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2018.11.09

転職より楽!「今の仕事」をまた好きになる術|ニューヨーカーが実践する「努力なき努力」


転職するよりずっと簡単な、今の自分の仕事を見直す方法とは?(写真:beer5020/iStock)

転職するよりずっと簡単な、今の自分の仕事を見直す方法とは?(写真:beer5020/iStock)

どんなに努力をしても、なぜか報われない。頑張っている人こそ、こんな思いを抱くことがあるのではないでしょうか。そんな時は、努力の仕方や、とらえ方を変えてみることで、視界が開けるかもしれません。『ニューヨークのライフコーチが教える ありのまま輝くエフォートレスな生き方』の著者で、ニューヨークでライフコーチとして活躍する関口梓氏が、仕事で行き詰まった時に試してほしい3つのセルフコーチングを教えます。

『ニューヨークのライフコーチが教える ありのまま輝くエフォートレスな生き方』 ※外部サイトに遷移します

うまくいかないなら努力の方向を変えてみる

「同期が別の会社に転職した」「同僚や後輩が目覚ましい活躍をみせている」「いまの仕事が自分には合っていないのかもしれない」――。仕事でさまざまな経験を重ねてきたからこそ、職場でのふとした瞬間に「自分はこのままでいいのだろうか?」という疑問が湧いてくる人は少なくありません。とはいえ、仕事の環境を一気に変えてしまうことは現実的ではないと、誰もがわかっています。

もし、仕事を頑張っているのに報われない、と感じているとしたら、あなたの能力が欠如しているのではなく、単にその使い道が定まっていないだけという可能性があります。実績を上げることや、苦手を克服する努力も大切ですが、あなたの能力が最も効率よく使われるように、努力の方向性を変えてみてはいかがでしょうか。

ライフコーチングでは、そのように無駄のない能力の使い方を「エフォートレス・エフォート(努力なき努力)」と呼びます。いわゆる「ゾーン」に入った状態であり、意欲的に行動できて、どれだけ時間を費やしても徒労感のない状態です。この「エフォートレス・エフォート」は、ニューヨーカーの間でも新しい仕事観として注目されつつあります。

職場環境や待遇といった現状を変えようとする前に、少し立ち止まり、いまの仕事で「エフォートレス・エフォート」を実践してみるという選択肢もあります。現実逃避でも負け惜しみでもなく、「いまの場所も悪くない、むしろ充実している」と思えてくる、3つのセルフコーチング法をお伝えします。

(1)自他のエレメント(才能の核)を意識する

ビジネスパーソンの中には、「仕事であなたの才能を活かそう」などと言われてもくすぐったく、ナイーブさを感じる人が多いのではないでしょうか。

才能は特別な人にしか存在しない。才能の有無などを考えるよりは、目の前の仕事をしっかりとこなしていくほうが大切だ。そんな冷静沈着なビジネスパーソンにこそおすすめしたいのが「エレメント(才能の核)を意識した仕事術」です。

エレメントとは、その人が素の状態で無理なく発揮できる「得意分野」であり、才能の核となる部分です。エレメントの原型は、幼少期に形成されると言われています。公園で遊ぶ子どもたちを眺めてみると、「率先して仲間を集める」「遊びをいちから作る」「1人遊びに熱中する」など、それぞれが自然と自分らしいエレメントを発揮しているのがわかります。

自然にできてしまうこと、こそ才能の核

社会の型にはまる前に、自然な状態のあなたはどのような「得意分野」を活かして遊んでいたか思い出し、その資質をもし仕事に組み込むとしたならば、何から始められるでしょう。

また、子どもの頃に大好きで、誰に言われなくても自然とやっていたことにもエレメントは隠れています。「歌う」「絵を描く」「本を読む」などのエレメントがダイレクトに反映された天職に就けている場合はわかりやすいですが、そんな人は少数派です。

しかし、どんなビジネスの現場でも、あなたのエレメントを発揮することはできます。「率先して行動する」「困っている人をいち早く察知してサポートする」「相手を信じて任せる」など、「自分にとっては比較的楽にできることなのに、周りに感謝される」ことがあれば、それは確実にあなたのエレメントです。

