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2024.02.14

ゆずの栄養と健康効果を一挙公開~薬膳や美肌への効果も解説します~


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当記事の執筆は、管理栄養士 佐藤久美が担当しました。 ※外部サイトに遷移します

*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

料理の引き立て役として使われるゆず。香り付けに皮、酸味と香りを足す際には果汁を使い、和食をはじめフレンチなどさまざまな料理に活躍の場を広げています。

そんなゆずですが、脇役にしておくのにはもったいないくらい魅力的な栄養と健康への効果があるのです。

今回は普段気にする機会が少ないであろう、ゆずの栄養について解説していきます。

ゆずと似ているレモンとの栄養価も比較してみましたので、ぜひ最後までご覧ください。

ゆずの栄養と効能

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薬味や風味づけとして使用されるゆずは、香りに注目されることが多いです。

ところが昔は風邪予防に効果があると、ゆずは薬として使用されていました。

その理由はゆずに含まれる、ビタミンCにあります。

ほかにもゆずには食物繊維やクエン酸など、健康に嬉しい効果をもたらす栄養素が含まれます。

さっそく、順に見ていきましょう。

抗酸化作用の高いビタミンCが豊富

ゆずには、ビタミンCが豊富に含まれます。ビタミンCには抗酸化作用があるので、病気に対する抵抗力を高めます。

昔からゆずが風邪予防に効果があると言われていたのは、この効能によるものだと推測できますね。

クエン酸の酸味で食欲アップ

クエン酸は、柑橘類の酸っぱさの主成分です。

クエン酸の酸味は、食欲増進作用があります。

またクエン酸にはキレート作用と言って、カルシウムなどミネラルの吸収率を高める働きも期待できますよ。

便通改善の食物繊維もとれる

ゆずは香りを楽しみながら、食物繊維を補うこともできるのです。

なお食物繊維は、性質によって大きく2つに分類されます。

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ゆずの果汁(100gあたり)には、水溶性食物繊維が0.3g、不溶性食物繊維が0.1g含まれています。果汁だけではそこまで多いといえませんが、果汁だけではなく薄皮も含めて調理すれば、より多くの食物繊維が摂れますよ。

ジュースにすると栄養はどうなるの?

ゆずの果汁を使ったゆずジュースでも、栄養は大きくかわりません。むしろ、ビタミンCやクエン酸を一度に多くとることができます。

またゆずの果汁は保存性が良く、加熱殺菌すれば常温で長期間保存できるのです。

一方で、飲みやすくするために砂糖が添加されているゆずジュースもあります。

加糖のゆずジュースはカロリーや糖質が高くなりますので、飲みすぎには注意しましょう。

ゆずの皮にも栄養はあるの?

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ゆずの皮にも、もちろん栄養があります。しかもビタミンCや食物繊維は、果汁より多く含まれているのです。

皮は香り程度にしか使わないので、1度に多くを食べることは難しいですが、捨てずに食べることでゆずの栄養を余すことなく摂れますよ。

伝承されるゆずの健康効果とは

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ここでは、古くから伝わるゆずの健康効果をご紹介いたします。

薬膳の効果

薬膳におけるゆずの分類は「酸味」と「寒性」で、それぞれの作用は以下の通りです。

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薬膳と聞くと、薬草をイメージする方も多いですよね。

しかし薬膳とは「薬と同じように体によい効果を与える食事」のことで必ずしも生薬が入っていなくてもよいのです。

ゆずのような一般的な食材でも、体質や体調に合わせて食事に取り入れると、病気の予防や健康増進に役立ちますよ。

美肌への効果

冬至の風物詩となっている「ゆず湯」は、美肌効果も期待できます。

なぜなら、ゆずの成分が溶けだしたお湯に浸かると、血行が促進されるからです。

血液の流れが良くなると、体の隅々に栄養が行き届き、肌のターンオーバー(※)がスムーズになります。

(※)ターンオーバーとは、肌が生まれ変わるサイクルのこと。

またゆず湯には、肌の保湿やリラクゼーション効果もあるとされています。

「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われ親しまれているゆず湯は、美肌作りにも一役かっているのですね。

