2023.03.06
牛タンはカロリー・脂質が高い~ダイエット&糖質制限中の注意点も詳しく解説~
当記事を監修した専門家:管理栄養士・調理師 前間弘美、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください) ※外部サイトに遷移します
焼き肉の定番である「牛タン」。
肉の中でも、タンやホルモンなどは、
「カロリーや脂質の量がどの程度なのかよくわからない」
「ダイエット中に食べてもよいものなの?」
と気になっている方もいらっしゃるかと思います。
結論から申しますと、牛タンはカロリーと脂質がやや高めです。
そこで当記事では、具体的なカロリー&脂質量とあわせ、牛タンをダイエットや糖質制限中に食べてよいのかご紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
牛タンのカロリー・糖質・脂質(100gあたり)
牛タン100gあたり(=焼き肉用の物、5枚程度)のカロリーは318kcal、糖質0.2g、脂質31.8gで、糖質以外は高めです。
あわせて同じ牛肉で比較してみると、下記の通り、カロリーや脂質はやや高めのようです。
参照記事:牛肉のカロリーは高く糖質量は少なめ〜ダイエットを考慮し部位別に量を紹介〜 ※外部サイトに遷移します
1枚のカロリー・糖質・脂質
牛タン1枚(=20g程度)あたり、カロリー63.6kcal、糖質0.04g、脂質6.4gです。参考までに、牛もも肉(輸入)のステーキ1枚(50g)はカロリーが70kcal、脂質が2.3gです。
比較してみると牛タンのカロリー・脂質は高いことがわかりますね。
アメリカ産の牛タンだとどうか
牛肉は、国産とアメリカ産のものでカロリー・脂質が異なります。しかし、牛タンに関しては産地で大きく差はないようですので、あまり気にしすぎる必要はありません。
豚タンはどう?
では、牛タンと豚タンの違いはあるのでしょうか?豚タン100gあたりは、カロリー205kcal・糖質0.1g・脂質16.3gです。
上記のように牛タンと比較すると、豚タンは、カロリー・糖質・脂質すべてが低いようです。カロリーや脂質が気になる方で、少し多めに肉を食べたい時は、牛タンを豚タンに変えて食べるのもよいかもしれません。
ダイエット中に焼き肉のタン塩(ネギたれ)はNG?
NGではありませんが、焼き肉のタン塩100g(=5枚程度)は、カロリー305kcal・糖質1.9g・脂質27.6gと脂質もカロリーも高めですので、食べすぎには注意が必要です。
ちなみにタン塩は焼いたことで脂肪が落ちるので、生のものと比べてややカロリーや脂質が少なくなっています。あわせてネギたれ自体、少量であればダイエット中も特段の心配は無いでしょう。
牛タン定食はダイエット向きか
結論から申し上げますと、牛タン定食はカロリーや脂質が高いのでダイエット向きのメニューとは言えません。
肉の脂などの中性脂肪をたくさん摂ると、体脂肪が体に貯まり、肥満につながる可能性もあります。また一般的に牛タン定食は、牛タンだけでなくご飯・汁物などがセットになっています。
牛タンの糖質は低めですが、牛タンや汁物の塩味で糖質の多いご飯をたくさん食べてしまいがちです。
糖質は摂り過ぎると、血糖値が急上昇しインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌されます。インスリンには摂り過ぎた糖質を脂肪として体内に蓄積する働きもあるのです。
もしダイエット中に牛タン定食を食べたくなった場合は、牛タンとご飯の量を控えめにするとよいでしょう。
糖質制限中に牛タンを食べる際の注意点
糖質制限中に牛タンを食べる際には、一緒に食べるご飯の量に注意が必要です。一般的に濃い味付けであることの多い牛タンは、ついついご飯をたくさん食べたくなりますが、1膳を目安に食べ過ぎないようにしましょう。
外食する際は、少量のご飯を注文したり、メニューにない場合は少なく盛ってもらえないか、声掛けしてみるのもよいかもしれません。
またサラダなど野菜が注文出来るお店でしたらご飯を減らした分、野菜でボリュームアップしてみるのもよいですね。
牛タンの栄養素
牛タンの栄養的な特徴は、脂質が多いことです。脂質は炭水化物・たんぱく質と共にエネルギー産生栄養素と呼ばれ、体の機能を保つために必要不可欠な栄養素です。
脂質の摂り過ぎは肥満の原因となりますが、適度に摂ることは健康のためにも大切と言えるでしょう。
さらに、牛タンはタウリンという栄養素を多く含んでいます。タウリンは、コレステロールの吸収を抑える働きなどさまざまな効果があります。
牛タンは体に悪い?
牛タンが体に悪いという噂を耳にしますが、牛タンが体に悪いといったデータは特段、見当たりません。ただし何事も食べ過ぎには禁物です。適度に牛タンを楽しんでいただければと思います。
まとめ
牛タンは、カロリー・脂質が高い食べ物です。
中性脂肪を摂り過ぎると、肥満の原因になるので、ダイエット中の方には注意が必要です。
また、ダイエットや糖質制限中の方は、牛タンや一緒に食べるご飯の量に注意しながら食べましょう。あわせてサラダなどの野菜と一緒に食べるとよりよいですね。
それでは当記事を参考に、適度に牛タンを楽しんでいただければ幸いです。
参考文献 ※外部サイトに遷移します
監修:編集長 宮田 亘造
早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社での新規開拓営業、製薬会社でのMRなどを経て香港中文大学MBA卒業。同時に北京大学MBAに交換留学、そして北京語言大学にて漢語修習生として学ぶ。帰国後、Webマーケティングのコンサルティング会社を経て、デジタルと医療の融合が患者への新しい価値提供ができると感じ、H2株式会社に入社。
執筆者:管理栄養士・料理家 前間弘美
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業後、管理栄養士として給食会社や病院に勤務。糖尿病・高血圧の方に向けた献立作成や調理、栄養管理・栄養指導などを担当。特に病院勤務では、働き盛りの方が血糖値、血圧そして食事の記録を時間を作って手書きで行う手間や、その先にある健康面における自己管理の難しさを目の当たりにしてきた。身近なスマートフォンをベースにデジタルヘルスを展開することに可能性を感じたのとあわせ、より多くの方の生活習慣の改善に携わりたいという想いからH2株式会社に入社。管理栄養士、調理師の資格を保有。
記事提供:H2株式会社
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提供元:牛タンはカロリー・脂質が高い~ダイエット&糖質制限中の注意点も詳しく解説~|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】