エレメントを発揮するポイントは、「こうしたほうがいいだろう」という理由付けではなく、「昔から得意で、自然とできてしまうこと」を目の前の仕事に少しずつ組み込んでいくということです。少しでも楽しいと思えることから始めて勢いをつける感覚です。

加えて、自分のエレメントが見つかったら、周りの人の得意分野にも注目してください。立場を問わず、相手のエレメントが発揮されるようにサポートすることはできるはずです。あなたの苦手なことを得意とする人がいたら、頼ることで相手に活躍の場を与えることにもなります。

このように、自らのエレメントを発揮し、周りのエレメントも尊重することで、エフォートレスなパフォーマンスを発揮できる職場環境の構築に貢献することができます。

状況を「とらえ直し」てみる

(2)努力の方向性を変えるためのセルフ質問をする

もやもやするときは、良質な質問を自分へ投げかけることで、良質な答えが見えてきます。それにより、状況は変わっていないのに気分が前向きに一新されることがあります。これがコーチングで「とらえ直し」と呼ばれるものです。

仕事での役割に疑問を覚えたり、自分と誰かのパフォーマンスをつい比較してしまったりするときに役立つ質問があります。「このままずっと、この仕事を続けていくのだろうか?」このように悩むことで目の前の仕事の効率を下げてしまいそうなときは、次の質問について正確な数値で答えてみてください。

「あなたがいまの仕事を愛している度合いは何%ですか?」

次に、その数値を「1%」アップさせるためには何ができるかをリストアップします。少し手を休めてコーヒーを飲む、打ち合わせがない時間帯を設けて、気になっていたプレゼン資料を作ることに集中する、など、いますぐできること、やるべきことをクリアにしましょう。

特に、転職や配置換えなど「現状の役割から離れること」ばかりに矢印が向いている間は、脳が目の前の仕事に対して徒労感を覚えます。少なくともあなたはいまの役割を全うする責任があるのですから、どうせなら「主体的にかかわる」スタンスで脳を活性化させたほうが、「よいしょ」とモチベーションをひっぱり出す努力が少なくて済みます。

主体的な態度とは、仕事に対して愛情深くあるということ。そうするのはほかならぬ「自分のため」です。逃げたいものに対峙するのはつらいことですが、あなたには「現状を嘆くのをストップし、自分から能動的に愛してみる」という選択肢はつねにあるのです。

(3)個人の不安を全体への貢献へ変換する

締め切りへのプレッシャーや、自らの評価にかかわる重要な場面で力を発揮できないことへの恐れ。そんな不安が湧いたときに、気持ちをエフォートレスな方向へ導いてくれる方法があります。コーチングでは「アファメーション(肯定的な宣言)」と呼ばれ、それをできれば声に出して唱えることで不安が和らぎ、脳が次の展開を予測しやすくなるという効果があります。

プレッシャー、不安、モチベーションの低下を感じたら、「イッツ・ノット・アバウト・ミー」というフレーズがお勧めです。意訳すると「これは個人の感情の問題ではない」という意味合いになります。

個人の感情より重要な課題がある

この言葉を唱えることで、「自分がどう見られるか? 結果はどうなってしまうのか?」といった恐れを超えて「その瞬間、最も重要なことは何か?」という1点にマインドを集中させることができます。

たとえば、大切なプレゼンテーションを控えている場合は、「イッツ・ノット・アバウト・ミー。これが個人の感情の問題ではないとしたら、いま集中すべきさらに重要な課題がある」と宣言します。

するとおのずと、「クライアントの満足度や安心感を少しでも上げられるとしたらどう工夫できる?」「プレゼン後に、プロジェクトのメンバー全員が笑顔になれたら嬉しい」など、個人の不安を超えたところにある全体への貢献感にコミットした答えが浮かんでくるはずです。そのワクワクする感覚はあなたのセルフイメージを上げ、周りにも伝播するエネルギッシュなパフォーマンスを引き出してくれます。

エレメント、主体的なスタンス、全体への貢献感。これらを見直すことで、自分の立ち位置やいますべきことがクリアになり、さらに進むべき方向へと視界が開けるすがすがしさを味わってください。

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提供元:転職より楽!「今の仕事」をまた好きになる術|東洋経済

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