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2019.02.07

結婚を大失敗しないために確認したい5つの事|離婚相談を600件受けて学んだ教訓とは?


理想や周囲の意見にとらわれて、結婚条件をこじれさせていませんか?(写真:Nadtochiy/iStock)

理想や周囲の意見にとらわれて、結婚条件をこじれさせていませんか?(写真:Nadtochiy/iStock)

「ミセス・パンプキンの人生相談室」の番外編として、結婚前に留意すべき5つのポイントを紹介します。
※ミセス・パンプキンへの人生相談および、家族関係や親子問題のお悩み相談は専用メール、専用サイトで受け付けています。質問は400字以内でお願いします。回答は著者の2018年新著『あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓』の相談と内容が被らないものを優先し、本連載で掲載します。

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私は過去6年間にわたってほぼ毎週、日本中から離婚にまつわる人生相談を受けてきました。サイトに寄せられた相談だけでも600件で、個人的に受けてきた相談を加えるとさらに膨大な数に上ります。日本一、夫婦の離婚にまつわる人生相談を受けてきたのでは、と思うくらいです。

そんな数ある離婚相談の中、今回のコラムでは『最強の人生相談』でも論じていますが、防げたはずの不幸な結婚を避けるための5大失敗ポイントを共に考えたいと思います。

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1. 絶対避けるべきは、「富めるときは支え合い、貧しきときは離婚しよう」という“条件結婚”

結婚を決意する際に、条件や外見は度外視せよといえば、うそになります。しかしそれに縛られすぎて本質的なフィットのない結婚相手を選び、当然のごとくトラブルが絶えない結婚生活を送る人は少なくありません。

条件にもいろいろあります。女性から見れば、男性の職種や収入、さらには相手が、憧れていたパリ勤務だったなどです。男性から見れば、好みの顔立ちで、探し求めていた理想の女性だと勝手に思い込むなどです。

一方的な思い込みで生じる、夫婦の亀裂

これは、パリから日本に帰任辞令が出ただけで関係がぎくしゃくしたり、「富めるときは支え合い、貧しきときは離婚しましょう」と言っているような結婚です。

または「顔に似合わない性悪な人だった。詐欺にかかった」と最初からすれ違い、「好みの顔の妻」が家で待っているのに、帰宅拒否症候群にかかったりする事態を招きます。

「結婚前は大きく目を見開いて相手を観察し、結婚後は半分目を閉じて暮らしましょう」と、昔の人は言いました。結婚前は、もし条件や外見が変わっても、仲むつまじく暮らせる相手か、せめてその時点のお互いの愛情にうそ偽りがないか、十分に見極める必要があります。

もちろん「一目会ったその日から」という「運命の出会い」結婚で幸福な人生を送る人は一部いますが、それは宝くじに当たるようなラッキーな人に限ります。

2. 「適齢期」で決める結婚ほど、失敗する

いわゆる「適齢期」に惑わされたり、世間体を気にし、適当に妥協して結婚を決めると、失敗する可能性が高いです。

当相談室には、30代前半の方でも、「離婚をしたいが、再婚のことを考えるとこの年齢では無理なので、悩んでいる」という相談が、年に3~4度はあります。私は約50年前、24歳で結婚しましたが、地方だったこともあり、当時は随分「行き遅れ」扱いを受け、家族以外の心ない人たちからの余計なお節介には辟易したものでした。

今や50代や60代でも、幸福な結婚や再婚・再再婚の事例をいくらでも見つけられる時代です。結婚適齢期は、周囲が押し付ける無責任な基準であり、年齢ではないことを肝に銘じるべきです。

年齢で焦り、相手とのフィットをよく考えずに心の中で無理やり正当化して結婚すると、数カ月後に「年齢で焦って結婚して、大後悔」という幾多もの“適齢結婚失敗者”の列に加わることになりかねないのです。

3. 責任感・勤労意欲の有無の見極めは必須~貧すれば鈍する「無責任カップル」

結婚生活のトラブルのタネのビッグスリーの1つがお金の問題です。

金銭的に困ると、もめなくて済んだ問題まで「貧すれば鈍する」でもめ事になり、うまくいく問題までうまくいかなくなるのが世の常です。

ですから、いつも勤労意識を持ち、運悪く不本意な職業しか得られなくとも、自分自身を養い、家族を養える額を稼ぐ責任感の有無は、重要なポイントです。

愛情やカスミを食べて生きるわけにはいかない

人生は長く、必ずしも公平ではありません。能力があって努力しても思うような職に就けなかったり、不本意な職業で生活費を稼がなくてはならないときや人は、多いのが現実です。