また若々しい肌をキープするために、ゆずを食べてビタミンCを補給するのもよいでしょう。

ゆずに含まれるビタミンCは、美肌作りにも欠かせない栄養素だからです。

ビタミンCの抗酸化作用は病気に対する抵抗力を高めるだけでなく、老化防止にも役立つのです。

ゆずの食べすぎが与える影響

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ゆずを食べすぎると、ビタミンCが過剰となり下痢などの消化器症状が表れることもあります。

これは体がビタミンCを吸収しきれずに、体内のバランスが崩れることによって生じます。

ゆずを1度に大量に食べることは考えにくいので、過度に心配する必要はありませんが、サプリメントを利用している方は気にかけておくとよいでしょう。

【ゆずVSレモン】栄養価が高いのはどっち?

ゆずは、レモンよりやや栄養価が高いです。

なお、文部科学省の食品成分データベースでは、次のような分類で栄養価が公開されています。

・ゆず皮
・ゆず果汁
・レモン全果
・レモン果汁

したがって同じ条件で栄養価を比較するため、ゆずとレモンそれぞれの果汁について比べてみました。

またゆずとレモンはともに果実ですので、果実に多く含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維について見てみましょう。

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上の表を見ると、カリウム、カルシウム、鉄などミネラルはレモンよりゆずの方が多い印象を受けます。

一方で、ビタミンB6やビタミンCはレモンの方が多いです。

なにより、ゆずとレモンでは香りや味が異なります。

ゆずとレモンの栄養価も気になるところですが、料理に合わせて楽しむのもよいですね。

参考記事:レモンの栄養成分と効能~健康効果や食べ方のコツについて詳しく解説~ ※外部サイトに遷移します

まとめ

以上、ゆずの栄養について解説しました。

ゆずは果汁よりも皮の栄養価が高く、代表的な栄養素は以下の通りです。

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それでは当記事を参考にして、料理にアクセントを加えるため、健康増進のためにゆずを取り入れていただけたら嬉しいです。

参考文献 ※外部サイトに遷移します

JETRO ゆず

文部科学省 食品成分データベース

厚生労働省 抗酸化ビタミン

J-STAGE 繊維質と食物繊維

CiNii レモン果汁添加が食品中カルシウムの可溶化に与える影響

J-STAGE 中 国 薬 膳 調 理 の た め の 食 材 分 類

eJIM ビタミンC

監修:編集長 森下りの

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名古屋大学医学部保健学科看護学専攻卒業。在学中はヘルスケア領域の知識や経験ををグローバルな視点で深めるために、リーズ大学(イギリス)への長期留学や、エリザベス病院(タンザニア )でのインターンシップなどを経験。卒業後は、看護師として疾患知識やコニュニケーション力を培う。医療業界のIT化遅れへの危機感や、疾病予防には個人の主体的な行動が不可欠と感じ、シンクヘルス株式会社に入社し、マーケティングと広報を担当。 看護師、保健師、メンタル心理カウンセラーの資格を保有。

執筆者:管理栄養士 佐藤 久美

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【略歴】
和洋女子大学家政学部健康栄養学科卒業。卒業後は管理栄養士、登録販売者、健康運動指導士としてドラックストアに勤務。 健康相談、個別ダイエット指導、フレイル予防の運動指導に携わりながら、栄養・運動講座の講師を務める。 たくさんの方とお話しする中で、健康に関する正しい情報・自分に適した情報を得るのは難しいことだと知った。そこで現在は「食や健康に関する正しい情報をわかりやすく伝えたい」という思いで、記事の執筆や監修を中心に活動している。

記事提供:シンクヘルス株式会社

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提供元:ゆずの栄養と健康効果を一挙公開~薬膳や美肌への効果も解説します~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

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