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2023.10.03

低気圧で体調崩す人に知ってほしい自衛策の極意|自律神経の総合力を上げる「腸活」が手っ取り早い


低気圧に左右されない体をつくるためにできることとは(写真:kou/PIXTA)

低気圧に左右されない体をつくるためにできることとは(写真:kou/PIXTA)

天気が悪いと頭が痛い、体が重い、やる気も出ない……。そんな悩みを抱えている人は少なくありません。その対処法の1つに「腸活」があります。自律神経の名医と気象予報士が天気を味方につける方法を探った『天気に負けないカラダ大全』から一部抜粋、再構成してお届けします。

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低気圧に影響されにくい”打たれ強い体”になろう

”低気圧に振り回されない、打たれ強い体質”に近づくためには、自律神経の総合力(トータルパワー)の底上げが欠かせません。

交感神経と副交感神経はシーソーのような100対0の関係ではありません。交感神経も副交感神経も高いレベル(ガソリン満タン状態)で活動している状態が理想的。

いくら両者のバランスがとれていても、そのレベルがどちらも低ければ、元気もやる気も湧き上がってはきません。

交感神経が高まったときに副交感神経の働きが弱いと、交感神経の過活動によって生じる痛みを抑えることができません。しかし、両者が高いレベルで働いていれば、痛みの程度も軽くなります。

大切なのは、針が振り切る前に対処すること。気象条件によって交感神経が強く働いたとしても、その針がメーターを振り切る前に副交感神経がバランスを取ってくれれば、体の不調は減るのです。

自律神経の総合力を高いレベルでキープするには腸活が近道です。自律神経と腸は互いに作用しあう関係にあり、この関係が気象病にも深く関わっています。

健康とは、全身に質のいい血液が行き届いている状態です。そして、全身の血流をコントロールしているのが自律神経、質のいい血液を作るのが腸。つまり、両者が本来の力を発揮してこそ、健康な体が維持できるのです。

交感神経ばかりが働いてしまうと血管は収縮した状態が続き、血液の流れがせき止められてしまいます。副交感神経が働きすぎれば血管は拡張してドブ川のように流れが悪くなります。こういった状態が低気圧の接近や通過にともなう、頭痛、腰痛、歯痛などの痛みを引き起こす要因にもなっているのです。

血流の悪さに加えて、荒れた腸内環境から質のよくない血液しか送り出せなくなると、さらに血流は悪化し、全身の細胞が必要とする酸素や栄養を届けることができず、体調は悪化するという負のスパイラルに陥ってしまいます。

季節の変わり目に便秘がちになる理由

季節の変わり目などストレスの大きい時期は便秘がちになることがあります。便秘の原因は、乱れた食生活、睡眠不足、運動不足などさまざま考えられますが、排便を促す腸の蠕動運動が弱まることも大きな要因です。

蠕動運動は副交感神経が主導権を握るため、夜の時間帯に活発になります。しかし、春先など環境の変わりやすい時期は、緊張などのストレスから交感神経が活発に働き、蠕動運動をさまたげることが便秘につながります。

また、春や秋など季節の変わり目は、暖かい日と寒い日が交互にやってきて、その寒暖差に体が対応しきれず、自律神経の総合力が弱まるために便秘になることも考えられます。

腸は、体に入ってきた栄養を取りこみ、全身に新鮮な血液を送り出す重要な器官です。

しかし、自律神経のバランスが乱れたり、総合力が落ちている人の腸はむくんだ状態の「むくみ腸」であることが多く、むくみ腸からはドロドロの血液しか送ることができません。交感神経が過度に高まったときや環境が変わったときには、腸の動きが鈍り、下痢や便秘になる人も多いでしょう。

腸の動きが鈍ると、むくみがとれにくい

腸の動きが鈍ると、体中の細胞に必要な栄養素を行きわたらせることができません。体は100%の力を発揮できず、なんだかだるい、顔色がさえない、むくみがとれない、痩せにくいなど、多くの女性が抱える悩みに直結します。

さらに腸は、体の免疫機能の70%を担当しています。むくみ腸など不健康な腸によって免疫機能が低下すると、春は花粉症、梅雨は梅雨アレルギー、冬はインフルエンザなどの季節病を発症しやすくなります。

幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも、9割が腸でつくられています。セロトニンが不足すると、春先に多いうつ病、秋から冬にかけての季節性感情障害といったメンタル面にも影響が出ます。

すべての血管に沿うようにして全身に張り巡らされている自律神経ですが、その働きを目で見ることはできませんし、血液の流れを止めたり、心臓の動きを止めるのが不可能なように、自分の意思で動かすこともできません。

自律神経は、私たちが遊んでいてもうたた寝していても、気温が上がれば自動的に副交感神経を働かせて発汗を促すなど、命に関わる体の重要な機能を24時間無休で、意思とは無関係なレベルでコントロールしています。

腸内環境は自分で整えられる

では、自律神経と密接な関係にある腸はどうでしょうか。

腸の活動の司令塔は自律神経ですが、食事によって腸内環境を整えることができたり、外的刺激によって蠕動運動(うんちを肛門へ送りだすためのポンプのような働き)を促したりもできます。

自律神経と腸は互いに作用しあう関係ですから、腸内環境がよくなれば、自律神経の総合力が上がり、高いレベルで働かせることができるようになります。

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腸内環境をよくするためには、食物繊維が欠かせません。食生活への意識を少しだけ高めて、食物繊維の摂取量を増やす生活を心がけましょう。

食物繊維は野菜、果物、納豆、切り干し大根、もち麦や大麦、抹茶など身近な食材からとることができますが、もし、食材を揃える時間がなかったり、食事の準備そのものがストレスとなるくらいなら、そこは自分を甘やかし、食物繊維のサプリメントを活用しましょう。腸にストレスは大敵です。

また、善玉菌のエサとなる乳酸菌をとることも腸内環境の改善に必須。ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品をいつもの食事に1品加える心がけがあるといいでしょう。

ヨーグルトは、同じメーカーのヨーグルトを食べ続けるよりも時々メーカーを変えたり、夜に食べるとより効果的です。

今より腸にやさしい生活を。これで自律神経の働きも変わってきます。

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提供元:低気圧で体調崩す人に知ってほしい自衛策の極意|東洋経済オンライン

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