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2018.11.29

お得に長旅、通過駅多い「快速率」ランキングング|特急料金不要、青春18きっぷに最適な列車は?


青春18きっぷで関西を旅行するときには「新快速」の利用が便利だ(写真:のりえもん / PIXTA)

青春18きっぷで関西を旅行するときには「新快速」の利用が便利だ(写真:のりえもん / PIXTA)

冬の「青春18きっぷ」の季節がまもなくやってくる。

今シーズンの発売期間は12月1日から12月31日。有効期間は12月10日から2019年1月10日まで。JR全線の普通・快速列車が1日乗り放題の権利が5回分入ったチケットで、価格は1万1850円。

有効期間内であれば、1人旅で連続5日間の旅行に使ってもよし、都合のいい日に日帰り旅行を5回してもよし、友人を誘って日帰りの5人旅をしてもよし、2人で1泊2日の旅&1人で日帰り旅と2回旅をしてもOK。1日(1回)あたりで換算すると、2370円でJR全線が乗り放題となる。

東京―熱海を往復しただけでも元が取れ、東海道本線をひたすら乗り継げば、2370円で東京から大阪まで行くことも可能な格安チケットなので、利用したことがある方も多いだろう。

通過駅が多い快速を活用しよう

そんな、財布には優しい「青春18きっぷ」だが、ネックとなるのが「普通列車や快速列車しか利用できない」というルールだ。北海道の新夕張―新得、青森県の青森―新青森、長崎県の早岐―佐世保、宮崎県の宮崎―宮崎空港では特急を利用できるが、それ以外の区間で特急に乗ることができない。

安いきっぷだから仕方のないこととはいえ、普通列車で延々と移動するのは楽ではない。最近は、列車の遅延のリスクを減らすためなのか、長距離を走る普通列車が少なくなり、長距離を移動するには何度も乗り換えが必要だ。

また、輸送効率を優先するためか、地方を走る普通列車にも、窓に背を向けた形の座席が並ぶ、ロングシートと呼ばれるものを採用する車両が増えたため、のんびり風景を楽しみながら旅を楽しむということも難しい。

となると活用したいのが、乗り換えいらずで早く移動できる、長距離を走る快速だ。そこで今回は、時刻表で見つけた、JR線内の運行距離が100km以上の快速や通勤ライナーなど、「青春18きっぷ」で乗車できる速い列車を時刻表からピックアップ。通過する駅の割合「快速率」が高い列車をランキングで紹介する。

まずは20位から11位まで。快速率は30.56~48%と、3駅のうち2駅程度に停車する列車から、およそ半分の駅に停車する列車がこちら。

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この中で「青春18きっぷ」と相性がいいと思われるのは、都内から青森方面への移動に活用できそうな、17位の秋田と弘前を結ぶ奥羽本線の快速、山陰本線のおよそ200kmの区間を乗り換えなしで早く移動できる16位の快速アクアライナー、そして11位の浜松と米原を結ぶ東海道本線の特別快速だ。

活用次第で乗り換え回避

東海道本線を普通・快速列車で乗り継ぐ場合、熱海―米原の間で何回も乗り換えなければならない。多いときは、沼津、静岡、浜松、豊橋、大垣と、この間で5回の乗り継ぎが必要となるが、この列車を活用できれば、豊橋と大垣、2つの駅での乗り換えを回避できる。大きな荷物を抱えて、階段や混雑するエスカレーターを上ったり下ったりの乗り換えは面倒なので、この列車の価値は大きい。

浜松―米原を直通運転する快速は、下りが平日0本、土休日2本(特別快速1本、新快速1本)、上りが平日1本(新快速)、土休日2本(特別快速1本、快速1本)。浜松17時02分発の土休日運転の新快速を上手に活用すると、東京から、熱海、浜松、米原と3回の乗り換えで大阪まで行くことが可能だ。

13位の弘前から五能線経由で東能代へ行く快速も、なかなかの快速ぶりだ。この列車は途中の鰺ケ沢(あじがさわ)まで各駅に停車するが、そこから終点の東能代まで、31駅のうち21駅を通過する。「鉄道ファンではないけど、五能線のローカル線っぽい雰囲気を楽しみたい」という方にはオススメだ。

