2017.12.26
脂が乗ったぶりはEPAやDHAも豊富!ぶり大根【男の和ごはん#15】
12月も半ば。外食やお酒の席が多くなり、肉料理が増えて野菜が不足しがち……という方もいらっしゃいますよね。こんな時に身も心もホッとさせてくれるのが、和食の定番おかず。疲れた寒い夜に食べる“おふくろの味”は郷愁を誘うものです。
暦では12月22日が冬至となります。この時期の定番おかずといえば、かぼちゃの煮物、そして「ぶり大根」です。ぶり大根というとメインは「ぶり」という感じもしますが、うま味がしみた「大根」を楽しみにしている方も多いでしょう。煮込む前は鍋からあふれそうな大根も、出来上がるとかさが減って意外とたくさん食べられちゃうんですよね。
ぶり大根
ぶりも大根も、冬に旬を迎える食材です。ぶりは漢字で「鰤」と書きますが、それは「師走」に美味しくなる魚だからだとも言われています。最近では養殖も多くなりましたが、天然ものは北の海でガツガツエサを食べて脂肪を蓄えており、とっても美味。魚に多いEPAやDHAといった血液をサラサラにする脂も多く含まれています。
そして大根はビタミンCを多く含むので、免疫力を高めて風邪の予防にも一役買ってくれる、お疲れ気味の体にありがたい食材です。
それでは、作り方を見ていきましょう。
【材料】(2人分)
・ぶり 2切れ
・大根 400g
・生姜 ひとかけ(皮のまま薄切りにする)
・柚子皮 お好みで
・お米 大さじ1(大根の下茹で用)
(A) 水 2カップ
(A) 酒 50cc
(B) 砂糖 大さじ2
(B) みりん 大さじ1.5
・醤油 大さじ3
【作り方】
1.大根の下ごしらえ
<大根を切る>
大根は皮をむき2センチ厚さの輪切りにする(大きいものは半月切りに)。火の通りをよくし、味をしみ込みやすくするため、片面に十字に隠し包丁を入れる(大根の深さの1/3ぐらいまで)。
<大根を下茹でする>
鍋に水を張り、お米(大さじ1)と大根を入れる。水から火にかけ、大根が半透明になり、あらかた火が通るまで10〜15分くらい下茹でする。茹で終わったら水にさらして軽く指で表面をこすりながら洗う。
2.ぶりの下ごしらえ
<ぶりの霜降り>
ボウルにぶりを入れ、ボウルの壁際から静かに熱湯を注ぐ。ぶりの表面が白っぽくなったら水を注いで湯を捨て、指でぶりの表面のぬめりや皮に残っているウロコを取り除く。
3.ぶりと大根を煮る
鍋に(A)と大根、ぶりを入れて火にかける。沸いてきたらアクが出てくるので、すくい取る。
(B)を入れて落とし蓋をし、5分ほど煮る。醤油と、皮のまま薄切りにした生姜を加え、再び落とし蓋をして10分ほど煮る。
4.盛り付ける
器に盛り付け、お好みで千切りにした柚子皮を散らして出来上がり。
ぶり大根はできたてのアツアツの状態より、少し冷まして具材に味がしみた頃が食べごろ。また、翌日味がしみたぶり大根は一層美味しくなるので、週末に作り置きして温め直して食べるのもオススメですよ。
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著者プロフィール
■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。
オフィシャルブログ: 「カラダヨロコブログ」 ※外部サイトに遷移します
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