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2023.10.29

【医師監修】糖尿病の検査や診断はどうやって受けるの?~わかりやすく解説~


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「糖尿病の検査って何をするんだろう?」
「どうなると糖尿病と診断されるの?」

と思う方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、糖尿病の検査や診断基準について紹介します。わかりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

*当記事は、まくはりコーラス内科  院長の西村 明洋先生​​に監修をいただきました。

まくはりコーラス内科 ※外部サイトに遷移します

編集&執筆者情報:こちらをご覧ください ※外部サイトに遷移します

糖尿病の検査が大切な理由

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糖尿病は自覚症状がなく、あやしいと感じたころにはかなり進行している場合が多いからです。

生活習慣が主な原因である2型糖尿病は、ゆっくりと進行するため発症しても最初は自覚症状がないことが多いです。そのため、長期間気付かず自覚症状が出るころにはかなり進行していた、ということも少なくありません。

そこで、病院で行う検査は糖尿病の早期発見において非常に重要となります。

また、会社の健康診断で血糖値の検査が項目に入っていることもあります。気になる方は、忙しい合間を縫ってでも健康診断を受けましょう。

参考記事:糖尿病は生活習慣を見直せば治るの? ※外部サイトに遷移します

糖尿病の検査はどこで受けられるの?

糖尿病の検査は主に内科や糖尿病内科がある病院、クリニックで行うことができます。

自宅の近くや職場の近くなど、自分にとって行きやすい医療機関を探してみてくださいね。

検査費用の目安

保険の負担割合や受診する医療機関によって様々ですが、おおよそ2,000~4,000円で行えるところが多いようです。

あくまで参考程度ですので、詳しく知りたい方は受診する医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

検査項目と方法について

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主な糖尿病の検査は、血液検査です。

それでは、くわしい検査項目と方法をみていきましょう。

参考記事:とても簡単な糖尿病セルフチェックリスト ※外部サイトに遷移します

血液検査ですぐわかるのは血糖値とHbA1c

検査で必ず行われるのは血糖値の測定とHbA1cの2つです。

血糖値は血液中に糖がどの程度含まれているか、HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖値の平均を示します。この2つは1回の血液検査で調べることができるので、すぐに数値がわかるでしょう(医療機関によります)。

そのほか、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査もあります。

75gブドウ糖負荷試験(OGTT)はブドウ糖が含まれる飲料を飲む前後に血糖値を測り、どの程度変化があるかを調べる検査です。

ブドウ糖入り飲料を飲んだ後の血糖値測定は1回だけなく、30分おきに数回測ります。そして糖尿病の診断には、飲用してから2時間後の値を使用します。

参考記事:【医師監修】隠れ糖尿病ってなに?~診断基準や気になる症状についても解説~ ※外部サイトに遷移します

糖尿病の診断基準を紹介

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糖尿病の診断基準は以下の3通りです。

(1)血液検査で糖尿病型に2項目が該当する場合(その内1つはHbA1cではなく血糖値が該当すること)

糖尿病型とは、以下の4項目から評価します。

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※糖尿病治療ガイドライン2019を参照

【注意点】
・HbA1cと血糖値の2項目あり
・75gブドウ糖負荷試験は血糖値を測定するので血糖値の分類
・2回ともHbA1cのみが該当する場合は糖尿病とは診断されない(最低1回は血糖値が糖尿病型となる必要あり)
・1回の検査でHbA1c、血糖値のどちらも該当した場合は、その時点で糖尿病と診断される

(2)血糖値の値が糖尿病型に該当する+慢性高血糖の症状がある

1回の検査で、血糖値の値が糖尿病型(①の項目参照)に該当している、かつ慢性高血糖の症状があれば糖尿病と診断されます。

慢性高血糖の症状とは

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などの症状です。

なお、これらの症状がない場合でも糖尿病の合併症である網膜症という目の病気が発見されると、糖尿病と診断されます。

(3)過去に糖尿病と診断された証拠がある

検査で診断基準を満たさなくても過去に糖尿病と診断されたことがあれば、糖尿病と診断されます。

参考記事:糖尿病とはどんな病気?症状・原因・治療などをわかりやすく解説 ※外部サイトに遷移します

市販検査薬はどうか

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市販の糖尿病検査薬は尿検査薬で、尿に糖が含まれているかどうか調べることができます。検査薬は、薬局で購入できます。

検査薬で尿に糖が含まれているとわかったとしても、医療機関で検査をしてもらう必要はあります。しかし自覚症状が現れにくい糖尿病に気付くきっかけとしては、市販の検査薬は有効な手段といえるでしょう。

また最近は、薬局やネットなどで自己血糖測定器やCGM(※)を購入し、活用する方も増えてきています。

ただし、血糖値は常に変動するものであり、食事の時間など生活状況によっても大きく異なります。個人で測定した値はあくまでも参考値として捉え、血糖値に不安がある場合には病院できちんと検査を行いましょう。

(※)CGMとは、腕やお腹にセンサーをつけて皮下の間質液中のグルコース値を持続的に自動で測定する測定方法。

参考記事:【医師監修】糖尿病は生活習慣の改善で予防〜今から食事・運動・生活を見直そう〜 ※外部サイトに遷移します

まとめ

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以上、糖尿病の検査についてご紹介いたしました。まとめますと、

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糖尿病は発見が遅いと、治療がとても大変です。

わかっていてもなかなか病院に足が向かない、という方は多いでしょう。しかし、早く検査しておけばよかった、と後悔している患者さんがたくさんいらっしゃるのも事実です。

そこで、気になることがあったら早めに医療機関で検査をすることをおすすめいたします。

監修医師:まくはりコーラス内科  院長 西村 明洋先生

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まくはりコーラス内科 ※外部サイトに遷移します

【ご略歴】 杏林大学医学部医学科卒業後、社会保険中央総合病院(現・東京山手メディカルセンター)、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院を経て、2017年に東邦大学大学院医学研究科博士課程を卒業し、医学博士取得、2021年からまくはりコーラス内科にて院長を務める。

【資格】 糖尿病専門医・指導医、内分泌代謝科専門医・指導医・評議員、総合内科専門医、医学博士

参考文献 ※外部サイトに遷移します

一般社団法人日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2019 糖尿病診断の指針

一般社団法人日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2019 糖尿病治療の目標と指針

国立国際医療研究センター糖尿病情報センター 診断と検査

執筆者:副編集長 白石香代子

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山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。

記事提供:シンクヘルス株式会社

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【合わせて読みたい】

【医師監修】隠れ糖尿病ってなに?~診断基準や気になる症状についても解説~

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提供元:【医師監修】糖尿病の検査や診断はどうやって受けるの?~わかりやすく解説~|【シンクヘルスブログ|シンクヘルス株式会社】

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