2019.07.03
腸内環境リバランス!ディスバイオシスと戦う腸活・腸育
突然ですが、ディスバイオシス(dysbiosis)という言葉をご存知でしょうか?
これは腸内細菌があるべきバランスを欠く、ないしは構成変化が発生している状態を指す用語で、腸内環境を理解するために役立つキーワードのひとつです。
腸内細菌が持つ役割を下記の表にまとめてみました。こちらのページでも詳しく解説していますが、腸内細菌は人が腸内細菌に棲み家を提供する代わりに、健康維持へ恩恵をもたらしてくれています。
生体における腸内細菌の役割
エネルギー産生
短鎖脂肪酸、エタノール、ガスなど
蠕動(ぜんどう)運動・消化吸収
物質代謝の調節
胆汁酸代謝、コレステロール代謝、ステロイド代謝、尿素・アンモニア代謝、薬物の活性化・不活化、毒性代謝物の産生など
感染防御
免疫賦活化
発がんへの関与(促進・抑制)
一方で、ディスバイオシスはどのような原因で誘発されるのか、気になるところですよね。
出典:神谷 茂:臨検. 2011;55(2):121-7. 腸内常在細菌叢の生体における役割 ※外部サイトに遷移します
腸内細菌バランスを崩す要因
腸ストレスをなくそうで解説している通り、腸内環境に影響を与える因子は多数あり、日常生活の中でこれらの問題が複合的に影響しあっています。その結果として生じる腸内の有害物質増殖や、腸内細菌叢を構成する細菌数減少、腸内細菌叢の多様性低下などから、ディスバイオシスへ発展することがわかっています。
腸ストレスをなくそう ※外部サイトに遷移します
近年の研究発表では、ディスバイオシスが消化器官の疾患やメタボリックシンドローム、糖尿病などの疾患に大きな影響を与えていることが判明しています。また、疾患とは言わないまでも、原因不明の不調が続く不定愁訴など、生活の質(QOL=Quality of life)を低下させる一因である可能性も否めないという報告もあります。
生活の質(QOL=Quality of life) ※外部サイトに遷移します
腸内環境のバランスを取り戻す、腸活・腸育
腸のためとはいえ、ストレスをすべてなくすことは難しいものです。しかしストレスを軽減したり、うまく逃したりする方法がないわけではありません。ディスバイオシスの状態から、いち早く回復し、腸内環境をリバランスするためには、免疫力を上げ、レジリエンス(回復力)をうまく機能させることが大切です。食事改善をメインとした「腸活」と、腸内細菌が暮らしやすく働きやすい腸内環境を整える「腸育」の2つで、攻めの腸内環境改善を実践してゆきましょう。
レジリエンス(回復力)をうまく機能させることが大切です。食事改善をメインとした「腸活」と、腸内細菌が暮らしやすく働きやすい腸内環境を整える「腸育」の2つで、攻めの腸内環境改善 ※外部サイトに遷移します
記事提供:サンスター 健康道場
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提供元:腸内環境リバランス!ディスバイオシスと戦う腸活・腸育│サンスター 健康道場