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2022.10.05

【日本一わかりやすい認知症Q&A】認知症は予防できるのですか?


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認知症になっても、医療や介護に困らず、地域で安心して暮らし続ける。そのために、知っておきたいことーーー日本一わかりやすい認知症の本『よくわかる認知症Q&A 知っておきたい最新医療と優しい介護のコツ』から、本当に知ってほしい認知症の基礎知識を厳選してお届けします。

Q:認知症は予防できるのですか?

A:生活習慣病を患っていたり、人づきあいをせず、趣味などがない人は、認知症になる可能性が高いといわれています。それらを改善することが認知症の予防につながります。

チェック!

認知症を予防するために良いといわれる生活習慣です。

認知症の予防に有効な生活習慣

□塩分・脂肪をとりすぎない、バランスのよい食事を心がける。
□週に3回は適度な運動を行い、足腰を丈夫に保つ。
□深酒とタバコはやめて、規則正しい生活をおくる。
□生活習慣病の予防、早期発見、治療につとめる。
□転倒などによる頭の打撲に注意する。
□熱中できる趣味をもち、何事にも好奇心をもつ。
□本や新聞を読んだり、頭を使った生活を心がける。
□細やかな気配りをした人づきあいを大切にする。
□くよくよしないで、明るくストレスをためない生活をおくる。

図 認知症を予防する生活習慣

図 認知症を予防する生活習慣

まとめ!

認知症の予防は、生活習慣病の予防からです。生活習慣病は、血管性認知症の原因になります。高血圧の人はそうでない人に比べて約3倍、糖尿病の人はそうでない人に比べて約2倍、アルツハイマー型認知症になりやすいといわれています。ですから、生活習慣病をしっかりと予防・治療して、健康的な生活をおくることは、認知症の予防にもつながります。

また、慢性的な精神的ストレスも脳の血流を悪くするので、認知症には大敵です。楽しいと思うことをしていると脳の血流がよくなるので、熱中できる趣味をもって、ストレスをためないような生活を心がけましょう。

知的活動、適度な運動、適切な栄養、社会参加が認知症予防の4本柱です。

著者:遠藤英俊(医学博士・認知症専門医)

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いのくちファミリークリニック 院長。1982年、滋賀医科大学卒業。1987年、名古屋大学医学部大学院修了。その後、独立研究開発法人国立長寿医療研究センター長寿医療研修センター長、聖路加国際大学臨床教授・名城大学特任教授などを経て、現在に至る。
認知症の正しい知識や支援方法を多くの人に理解してもらうために、診療室にとどまらず、講演会はもちろん、テレビや雑誌などさまざまな分野で活躍する行動派医師。

著書:
「かかりつけ医」のための認知症診療ガイド、医薬ジャーナル社、2011年
ボケない”元気脳”の作り方、世界文化社、2017年
医師が認知症予防のためにやっていること。日経BP社、2020年
他多数

記事提供:中央法規出版株式会社

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