをかける。それが“健康リテラシー”であり、生活習慣病をはじめとする病気の予防において最も大切なことなのです」(飯島教授)

リテラシーとは、「ある特定分野の事象や情報を正しく理解・分析・整理し、それを自分の言葉で表現したり、判断したりする能力」とされ、近年では、ITリテラシーという言葉が定着しました。しかし、ITだけでなく、実は健康においてもリテラシーは最重要。そして、この健康リテラシーが、「若くしてがんなどで死亡するリスクも左右する」と飯島教授は語ります。

「早期発見が大事なのは分かるけれど、仕事が忙しくて」「検査の結果を見るのが怖い」といった人も少なくはないでしょう。飯島教授によれば、「市民の健康リテラシーは、一般的に4つの層に分けられる」そうです。

>>自分はどの層?大切なことは「健康情報を自分に照らし合わせる」こと!詳しくはコチラ

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いかがでしたでしょうか?

健康診断の直前になり、急に健康的な生活を送っても意味がありません。一時的な生活の改善で一時的な健康を手に入れるのではなく、これから健康でいられる人生をより長く、楽しい人生を送れることは、誰もが願っている事ではないでしょうか。年に一度の健康診断を無駄にせず、年に一度「自分の健康と真剣に向き合う機会」として大事にしましょう!

病気は、不調の早期発見・早期治療が重要です。少しでも異常が見られた場合は、放置せずに、再度病院に行って診てもらいましょう。また、たとえ正常・異常なしの結果であっても捨てずにとっておくことをお勧めします。健康に関するファイルを作成して時系列に並べておくと、経年変化に気付きやすくなり、ご自身の健康管理に役立ちますよ♪

記事に関するご意見、ご感想がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。また、特集についてリクエストも受け付けております。

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