2018.07.31
やせる炭水化物?レジスタントスターチって?
炭水化物=ダイエットの敵?
こんにちは、クラブサンスター運営スタッフのヒカルです。
ヒカル
巷にあふれるダイエットや健康維持の話題に興味津々な私。
今、気になっているのは、炭水化物のことです。ローカーボ(低炭水化物)ダイエットに効果はあるの?「やせる炭水化物」があるって本当?など気になることがたくさん!
真相に迫るべく、サンスター研究員で博士(医学)の石角篤さんにうかがいました!
サンスター研究員・博士(医学)石角篤さん
ヒカル:ローカーボダイエットがブームで、私も気になっています。炭水化物を控えれば控えるほどやせられますか?
石角さん:実は極端な糖質制限をすると、体内にケトン体という物質が発生してしまい、健康のためにはよくありません。
極端な糖質制限 ※外部サイトに遷移します
ヒカル:制限しすぎもよくないんですね…。どのくらい制限するとダイエットによいですか?
石角さん:糖尿病学会のガイドラインでは、炭水化物を食事の50~60%にすることをすすめています。30~40%程度に抑えるマイルドな炭水化物制限は、体重減に効果的です。
ヒカル:ダイエット中でも、1食あたりどのくらい炭水化物を食べたほうがよいのでしょうか?
石角さん:炭水化物1gにつき4kcalなので、ダイエットの場合は1食あたり150g程度の炭水化物摂取がひとつの目安です。
ヒカル:ローカーボダイエットの注意点はありますか?
石角さん:短期的な効果はわかっていますが、数十年単位で続けた場合のカラダへの影響がわかっていないことです。
ヒカル:「やせる炭水化物」があると聞いたことがあるんですが、どんなものですか?
石角さん:「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」を含む食品です。
ヒカル:どんな食べ物にレジスタントスターチが多く含まれていますか?
石角さん:豆類や大麦などです。
ヒカル:レジスタントスターチを含む食べ物を食べると、カラダにどんな効果があるんですか?
石角さん:難消化性なので、腸にとどまる時間が長く、腸内細菌のエサになるため善玉菌が増えて腸内環境が整います。また、血糖値の上昇抑制や肥満防止にも効果があります。
ヒカル:炭水化物=ダイエットの敵ではないんですね!より効果的な食べ方はありますか。
石角さん:レジスタントスターチに含まれるアミロース(でんぷん)は加熱すると減り、冷やすと増える特質があるので、調理後に冷ましてから食べる方法も効果的です。
ヒカル:冷やした食品を食べ続けるのは難しそうなんですが…。
石角さん:確かにすべてのメニューを冷やして食べるのはナンセンスですね。無理はせず、少しずつでも毎日豆類を食べるようにする、食後の血糖値を抑える効果のある玄米を取り入れるなど、できることを心がけるのがおすすめです。
石角さん、ありがとうございました!
気になるローカーボダイエットやレジスタントスターチ。極端なことはせず適度に取り入れることが、健康維持やダイエットに役立てるコツなんですね!
記事提供:クラブサンスター
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