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2023.11.22

「87歳現役医師」が健康のため毎日やる3つのこと|「生涯現役!ボケない!自分の足で歩く」ために


87歳になる今日も現役で臨床の場に立つ医師の、「元気と健康の秘訣」を紹介(写真:Luce/PIXTA)

87歳になる今日も現役で臨床の場に立つ医師の、「元気と健康の秘訣」を紹介(写真:Luce/PIXTA)

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「生涯現役で働きたい」「ボケたくない」「寝たきりにならず、最期まで自分の足で歩きたい」と考える人は多いだろう。

日本における代替医療の第一人者である帯津良一医師は、87歳になる今日も現役で臨床の場に立つ。

多忙な日々を送りながらも、87歳まで大病の経験なし、30年間風邪知らずで最近『1日1分からはじめる65歳からのらくらく呼吸法&気功』を上梓した帯津医師が、「元気と健康の秘訣」を明かす。

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日々忙しく過ごす、87歳現役医師

私は今年87歳になりました。おかげさまで気力・体力とも衰え知らずで、現役医師として日々、大変忙しく過ごしています。

まず平日は2カ所の病院で診察をこなし、合間に院内で気功や太極拳教室の指導を行います。

週末は講演のために地方に出かけることがほとんどです。月に4~5回、土日のどちらかは出張となります。これとは別に雑誌の連載や書籍の執筆があり、これは平日の早朝や週末の講演のない日にまとめて書きます。

要するに1週間、ほぼ休みなし。帯津三敬病院を開院して40年来、ずっとこのスタイルを続けています。

高血圧や痛風の薬は飲んでいるものの、この年まで大病をしたことはなく、足腰ともにいたって元気です。

ことさら長生きをしたいとは思っていないけれど、生涯現役で日銭を稼ぎ、夜になったら晩酌を楽しむ、これが私の生きがいそのものです。

そのために私が実行している健康法が3つあります。今回はそれを紹介したいと思います。

【帯津医師が毎日欠かさない3つのこと】(1)呼吸法

呼吸は誰もが無意識に行っていることですが、私は「意識して行う呼吸法」を健康法のひとつとして大変重視しています。

なぜなら、呼吸法だけが、自力で自律神経のバランスを整えることができる唯一の方法だからです。自律神経は活動的な昼間に働く「交感神経」と夜、リラックスしているときに働く「副交感神経」があります。

交感神経が優位なときは心拍数が上がり、血圧も上昇し、呼吸は浅く短くなります。一方、副交感神経が優位になると心拍数・血圧は下がり、呼吸はゆっくり長くなります。

現代人は「自律神経のバランス」が崩れがち

現代人はストレスや過労などから交感神経ばかりが優位になってしまい、バランスが崩れがちです。

自律神経のバランスが崩れると、不眠、偏頭痛、動悸・息切れ、便秘、疲れやすい、肩こり、イライラ、やる気が起きない、集中力の低下などさまざまな不調の原因となります。

そこで普段から意識して「呼吸法」を行うことで自律神経のバランスを整えることが必要なのです。その際、吸う息より吐く息が大事です。吐くときに副交感神経が働き、自律神経が整っていくのです。

本稿の最後に「歩きながらできる呼吸法」を紹介していますから、ぜひ参考にしてみてください。

【帯津医師が毎日欠かさない3つのこと】(2)気功 

気功というと、手を触れずに相手を倒したりはじきとばしたりする派手なパフォーマンスが思い浮かぶかもしれませんが、それは「外気功」と呼ばれるもの。私が日々行う気功は「内気功」といって、体内の気の流れをよくすることを目的とした自己鍛錬法です。

呼吸をしながらゆっくり体を動かすことで血行が良くなり、自然治癒力も高まります。また体幹、とくに足腰が鍛えられます。

何歳になっても自分の足で歩ける体づくりのためには、下半身の筋力を保つことは非常に重要です。私も日々の気功で下半身が鍛えられていることを実感しています。

40年以上前に中国で出会った気功

私が気功に出会ったのは今から40年以上前のこと。研修で行った北京の肺がん研究所でした。当時日本では気功は広がっておらず、私も目にするのは初めてでした。

病院の中庭で行われていた気功を一目見た私は、「これはすばらしい健康法だ!」と思い、北京の書店で気功に関する本をすべて買い込んで持ち帰り、勉強を始めました。

その日から今日まで、気功を1日も欠かしたことがありません。私の今の元気と健康はまぎれもなく気功のおかげだと信じています。

【帯津医師が毎日欠かさない3つのこと】(3)晩酌

呼吸法、気功とともに私の人生に欠かせないのがお酒です。晩酌のスタートは夕方6時と決まっています。

「それだけ忙しいのによく6時に晩酌ができますね」と言われますが、6時の晩酌のために毎日必死です(笑)。

まず朝は3時半起き。というのも病院の仕事のほかに、原稿執筆や校正、講演会の打ち合わせや取材依頼のやり取りなど、やることがたくさんあるからです。これらを病院の開院時間までにこなさなければなりません。だからいきおい、朝が早くなってしまうのです。

朝の仕事を済ませた後は回診、外来、気功教室など、息つく暇もなく忙しく立ち働きます。

こうして1日汗水流して働いた後の晩酌は格別です。まずはビールを1杯、グイッとやる、この瞬間がたまりません。ビールの後はウイスキーをダブルで2~3杯。私の生命が大いに躍動し、命のエネルギーが高まるひとときです。

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「朝の気功に夜の酒」、これは私の健康法のすべてが詰まった言葉です。

以上、私が日々欠かさない3つの健康法について述べてきました。

私の最新刊『1日1分からはじめる 65歳からのらくらく呼吸法&気功』では、誰でも簡単にできる呼吸法、気功を紹介するとともに、私の日々の食事、心の持ち方などについても述べています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

どんな健康法でも大事なことは続けることです。ゆるく楽しく、ときめきながら、「生涯現役」を保てる元気な身体を作り上げていきましょう。

最後に、私が実践している「歩きながらできる呼吸法」を紹介しましょう。

「歩きながらできる呼吸法」を紹介!

難しいものは何もなく、3回鼻から息を吐いて、1回鼻から大きく息を吸うだけ。ウォーキングや散歩、通勤時などにぜひ取り入れてみてください。

【1】「1歩、2歩、3歩」と足を前に出すタイミングに合わせて、「フッ、フッ、フッ」と3回連続して鼻から息を吐き出します。

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【2】「4歩め」で鼻から「フーッ」と大きく息を吸います。

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【3】「5歩目」はまた【1】からはじめ、【1】と【2】を繰り返します。「フッ、フッ、フッ、フーッ」のリズムで歩行を続けます。

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提供元:「87歳現役医師」が健康のため毎日やる3つのこと|東洋経済オンライン

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