2022.09.13
【日本一わかりやすい認知症Q&A】 最近、もの忘れが多くなってきました。これは認知症ですか?
認認知症になっても、医療や介護に困らず、地域で安心して暮らし続ける。そのために、知っておきたいことーーー日本一わかりやすい認知症の本『よくわかる認知症Q&A 知っておきたい最新医療と優しい介護のコツ』から、本当に知ってほしい認知症の基礎知識を厳選してお届けします。
Q:最近、もの忘れが多くなってきました。これは認知症ですか?
A:加齢によるもの忘れと、認知症によるもの忘れは異なります。
チェック!
以下の上段をチェックしたら加齢によるもの忘れ、下段をチェックしたら認知症によるもの忘れの疑いがあります。
【加齢によるもの忘れ】
□ 体験の一部を忘れる。
□ 記憶障害のみがみられる。
□ もの忘れを自覚している。
□ 見当識障害はみられない。
□ 取り繕いはみられない。
□ 日常生活に支障はない。
□ きわめて徐々にしか進行しない。
【認知症の疑いがあるもの忘れ】
□ 体験したこと全体を忘れる。
□ 記憶障害に加えて判断力の低下や実行機能障害がある。
□ もの忘れの自覚に乏しい。
□ 見当識障害がみられる。
□ しばしば取り繕いがみられる。
□ 日常生活に支障をきたす。
□ 進行性である。
図 健康的なもの忘れと認知症によるもの忘れの違い
まとめ!
年老いた身内が「昨日の夕食は何を食べたんだっけ?」というようなことを言ってくると「認知症かな?」と心配になります。しかし、「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」は症状が大きく異なります。
「夕食のメニュー」ではなく、「夕食を食べたこと」自体を忘れてしまうようなもの忘れが出たら、認知症の疑いが強くなります。本人が忘れたこと自体を認識できていない様子がみられる場合は、病院に行くタイミングだと思ってください。
認知症は早期発見・早期対応が非常に大事な病気です。早く治療を開始すれば、それだけ進行を遅らせることができるからです。
著者:遠藤英俊(医学博士・認知症専門医)
いのくちファミリークリニック 院長。1982年、滋賀医科大学卒業。1987年、名古屋大学医学部大学院修了。その後、独立研究開発法人国立長寿医療研究センター長寿医療研修センター長、聖路加国際大学臨床教授・名城大学特任教授などを経て、現在に至る。
認知症の正しい知識や支援方法を多くの人に理解してもらうために、診療室にとどまらず、講演会はもちろん、テレビや雑誌などさまざまな分野で活躍する行動派医師。
著書:
「かかりつけ医」のための認知症診療ガイド、医薬ジャーナル社、2011年
ボケない”元気脳”の作り方、世界文化社、2017年
医師が認知症予防のためにやっていること。日経BP社、2020年
他多数
記事提供:中央法規出版株式会社
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