しかし、愛情やカスミを食って生きてはいけない以上、どんな状況でも、時にはプライドを捨ててでも、健康なら働いて生活の糧を稼ぐという、この常識を持ち合わせている人かどうかの見極めは重要です。

若い頃からお金は働いて手にするのでなく、誰かから貰うものという思考回路の人が一定数いることに、私は驚きます。今現在働いていないのに、「結婚したら働くだろう」「子どもができたら働くだろう」と期待を持つ人がいますが、幻に終わることが多いです。待ったなしでお金が要る人生で、若い今、働かずしていつ働くのだという話です。

または、何の裏付けもないのに「将来、君を世界旅行に連れていく」「私はこのままでは終わらない、必ずビッグな人間になる」など、平気で山師的な大口をたたく人に乗るのも、要注意です。家計に対する責任感が希薄で、貧すれば鈍する離婚相談も、非常に多いのが現実なのです。

4. 家族関係は良好か見極めよう~親へのひどい態度は、伴侶へのひどい態度につながる

家族と何かにつけてもめている人や、家族に薄情な人は、結局、結婚後のパートナーやそのほかの人間関係でも、その薄情さやわがままが出る場合が多いです(もちろん、極端な毒親などの例外は含みません)。

決して親きょうだいとは仲良くしましょうとか、親孝行ができる人と結婚しましょうという観点から指摘しているのではありません。

いちばん多い例が、過保護を受けた子どもの勘違いです。親は子どもを出世コースに乗せるべく、親の人生や財産を犠牲にして、子どもを一人前に育て上げます。しつけや世間の常識を学ばせるのはその後とばかり、成績至上主義で育てたのが功を奏して、子どもはそれなりの社会人になります。

さて、「自分1人の力で一人前になった」と錯覚している子どもは、自分のために親が払う犠牲は「当たり前」で、自分は親より「エライ」人間になっています。気がつけば親が何かを教えたり忠告する隙すら与えない関係に転落しているのです。

あるいは親にコミュニケーションによるトラブル解決能力がなく、意見の違いで即けんかとなる家庭環境で育つと、遺伝するようにそれが子ども夫婦にも受け継がれるケースがよく見られます。

いずれにせよ親が、「息子(娘)夫婦さえうまくいっておれば、親子関係はダメでもよしとする」と我慢を決め込むのは、不健全な結果につながります。親子関係の破綻は、夫婦関係の破綻に根本的にはつながることも少なくないのです。

結局、親子関係で露呈した薄情さやわがままっぷり、話し合いによる解決能力のなさで、気がつけばその子ども夫婦の間に亀裂が入っていたという、泣くに泣けない話は、本当に多いのです。

5. ロウソク型ではなく、薪型の愛情を持てる相手かどうか

最後は結局は、愛情が消えかけているときも、”燃料”を注ぎ続ける覚悟があるかどうかにかかっています。

夫婦の愛情もロウソク型と薪の炎型があります。燃えるような愛情も、与えることを知らず、要求することしか知らなければ、やがてロウソクの炎のように燃え尽きます。それに対し、お互いの幸福を願い、愛情を惜しみなく使い合う夫婦は、薪の炎のように、次から次と新しい愛情が積み重ねられる、という例えです。

パートナーを広い心で受けとめる

当相談室を担当させていただいていつも驚くことの1つが、ちょっともめたらその火をコントロールできず、大きく延焼させてあっという間に夫婦関係を焦土化させてしまう人が非常に多いことでした。

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結婚式のセレモニーから普段の伴侶の家事への協力度、親戚・人間関係などすべてに及び、そのとおりでないと、相手の愛情を疑い、もめる人たちがとても多いのです。

2人で一緒に幸福になろうと決めた相手なのですから、ここは針の穴から空を見るような狭量な心では、うまくいくはずがありません。

結婚を考えている相手は、自分が愛情や気配りを惜しみなく出せる相手なのか? またはそのように変身できるきっかけとなる出会いなのか? その覚悟や見極めは、とても重要です。

以上、結婚前の5つの留意点を挙げてみました。

6年間、600件もの離婚にまつわる人生相談を続け、毎日のように離婚相談について考えてきた結果、この5つを考えることが、“あからさまな失敗ケース”を避けるために重要なのだと実感したのでした。

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提供元:結婚を大失敗しないために確認したい5つの事|東洋経済オンライン

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