10位から4位のランキングはこちら。

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「湘南新宿ライン」や「新快速」は重宝する

「青春18きっぷ」で東京エリアを縦断するときにお世話になる湘南新宿ラインや、関西エリアを横断するときに活用する新快速がランクイン。新快速は、敦賀―米原と、姫路―播州赤穂の間は各駅に停車するにもかかわらず、快速率は54.84%となかなかの数字だ。

ちなみに、各駅に止まる区間を抜いた、米原―姫路の数字を計算すると、停車駅23、通過駅51、快速率68.92%だった。この数値は、秋田と青森を結ぶ「特急つがる」を上回る数値(停車駅13、通過駅26、快速率66.67%)だ。また、旭川から網走方面へ抜けるとき、18きっぷユーザーのほぼすべての人が利用する「特別快速きたみ」は、快速率55.17%で8位となった。

第5位は、新潟から、信越本線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインを走り、新井までを結ぶ快速。この区間は、新潟―直江津、新潟―長岡、長岡―直江津にも快速が走っている。北陸新幹線の開業以降、直江津から富山方面や長野方面を結ぶ路線はJR線ではなくなってしまったため、このエリアの快速を「青春18きっぷ」で利用する場合は、新潟―長岡の区間がメインとなるだろう。

4位は快速率57.58%の「快速あがの」。新潟と会津若松を結ぶ、「SLばんえつ物語」(現在運休中)が走る区間を快速で駆け抜ける。ダイヤを見ると、新津→会津若松間はSLで3時間30分ほどかかるが、この快速は2時間ほどで結んでいる。

3位は東海道本線を走る「ホームライナー浜松」。静岡周辺には、沼津―静岡、静岡―浜松、沼津―浜松を走る3タイプの通勤ライナーがあり、沼津―浜松を走る列車は平日下り2本、土休日下り1本のみ。

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乗車の際は乗車整理券320円が別途必要となるが、先ほど浜松―米原の快速を紹介するときに書いたのと同様、東海道本線を快適に移動できる貴重な電車。運転時間が遅いため、東京→大阪の移動には使えないが、東京→名古屋へ18きっぷで移動するときには活用したい電車。「特急ふじかわ」で使用されている車両を使って運転しているので、シートは快適だ。

2位は、岩手県の盛岡と釜石を結ぶ「快速はまゆり」。快速率72.73%は、一般的な特急と比べても遜色ないレベルだ。以前は急行として運転されていたが、2001年より快速に格下げされたという歴史があるため、現在も急行時代に使用していたリクライニングシートの車両で運行されている。

2019年春に宮古―釜石の鉄道が三陸鉄道として運転を再開。盛岡―宮古―釜石―花巻―盛岡と、鉄道で岩手県内部と三陸海岸を周遊するルートがつながれば、18きっぷで利用価値の高い快速となるだろう。

1位は名古屋―鳥羽を走る「快速みえ」

快速率1位の「快速みえ」は伊勢鉄道区間の追加運賃が必要だ(写真:F4UZR / PIXTA)

快速率1位の「快速みえ」は伊勢鉄道区間の追加運賃が必要だ(写真:F4UZR / PIXTA)

そして1位は「快速みえ」。名古屋から関西本線、伊勢鉄道、紀勢本線、参宮線を経由して鳥羽までを結ぶ快速。名古屋と伊勢、鳥羽を結ぶ近鉄特急に対抗するため、停車駅が少なく、最速の列車は名古屋―鳥羽を1時間43分で結ぶ。なかなかのスピードだが、18きっぷで移動する場合、伊勢鉄道の運賃510円がかかるため、利用の際はご注意を。

このほか、この冬の18きっぷのシーズンには、夜行快速の「ムーンライトながら」(東京―大垣)、同じく夜行快速の「ムーンライト信州81号」(新宿→白馬)、「きらきらうえつ」(新潟―酒田)や、金・土・日に運転される石北本線の快速(旭川―北見)も臨時列車として運転される。

臨時列車を含む、これらの快速の運転日、運転時刻は、現在発売中の時刻表や、乗り換え案内ソフトで公開中。長距離で快速率の高い列車を活用して、リーズナブルでちょっぴり早く目的地に到着できる旅を検討していただきたい。

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新幹線「子連れ専用車両」はなぜ生まれたのか

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提供元:お得に長旅、通過駅多い「快速率」ランキングング|東洋経済オンライン

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